京ブキ

京ぶき 珍しく「京ブキ」が採れた。左の太いのが普通のフキ、細いのが京ブキ。根元から切ると水が滴ってくる。普通のフキと違って京ブキの穴は細く、ほとんど空いてないものもある。これを伽羅蕗にする。

 日本の蕗は大きく分けると3種類。

1、愛知早生フキ 〜 尾張フキとも呼ばれ、みずみずしくやわらかいのが特徴。現在市場に出回っている約60%はこの愛知早生。

2、水フキ(京ブキ) 〜 葉柄が鮮やかな淡緑色、根元は赤色で柔らかく香りも強いが収量は少ない。山野に自生しているものは山ブキと呼ばれ佃煮のキャラブキの原料となっている。

3、秋田フキ 〜 柄の長さが2m、葉の直径は1mに達する大きなフキで、北海道のラワンブキから分化したとも言われている。固いので野菜として出荷される事は少なく、砂糖漬けの加工用になるものが多い。ケーキに使用される緑色のアンゼリカは、この砂糖漬け。

 ちなみにフキノトウとフキは全く同じ植物。フキノトウは、フキのつぼみ「花雷」で、フキは「葉および葉柄」という異なった器官。両方とも同じ地下茎から出てくる。フキノトウは花が咲いて種がつけ仲間をふやす役目、フキは葉をひろげて栄養をつくる役目。

関連:カテゴリー:京ブキ

100人乗っても大丈夫!

 何故、物置の上に100人も乗る必要があるのかしら・・・

 積雪地帯では積もった雪の重さで屋根が潰れることもある。野花南では過去に木造バラックの山荘(小屋)が建っていた。冬の間は誰も訪れないので雪は積もり放題。何年かすると建物が歪みはじめ、まず戸が開かなくなる。さらに何年か経つと雪に押しつぶされて建物が崩壊する。子供の頃から2~3回は潰れては建て直しを繰り返した。

 そこで、とにかく頑丈にということで国鉄から貨車を買い、山まで運んで設置した。当時、貨車の値段が幾らだったのかわからないが、2台の貨車をトレーラーで運搬するだけでも相当な費用。もちろん、地ベタにそのまま置く訳にいかないので基礎工事をした上にクレーンで吊り上げて乗せる。きっと、相当な費用だったんだろうな。

 これなら、100人乗っても大丈夫だと思うが、乗る必要もないので試したことはない・・・

 

 手前の貨車には入り口にヒサシをつけ、壁に窓を開け台所をつくり生活空間。奥の貨車には畳を敷き泊まれるようになっていたが、畳がすっかり腐ってしまい今は板張りのまま。以前は、電気を引いて照明や冷蔵庫やテレビもあったが、スローライフに必要ないので電気を止めた。リタイアしたら、ここで畑を耕しながら暮らそうと思ったこともあるが夏は虫が多いし、冬の雪カキが大変そうなのでシティボーイの私には自信がない。というより熊が出るのでチト怖い・・・

 余談だが、車輪がついてると動産、車輪がついてないと不動産らしい。そのため毎年、固定資産税の納付書が来る・・・

 ということは、イナバの物置に小さな車輪をつけて置いた場合、固定資産税は払わなくてもイイらしい?(ホンマかいな)。でもなあ、100人乗ったら滑りだすかもしれないから、大丈夫じゃないよなあ・・・

テマリカンボクが満開

 すっかり週末の日課になった草刈りだが、刈り終えて1ヶ月もたつと膝の高さまで伸びてくる。そこで、またまた再度刈る。刈り終えて眺めていると「モノスゴイ達成感と充実感」を味わえる。

 高さ3メートルの樹に握りコブシくらいのアジサイのような花が咲く。テマリカンボク(手毬肝木)。咲き始めは淡いグリーンだが、咲くにつれだんだん白くなってくる。葉の形はカエデのように割れていてオオデマリとは別物。

 

