金のウンコにビックリ

 先日の連休は、暑い東京で田舎者をやっていた。いやあホントに暑かったあー。なんてことはない、節電なんて無視してギンギンに冷房を効かせたホテルの部屋で横になっていれば涼しいのだが、せっかくの東京ということで炎天下に外へ出た。

 少しでも涼を求めようと、水上タクシーで隅田川を上るために浜離宮を訪れた。ここの船着き場から浅草まで上る予定。浜離宮の入園受付で同年齢の友人とともに「ひょっとして60才を超えてます?」と声を掛けられ「はい」と答えると入園料がタダ。普通、身分証明書やなんか確認すると思うのだが、私の顔を見るとノーチェックで「無料です。どうぞ」。そうかあ、私はどこから見ても誰が見ても立派なオーバー60なんだ。タダになった嬉しさより寂しさのほうが...

 

 船上にいても、やはり暑いものは暑い!景色を眺めるため屋根が透明になっているのでカンカン日照り。いくつもの橋の下をくぐり、浅草まで水路を進むと突然、右手にデッカイ金色のウンコが...

 金色に輝くビルはアサヒビールの本社で、この中にはビール工場もあるらしい。そのモニュメントが、フランスのフィリップ・スタルクというデザイナーによる「炎」のオブジェだというが、どう見ても私には金色のウンコにしか見えない。この場所は、隅田川からスカイツリーを望む絶景ポイントだが、スカイツリーより金色のウンコのほうがランドマークとして強烈。

 

 土曜日午後から岩見沢で会議。懇親会、二次会に顔を出しJRで帰宅。順調にいくと午後10時半過ぎには家に着くのだが、4時間も遅れてナント午前2時半。

 私の田舎は、滝川駅で函館本線から根室本線の各駅停車に乗り換える。乗り換え後、二つ目の駅を出発してまもなく車内の照明が消え速度が落ちて停まってしまった。ディーゼルカーのエンジン故障らしく何回起動してもかからない。停まった場所は、田んぼの真っ只中。真っ暗で遠くにクルマの走る道路は見えるが、どの辺りかワカラナイ。

 真っ暗な車内。ここからが延々と長かった。

 運転手さんが、無線でどこかと連絡を取り合いながら点検しているが回復の兆しなく、ついに再起動をアキラメたのが1時間後。結局、隣の駅から救援列車を走らせて来て連結して引っ張ってゆくということになった。

 ただ、コトはそう簡単ではないらしく救援列車を走らせるにしても、すべての踏切に人を貼り付けるらしい。踏切りって自動で遮断機が落ちるものだと思っていたが、時間外は違うのかしら。そのための人集めをする時間が必要ということで、またまたしばらく待たされる。なんたって夜中だから集まる人達だって眠っていたり酔っ払っていたり大変なんだろうなあ。

 結局、暗いので本も読めないまま列車内に3時間半ほど缶詰。連結後、牽引され隣の駅でやっと降ろされてマイクロバスで代替え輸送。家に着いたのが午前2時半。土産の寿司折りを開けたのが午前3時。寿司を冷蔵庫に入れると不味くなるからということで、家人と二人で平らげてしまった。

 朝起きたら、胃が重たい...

やっぱり私は田舎モン

 今年の忘年会は「神楽坂幸本」だというので、どんなところかとネットで調べてみた。うーん、雰囲気あるなあ。これぞ「離れで1億円」という臭いがする。なんたって今年の4月に期待を裏切られた田舎モンの私としては、今度こそはと想いがつのるばかり。ついにホンマモンの神楽坂の料亭やで。

 ホームページによると(料亭にホームページなんてのは似つかわしくないような気もするが)、女将もさることながら仲居さんもなかなかの美人。外観も路地に佇む門構えに見越しの松。そのうえ芸者さんも呼べるらしい。ウソかホントか総務省HPの政治資金収支報告書には麻生さんが一晩で176万円も使ったというお店らしい。これは、かなり期待度大だ。

 ホントなら、個室でシッポリとやりたいところだが、なんといっても大人数なので迷路のような廊下を渡り大広間に通された。部屋は新しく小綺麗で内緒で1億円をやりとりするには明るすぎる。期待した芸者さんは一人もおらず、期待した料理はそれなりに美味しかったが口の肥えた?私としてはフツー。札幌で口にすると1万円くらい、私の田舎では5千円くらいの宴会料理。

 というより、昼間にオモシロクナイことがあった私としては、ぐいぐい酒が進み呑んだくれるばかり。ビールに始まり焼酎、日本酒といつになく浴びるほど呑み続けているのだが、酔いがこない悪い酒。こんな気分では、せっかくの神楽坂の料亭も期待ほどではなかったなあ。

