今年も落葉キノコの季節がやってきた。まだ出始めなのか量は少ないが、気温が下がってきたので、一雨毎にキノコが顔を出す。早速、味噌汁にして頂いた。一年に一度幸せを感じる瞬間だ。やはり、私はキノコから生まれてきたのかもしれない。毎年、決まって同じ場所に顔を出すハナビラタケ。「幻のキノコ」「次世代のキノコ」「免疫キノコの王者」。ヨーロッパでは「カリフラワーマッシュルーム」、特にフランスでは「モリーユ・デ・パン」と呼ばれ人気があるらしい。今年も乾燥させて炊き込みご飯にして頂いた。旨かったあー

 

 蛇の抜け殻を見つけた。頭の先から尻尾の先まで完全なカタチを保っている。抜け殻を財布に入れておくとお金が貯まるらしい。こんな大きなものは入りきらないので金庫の中かしら。ただいま乾燥中。

 

 キノコの山の麓にはヒグマ用の罠が仕掛けられている。そのエサとして鹿がブラ下げられていて、カワイソウなので内部の写真は掲載しないが、先日も220キロもある雄のヒグマが捕獲されたとのこと。

 

 この辺りでは、危なくて二人の娘を遊ばせることができない。

 興味のあることには、ノメリ込んでしまう。いわゆる熱中してしまうタイプ。いつもナニかに熱中しているので、常に熱中症だ。今日は、草刈りに熱中して熱中症になってしまった。

 ひと月以上、野花南山荘の草を刈っていない。きっとヒドイことになっているだろうと、暑いさなか出掛けた。午後1時、クルマの温度計では外気温36℃。作業用のイデタチなので、当然長袖長ズボンのオーバーオール、頭に白いタオルを巻いて防塵マスクにメッシュのフェイスガードとグリップ軍手、そのうえゴムの長靴。このクソ暑い最中に完全武装。マイリマシタァー・・・

 さすがに伸びた雑草は粘っこく、エンジン全開のナイロンカッターで何度も同じ場所を刈り払い。身体をひねって勢いで刈ってゆく。暑いワ腰は痛いワ、で汗ダクダク。30分も作業していると頭がクラクラ息がハアハア、立っていられなくなる。水をガブ飲みしながら休憩するも、しばらくナンにもヤル気なし状態。何度も途中で帰ろうと思うのだが、帰るという行動を起こすこと自体がオックウで放心状態。

 木陰で休んでいると、空が暗くなり始め一雨きそうな雰囲気。急に冷たい風が吹き、身体が楽になってきた。ゲンキンなもので元気になると、雨なんか怖くないということで、草刈りを再開。家に帰って知ったのだが、この地域に大雨注意報が出ていたらしい。

 結局、ヒドイ雨にあたらず草刈り完了。いやあー、何事も熱中し過ぎるのはヨクナイワ。特に暑い日に熱中するのはヤメた方がイイ。

ノイバラ 雑草茂る山荘の中のノイバラ

カラスアゲハの妖しさ

 山荘の空気は、鳥の鳴き声やセミの声、カエルの合唱に包まれ静寂とはほど遠い。

【ここをクリックすると山の音が聞こえます】

 子供の頃、カラスアゲハを見かけると興奮して追いかけたものだが、この不思議な色の輝きには今だにノックアウトされる。キアゲハやナミアゲハを、何となく汚らしく感じてしまうのは、私の美意識に問題アリなのか。

キアゲハ ムラサキアゲハ

ムラサキアゲハ

 満開の真っ白なヒメリンゴの花。蕾のときは紅色だった。テマリカンボクに花がつき始めた。まん丸のボンボリのようだが、最初緑っぽい花が、だんだん白くなっていく。

ヒメリンゴ テマリカンボク

 草を刈り終わってよく見ると、昨年秋に落ちた松ボックリが散らばっている。遠くから見ると動物の糞のように見えるので拾い集めた。かなりの数でバケツ8杯にもなった。何かに利用できるのであれば取っておくのだが、今のところは、ただのゴミ。

 

生きていた金魚

 土曜日の収穫物、蕗はキンピラに。ゼンマイは天日で干し、水で戻して蕗とゼンマイと挽肉の炒め物。

 

 

 ヒメリンゴの花が咲き始めた。この花は蕾のときは紅色だが開花すると真っ白になる。きっと、生きていくために意味のあることなのだろうが、どうしてなのだろう。自然界の不思議・・・

 昨年、しばらく入院していたせいで金魚鉢の世話がおろそかになり、水の汚れからか大きな1匹が死んでしまった。他の金魚も鱗に傷がついたり元気がなくなったので、池に放してやった。どうかなあと思っていたが、この厳しい自然の池で冬を越して生き延びたらしい。水面下に赤い色を見つけたとき、思わず叫んでしまった。「お前、生きてたのか!」

 