 以前、書いた丹波栗、何年も大きくなれずにいるが、鹿に新芽を喰われなかった下の方から葉が茂り始めた。まだ樹高50センチくらい。

 メークインとインカも順調。雑草も取らず、まさに自然農法。というか、ただの手抜きだべさ・・・

ライラック エゾノコリンゴ

 先週末、野花南へ行けなかったので早々に仕事を終え、様子を見てきた。初夏を告げるリラ(ライラック)の花もそろそろ終り。そういえばリラ冷えの頃、オホーツクでは5月というのに雪が降った。「リラ冷え」は、内地でいう「花冷え」と同義だが、内地ではサクラの頃。北海道でのライラックは5月から6月。やはり、季節の差が言葉にも表れているようだ。

ルピナス エゾノコリンゴの花が満開。この実が食べられるといいのだが、小さくて固くてナナカマドの実のようで全く食用にならない。

 ルピナス(ノボリフジ)が咲き始めた。これから、そこら中がルピナスだらけになる。植えたわけでもないのに年々増えてゆく。その名の語源はラテン語のオオカミ。きっと強い植物なんだ。豆科の植物なので秋には枝豆のような実が沢山つく。まだ食べたことはないが、本当に枝豆そっくりで旨そうだ。古代エジプト時代から栽培されていたらしく、食用、石鹸、薬草、牧草にされてきたらしい。花言葉は「多くの仲間」。これは当たっている。毎年ほおっておいてもどんどん増えていく。

 鹿に踏み荒らされたジャガイモ畑だが、今のところ喰われず元気に育っている。ジャガイモの芽に毒があるということを鹿はわかっているのかも。やはり、メークインの方がインカより育ちがいいようだ。

畑にボコボコ開いている穴は鹿の足跡 メークイン

鹿、喰うべからず

 ほとんど毎週末、笹を刈って過ごしているが刈る作業は楽しい。一心不乱に草刈り機を振り回していると世間の煩わしさや迷いごとから解放され無心になれる。ただ、刈ることよりも大変なのが寄せて集めて捨てること。こんな大きな袋に詰め込んで力まかせに引っ張っていき1カ所に捨てる。これがなかなか重労働。引っ張りながら、ときどき思う「オレはバンバの馬か?」。はじめは一輪車でこまめに運んでいたが、それよりこちらの方が大量に運べるので効率的。いわゆるアレだ。エントロピーの法則という奴。結局、要するエネルギーは一緒。回数が少ない分、いっぺんに疲れがたまる。今日もアチコチ身体が痛い。

 満開になった姫リンゴの花が散り始め、樹の下にある蕗の葉は雪が積もったように見える。

 姫リンゴの花が終わると、エゾノコリンゴの蕾が開き始める。この実は小さく堅くて食べられない。野花南には相当な数の本数があり、これから白い花が盛りの季節。まるでリンゴ園に居るような感覚になる。

 グミの花も満開。秋には甘酸っぱい実をつける。グミの樹も沢山あり、秋には大量の実が採れる。グミの実は熊も大好物。季節になると熊が出没し、樹を揺する姿が目撃され猟友会が出動したこともある。

 樹が古くなったせいか、今年は恵山ツツジの花付きが悪い。大幅に剪定しなければならない。先を考えて余分なものを切り捨てる。スクラップアンドビルト。どんなことにも大切なようだ・・・

 鹿に踏み荒らされたジャガイモ畑だが、芽が出始めた。喰うなよ!鹿。大事な自給自足の糧なんだから

 桜桃(サクランボ)の苗を定植。大石早生・高砂・水門・佐藤錦の4種類。丈夫に育ってほしいところだが、鹿の被害が心配だ。来年、花が咲いたらミツバチの出番。タノミますよ。ハッチにマーヤ・・・

大石早生 高砂

水門 佐藤錦

鹿、入るべからず

 野花南山荘では、姫リンゴの花が満開。蕾はピンクだが真っ白な花が咲く。秋には小粒の実が大量になる。いちおう野趣あふれるリンゴの味と表現してみるが、酸っぱくて渋く旨くない。ジャムや果実酒にするとイイのだろうがやってみたことはない。花言葉は誘惑。「ユーワク」。エエ響きやなあ。誰かイイオンナに誘惑されてみたい・・・

