珍しく「京ブキ」が採れた。左の太いのが普通のフキ、細いのが京ブキ。根元から切ると水が滴ってくる。普通のフキと違って京ブキの穴は細く、ほとんど空いてないものもある。これを伽羅蕗にする。
日本の蕗は大きく分けると3種類。
1、愛知早生フキ 〜 尾張フキとも呼ばれ、みずみずしくやわらかいのが特徴。現在市場に出回っている約60%はこの愛知早生。
2、水フキ(京ブキ) 〜 葉柄が鮮やかな淡緑色、根元は赤色で柔らかく香りも強いが収量は少ない。山野に自生しているものは山ブキと呼ばれ佃煮のキャラブキの原料となっている。
3、秋田フキ 〜 柄の長さが2m、葉の直径は1mに達する大きなフキで、北海道のラワンブキから分化したとも言われている。固いので野菜として出荷される事は少なく、砂糖漬けの加工用になるものが多い。ケーキに使用される緑色のアンゼリカは、この砂糖漬け。
ちなみにフキノトウとフキは全く同じ植物。フキノトウは、フキのつぼみ「花雷」で、フキは「葉および葉柄」という異なった器官。両方とも同じ地下茎から出てくる。フキノトウは花が咲いて種がつけ仲間をふやす役目、フキは葉をひろげて栄養をつくる役目。
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