山仕事は楽しい

ゼンマイと京ぶき

 ゼンマイと京ブキ。山荘のどこにでも蕗が生えている。根元で切っても赤くなくミズミズしいのを採ってキンピラにしたり煮付けて食べる。でも、そのほとんどがラワンブキ。ところが毎年同じ場所に「京ブキ」が出る。普通の蕗と違って茎に穴が開いておらず細くて柔らかい。いわゆる「キャラブキ」にするヤツ。これが旨いんだなあ。採ったばかりのものは根元が赤いが、さっと茹でると鮮やかな緑色に変わる。なんたって細いので、皮を剥くのが大変な作業。でも、この旨さを味わうためには手間を惜しまない。

 緑一色の山の中に、白や青や赤の色がアクセントをつける。グミの花、白木蓮、ムスカリ、恵山ツツジ。

 

 

 ジャガイモは連作がダメということなので、枝豆の苗を植えた。植えて一週間は経つが、鹿に喰われることなく順調に育っている。夏には朝モギの甘ーい枝豆と冷えたビールが楽しめそう。ただなあ、35本も植えたので同じ頃に実ると、食べるのに忙しいなあ・・・

 今日の山仕事のメインは草刈り。草を刈っているとホントに楽しい。草を刈ることだけに集中して頭の中がカラッポになる。というか、ヤッタらヤッタだけ目に見える結果が出る。きっと、これがイイんだろうなあ。

 

 

 今年のベランダ栽培は、ミニトマトにミニパプリカ、キュウリにブロッコリー、二十日大根。ホントに二十日で食べれるのかどうか日にちをチェックしている。

 

散りゆく山桜

 風が吹くと散る様は、まるで花吹雪。

 

 朽ちた老木から枝を張り花を咲かせる山桜。強い生命力を感じる。

 一昨年の5月に苗を買って植えた桜桃(サクランボ)の木だが、翌年の春に鹿に新芽を食べられて枯れてしまった。完全にアキラメていたのだが、そのうちの1本に脇から枝が伸び芽吹き始めた。このまま順調に育ってほしい。

 

 孫の誕生記念に移植したドングリの樹、移植の時期も悪かったが、7・8月と体調を崩し入院していたので世話が出来ず、暑い時期の水やりが充分でなかったせいか元気を失ってしまった。そこで、昨年秋に取り寄せ、植え付けし冬囲いで雪から守っていたミズナラの苗木。その中で一番元気に育った1本を「たいちの樹」の横に移植した。

 いつもであれば連休中に畑を耕し、イモを植え終わっているのだが、今年は天気に恵まれず、その上、腹の立つことに土日といえば天気が悪い。まだナーンにも進んでいない中、やっと天気に恵まれた今日の日曜日、勇んで出掛けた。

 今年もパワフルなガッツ君。とりあえずは去年のジャガイモ畑の土おこし。今年はここに枝豆を植える予定。
 

 つぼみが開いたばかりの桜と七分咲きの更紗木蓮。
 

 開花間近の白木蓮。ビックリするくらい大きな真っ白の花が咲く。
 

 畑をおこし、笹刈りに精を出したあと、その辺で蕗を採って帰ってきた。その年の蕗の初物を頂くときには、まずお浸しにしてアクとともに春を味わう。あとは定番の蕗のキンピラ。これから秋まで、いつでも蕗は味わえるが、やはり春の蕗はみずみずしい。
 

 芽吹き始めた野花南山荘。福寿草や水仙、クロッカス。

 

 オツネントンボ。普通、トンボは卵で冬を越すが、このトンボは成虫のまま木のすき間や落ち葉の下、家の中などで越冬する。名前のオツネンは年を越すという意味の「越年」が由来。寒い北海道で成虫のまま冬を越すとは、相当な生命力の持ち主。

雪に埋もれる野花南山荘

 雪に覆われ白黒の世界、野花南山荘。

 

 オー・ヘンリーの「最後の一葉」はツタの葉だったが、ミズナラであれば壁に絵を描く必要はなかったのかも。ミズナラは冬の間も枯らした葉を落とさずに、つけたままでいるのがよくある。雪の野山では目立つので、ドングリの樹だとすぐに見分けられる。雪に覆われ寒さに耐えている「たいちの樹」。

ユキノシタはコンキダケ

 初孫のために記念樹として植えたミズナラは、移植時期が猛暑の頃だったせいか、少し早めに葉を枯らし来春の芽吹きを待っている。そこで仲間を増やし「たいちの樹」から「たいちの森」にしようと、苗木を取り寄せ植え付けた。これからの季節、雪に埋まっても真っ直ぐ曲がらず育つようにと「冬囲い」をしてきた。

 

 先日の初雪が残っている。この季節に出てくるキノコが「ユキノシタ」。別名「キヌメリガサ」。小さな小さな黄色のキノコ、収穫するのに根気がいることから「コンキダケ」ともいわれている。

 

 根気がないので沢山採れなかったがユキノシタとムラサキシメジ。もう一つ旨そうに見えるのは「カキシメジ」という毒キノコ。

 もうすぐ野花南山荘も雪に埋もれて、私たちをも寄せ付けなくなる。短い山の秋を切り取って家に持ち帰ってきた。

 

前項 «  6  7  8  9  10  11  12  13

  すべての記事概要

  ラジオ録音盤

  リンク

CLUB ZENA

Powered by Movable Type 5.14-ja

  SSL証明書



  |  全記事一覧