日本原産のヤマブドウ

ヤマブドウ

 日本原産のブドウは、ヤマブドウ・エビヅル・サンカクヅルの3種類。ノブドウというのもあるが、葡萄の仲間ではなく食べられない。

 娘達を連れて歩く散歩道に、高い樹に絡まるヤマブドウの蔓がある。線路脇のJRの敷地内だが、誰の目にも留まらないらしく、毎年、私にとって「秘密のオイシイ場所」になっている。今年も実が色づいたので採ってきた。散歩の途中なので、まさか脚立を持って歩くわけにもいかず手の届く範囲でしか採れない。時期をみて高枝切りバサミ持参で総取りする予定。野生のブドウには3種類あるが、葉のカタチで区別がつく。これは正真正銘のヤマブドウ。

ヤマブドウ ヤマブドウ

 今回は、量が少ないこともあり実を摘み取り水で洗った後、鍋に入れ少し水を足して火にかけた。泡がグツグツ出るまで煮たあと、マッシャーで潰し漉してジュースを搾った。出来たヤマブドウの原液にガムシロップを加え、水や炭酸で割ったり焼酎に入れて楽しむ。これがホントのワインレッド・・・

ヤマブドウジュース

 たくさん採れた年にはジャムにする。8年ほど前に採ったモノがラム酒に浸けて寝かせてあり、たまにチビチビやる。甘みは氷砂糖を使わずレーズンにしてあるので、言葉に表せないナントモ複雑な味がする。

ヤマブドウラムレーズン ヤマブドウラムレーズン

抜歯塚供養

 我が家の恒例行事「抜歯塚の供養」。毎年秋分の日には、1年間に抜いた歯を埋葬し供養する。昭和42年以来欠かさず行なわれているので、もう40年以上も続いている。この抜歯塚を護るために野花南山荘を維持しているようなもの。今年も命を支えてくれた数多くの歯牙に感謝しつつ無事供養できました。

 石碑には、以下のように刻まれている。

  我自従事医業二十年以人憂為我憂以人病想
  我病見人災厄擬我身常以欺心境行診療抜去
  患歯逅巨万収在函中今日開函埋地中永欲賛
  歯牙労苦及建立記念碑営供養刻石章所以也

 抜歯塚の由来など詳しくは→[こちら]に掲載。
 鎮犬碑については→[こちら]に掲載

抜歯塚 鎮犬碑

 Tシャツの首と胴回りにゴムを通し尻尾の部分に穴を開け、安上がりの「ひっつき虫」対策万全のスタイルになったメイとララだが...

ボーダーコリー

ボーダーコリー ボーダーコリー

 山荘に着き、これで安心と目を離していたら、いつの間にか何処で脱いだのか完全なヌード状態で「ひっつき虫」だらけ。その辺を駆け回っているうちに脱げてしまったらしい。

ひっつき虫 ひっつき虫

 この「ひっつき虫」は、キンミズヒキの実。夏には黄色の花を咲かせるバラ科の植物。熨斗袋につける「水引」に似ていることから名付けられたのだが「金色の水引」とは縁起がイイ。花の咲く時期に採り天日に干したものは、口内炎・止血剤・抗菌・消炎・鎮痛に効果のある「龍牙草」や「仙鶴草」の名で漢方薬として用いられる。お風呂に入れると疲労回復の効果があるらしいが、我が家の24時間風呂では無理。

キンミズヒキ キンミズヒキ

 道端には、短い秋を惜しむかのようにアカマンマ(イヌタデ)が咲き乱れている。このアカマンマも赤飯を連想するイイ名前だ。昔、子供達のオママゴトには欠かせない花だった。

アカマンマ

 本格的な紅葉はこれからだが山道には確実に秋の気配が漂っている。そろそろラクヨウシーズンも終わりを迎える。今日もたくさん収穫し味噌汁を頂いた。秋の恵みに感謝!

ラクヨウ

夜の蝶は夜行性?