 小雨の中、2番池と3番池の周りを笹刈りした。ここにサクランボを植える予定で苗木を用意してある。どうせ鹿に芽を摘まれるのはわかっているが、何本かのうち1本でも大きく育って実をつけてほしいもの。

 雨なので、いつものツナギの作業服ではなく完全防水の上下を着た。笹を刈りながら後ろ向きに進んでいたら、左足から池に落ちてしまった。完全防水のつもりが長靴の中までグッショグショ。落ちた瞬間「アブナイ!」と思い、草刈り機のスイッチを止めたのはイイが、とっさに頭をよぎったのは「早く上がらないとワニがくる」。こんな所にワニなんか居るはずもないのに、パニックに陥ると人間は何を考えるのかわからんもんだ。池から這い上がって可笑しくなり一人苦笑い。

 

 長靴の中まで水浸しで作業続行不能となり、帰り始めたところで不思議なキノコを発見。カメラに納めた。胸ポケットに入れていたカメラは水には浸からず不幸中の幸い。家に帰り「キノコ図鑑」で調べたが特定できず、たぶんクロサルノコシカケらしい。図鑑によると煎じても苦いだけで効果はないとのこと。それにしても不気味な様相・・・

 帰り際、ジャガイモ畑をのぞくと何やら動物の足跡が。近づいて確認すると畑に鹿が入ったらしい。いくつか種芋を掘ってみると無事のようだが・・・。やはり「鹿、入るべからず」の看板を立てときゃよかったなあ。でもウチの鹿は字が読めないしなあ・・・

この木なんの木

 山にいると名前のわからない木や草花がたくさんある。どこかで勉強しておけば良かったなあと後悔することしばし。図鑑と見比べるが写真から判別できるのは、ごく一部。特にキノコは危ない。図鑑に食べられると書いてあっても実際に本物なのか自信が持てない。感覚的に旨そうに見えるが、とても冒険する気にはなれない。だから、秋になると落葉キノコ(イグチ)しか採らない。これだけは子供の頃から採り続けているので間違うことはない。

 新芽の時にネコヤナギだと思っていた木が、花が咲くとコブシだと気づくなんてことはザラで、我ながらイイ加減な知識だと呆れてしまう。山荘には何冊かの図鑑が置いてあり、ときどき調べてみるが未だに「この木なんの木?」状態だ。

熊の糞

 今日も草刈り。最近ではカラ松の枝払いも始めた。

 最近、私の留守に熊が遊びに来てるらしい。たっぷりと熊の糞。留守の時ならいつ来てもイイよ。居るときには来ないでね・・・

 芝桜の魅力は密集するところにあるが、山荘ではマバラだ。早い時期に草と一緒に刈ってしまったらしい。

春を彩るムスカリの花

 笹を刈ってから20日あまり、いろいろなものが芽生えてきた。まず目につくのが笹の子。刈っても刈っても出てくる笹の生命力はスゴイ。

 この時点では、スズランかアマドコロか判断がつかない。

 いつもなら群生する芝桜だが、草刈りの時に一緒に刈ってしまったようで今年はマバラだ。

 ムスカリは、今が盛り。花はブドウの房を逆さにしたように見えるのでブドウヒアシンスとも呼ばれる。花言葉:寛大なる愛・明るい未来・通じ合う心、失望・失意。

満開の桜・野花南山荘

 連休が終わりました。出掛けたのは1日だけ。あとは山仕事に明け暮れ、陽に焼け体力はつきましたが身体があちこち痛ーい。野花南は桜の季節。満開のもあればこれから咲くのも。

 

 草刈りと平行して耕耘機で畑を耕し、ジャガイモを植えました。今年は「インカのめざめ」と「メークイン」。秋が楽しみです。でも鹿に食べられないようにしなければ。

 昨日、山荘からの帰り道、農道でカーブを曲がると突然、目の前に鹿。危うくぶつかる寸前で急ブレーキ。国道ではキタキツネが横断中。山には食べ物が少なくなっているのかなあ。

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