 植物や昆虫には、よく似たものが沢山ある。秋になると黄色の花を咲かせるセイタカアワダチソウとオオアワダチソウの違いがよくわからない。蝶は羽を閉じて留まり、蛾は羽を広げて留まると言われているが、羽を広げて留まるタテハチョウという蝶もいる。蝶と蛾の違いを調べていたら、蝶は昼に活動し蛾は夜行性だと書いてあった。じゃあ「夜の蝶」って、ナニ?

セイタカアワダチソウ

 羽を広げて留まっているこれは、蝶なのか蛾なのか。

 

 最近では生物学的根拠が薄いという理由で、蝶と蛾の分類自体がナンセンスとされているらしいが、大まかな特徴として、留まるとき羽を閉じるか広げるかの他に、蛾は夜行性なので体温を保つため厚い鱗粉で覆われ、蝶に比べ胴体が太く色が地味だという。

 艶やかに着飾り「鮮やかな色彩の蝶」を連想することから、川口松太郎は「夜の蝶」と題して小説を書いたのだろう。しかし実際には、胴体が太く地味なのに厚い鱗粉を塗ったくり、座るときに羽(股?)を閉じない「夜の蝶」もいる。

秋の気配・野花南山荘

 今年の初物、落葉キノコ。まだハシリなので数は少ない。野花南山荘は、これから秋にかけてキノコの山となる。深く分け入らなくても散歩の感覚でキノコ狩りが楽しめる。ハナイグチ(落葉キノコ)は、落葉松(カラマツ)林に生える。地方によって呼び名は異なり長野県ではジコボウまたはリコボウ、石川県ではイクチと呼ぶらしい。北海道では単にラクヨウと呼ぶ。

 一番旨いのは、なんといっても大根おろしを加えた味噌汁。一口飲むと「ハアー、旨い!!!!!!」と感嘆符が並ぶ声が出る。その瞬間、生きててヨカッターと思えるほどの幸せを感じてしまう。きっと私は、キノコから生まれたに違いない。今夜も早速、味噌汁で頂いた。旨かったなあ。メッチャ幸せ!毎年、たくさん採れるので冷凍保存する。

 秋になると池の鯉もまるまると太ってくる。釣り竿を垂らすとスグにかかってきそうな程、たくさん泳いでいるが、カワイソウで釣り上げることができない。ところがララはオカマイナシに泳いで追っかけ回す。当然、魚の方が逃げ足が早く捕まえることはできないようだ。というか、飛び込んだ時点で逃げてしまう。

 

 季節は晩夏。これから秋を迎えるが、今を盛りに咲く花もある。花魁草(おいらんそう)、正式には、草夾竹桃(くさきょうちくとう)。昔のオイランのオシロイの香りがするという。花びらを摘んで根もとを吸うと甘い味がする。花のカタチは花魁のカンザシにも似ているようだ。

 この花の葉をよく見ると、以前書いた「一攫千金」という記事で大麻と間違えたヤツ。「花魁とマリファナ」、なんか淫靡だなあ・・・

 

ジャガイモは畑の宝石

 今日も暑い一日だったあ。それでもメゲズに草刈マサオ。作業はツナギに長靴、軍手に帽子。首に巻いたタオルで汗を拭き拭きサウナ状態。おかげで下着までグッショグショ。労働のあとのシャワーと冷たいビール。これが最高だあ・・・

 先日、鹿に荒らされたジャガイモ畑、5分の1くらいは茎が倒れ葉が黄色くなってきた。多少は早すぎの感もあるが喰われるよりはマシということで収穫。7~8本抜いてきた。デカイのもあれば小粒のもあって大きさはバラバラ。それでもタライに2つの収穫。まだまだ畑には残っているが、少しは喰われてもイイかと鹿のために置いてきた。運よく鹿が見向きもしなければ、この5倍は収穫が期待できそう。

 

 家に帰り、大きさ毎に仕分け。今日の献立は、親指くらいのものは蒸して、小指くらいのものはフライドポテト。バターもナンにもいらない。色の白いのがメークイン、黄色のがインカのめざめ。このインカ、大きさもさることながら味はまるでクリそのものだ。蒸かしたイモとトマト、ビールだけで大満足の夕飯だったあ。これで我が家も、この冬、飢えなくて済みそうだ・・・

ウチの鹿は知恵者

 今年は天候のせいでジャガイモが不作だそうだ。日本最大の青果を扱う大田市場では品不足のため昨年の倍もの値段がついているとのこと。

 野花南山荘ではジャガイモの茎が倒れはじめ、そろそろ収穫の時期が近づいてきた。ところが先日、覗いてみると畑の中そこら中に鹿の足跡があり、ところによっては葉が食い荒らされている。足跡は春よりも深く、かなり体重が重くなっているのがわかる。ひょっとしたら、鹿もイモの成長具合を確かめに来たのかもしれない。大きく育つのを待って喰ってしまおうという魂胆なのか。ウチの鹿は、なかなかの知恵者だ。

 そういえば以前、秋に植えた花の球根すべてヤラれてしまったことがある。トウキビは育つ前にヤラれるし、ジャガイモまでとなると自給自足で暮らす我が家は、この冬、飢えを覚悟しなければならない・・・

鹿の足跡

フジュンな毎日

 フジュンだあ。ドウキでもセイリでもない。天候のこと。このところの雨続きでトマトが赤くならないとファーマーな私は嘆いている。忙しさにかまけて山仕事をサボっているので、せめてベランダのトマトだけでも手入れしようと思うのだが、なかなか収穫できない。それもそのはず、日照時間は平年の半分だそうだ。

 トムラウシ山では凍死、道央・道南では大雨のため高速道路で土砂崩れ、行楽や農作物にも影響が出ている。例年7月といえば晴れの日が多いのだが、梅雨前線の影響だなんて「梅雨のない北海道に住んでること」だけが自慢の私としては困ったことだし、何より散歩に出られない二人の娘はストレスが溜まって家の中でワルサばかりしている。

 これも地球温暖化の影響なのだろうか。温暖化という割には寒い日が続いている。気温が低いせいかビールが今ひとつ旨くない。旨くないといいながら毎日呑んでいるのだが、ビール業界では気温が1度上がると消費量が大ビンで百万本も増えるという試算があるらしい。この寒さではビール業界も大打撃だろうな。

 そんな中、キリンとサントリーが統合されるらしい。世界最大の飲料メーカーが誕生するという。統合したら、どんな名前になるんだろう。「キリントリー」かな「サントリン」かな・・・

夏グミ 夏グミ

 [ 密造酒 ]という記事でも書いたが、野花南は今がグミの実の盛り。採っても採っても採りきれない程、たわわになっている。グミ酒は仕込んでしまったし、あとはジャムづくり。最近では「コンフィチュール」なんてカッコよくフランス語で呼ぶが、要は砂糖で煮るだけ。しかし、それでは芸がないのでヤッテみましたあ「グミ味のグミ」。あの噛むとクチャクチャするゴムみたいな奴。昔、子供が食べていたのをツマんだことがあるが、二度と食べたいと思ったことはない。しかし、せっかく大量のグミの実があるのだからと「グミ味のグミ」作りに挑戦。

 今の世の中、インターネットで調べりゃ何でも載っている。手作りグミのページを探しレシピ通りにやってみた。要はゼラチンと砂糖と果汁を混ぜて湯煎にかけ冷蔵庫で冷やすだけ。これがなんと、食感は昔ツマんだグミそのもの。味は当然ながらグミそのもの。やりましたねぇ「グミ味のグミ」。あとは、カタチをキレイなグミの果実型にすることと透明なジュースを搾ることを考えたら商品になるかも。なんたって、イッサイ混ぜものなしの自然食品ですから。でも、要冷蔵。

 野花南ブランド「グミ味のグミ」がネット販売される日は遠くないかも。これで、私もタナカヨシタケよ。

グミ味のグミ

山荘はツルバラの季節

 ダニも少なくなるこの季節、メイとララが走り回る野花南山荘。

ボーダーコリー ボーダーコリー

 これから、ツルバラの花の季節。

つるばら

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