 総勢30名ほどは居ただろうか。一人3万円の料理らしく呑んだお酒の量もわからないが、まさか飲み放題ではないと思うので一人4万円くらい?そうすると一晩で120万。別に麻生さんの176万円も驚くにあたらないということがわかった。それだけでも勉強になった。

 そのあと銀座に流れ、胸元を大きく開けたサンタさんの衣装でムンムンのお店で憂さを晴らし機嫌よく帰ってきた。やはり東京の高級店の良さが理解できないのは、私がホンマモンの田舎モンだということ。

鹿と衝突、列車事故

 私の田舎はホントに田舎だ。札幌~旭川間の特急に1時間ほど乗り、滝川という駅で1両編成の各駅停車のディーゼルに乗り換える。今夜も札幌での会合の帰り、いつものように空いてる車内で4人掛けシートを独占し本を読んでいた。

 そろそろ我が街の駅が近づいた頃、ただならぬ汽笛が鳴りスピードを落としはじめた。何度も汽笛を鳴らし最後の長い汽笛のあとガクッと列車が停まった。「ただいま、鹿に衝突しました。運転手が降りて戻って確認してきますので、このままお待ちください」というアナウンス。

 「エー、またかよ」。今年はこれで2度目。かなり手前から、あれだけ大きな音で汽笛が鳴り響きヘッドライトが近づいてくるというのに線路上の鹿はよけられないようだ。恐怖で足がすくんでいるのか、はたまた自殺願望の鹿なのか。運転手さんが戻ってきて「列車が遅れてご迷惑をおかけしました。線路に異常がなかったので出発します」ということで15分ほど遅れて我が家に着いた。

 気になるのは、衝突した鹿。線路脇に放置されたのだと思うが、誰かがあとで片付けるのだろうか。即死の場合はしょうがないとして、まだ息があるとしたら助けてやらないのだろうか。どうにも気になってしょうがない。

しぞーかおでん愛ちゃん

 静岡の人は、静岡弁で静岡のことを「しぞーか」と言うらしい。

 金曜の夜、マイナス7度という寒い中、スーツや小物をガーメントバッグに詰め一路札幌へ。1泊し早朝、スーツに着替えたがベルトを忘れてきたことに気づき、やむなくズリ落ちるズボンを押さえながら千歳に向かい静岡へフライト。

 初体験の静岡空港。きっと、あのあたりに高い樹が立っていたのかなと想像しながら、市内に向かうバスに乗った。車窓には茶畑が広がり、民家の庭にもミカンが実り、これぞ静岡という景色。季節は紅葉が始まったばかりの様子。静岡のイメージは、お茶・ウナギ・マグロ・ミカン・ワサビ漬け。よーし今夜は旨いモノ喰うぞと、ズボンを押さえながら静岡駅に着いた。早速、洋服屋さんを探しベルトを購入。若い人向けの派手なバックルのモノしか置いてない。他の店を探す時間もなく一番地味なモノを選んで締めたが長過ぎる。一番端の穴でもユルユル。でも喰ったらキツクなるからエエかと、そのまま調整もせずにお買い上げ。余計なところで時間を費やしたので会議の時間が迫り、昼飯にはウナギという計画が台無しに。

(昼メシも喰わずにマジメに会議に出てはいましたが、中略・・・)

 会議が終わり懇親会。ホテルの宴会料理なのでウナギもマグロもワサビ漬けも出てこない。二次会へ流れオヒラキの時間となり、いよいよ静岡の味を堪能すべく地元の人について行ったのが「静岡おでん街」。初体験の「静岡おでん」は有名らしい。軒並みおでん屋さんという、まるでラーメン横町のような一角で「愛ちゃん」という小さな店に行った。あいにく満席だったが、北海道から来たというと先客が席を空けてくれ、焼酎の緑茶割り(さすが静岡)でおでんを頂いた。

 

 

 見た目は、関東風のおでんと大違い。真っ黒なダシに串刺しのタネ。脂が浮いているのは牛スジでダシを取るせいらしい。皿に取ったら、ナンやワカラン「だし粉」をふりかけてカラシをつけて喰う。名物の「黒はんぺん」「豚もつ」「白焼き(モチモチしたタラのすり身らしい)」は、色の割にはしょっぱくなく旨かったなあ。それでも一番旨かったのは、サイドメニュー?に作ってくれた黒はんぺんのフライに醤油をかけて喰うヤツ。なぜか懐かしい味がして、ついオカワリをしてしまった。静岡おでんの基本は「黒はんぺんが入っている・牛スジで取る黒いスープ・串に刺してある・青のりだし粉をかける」ということらしい。

 おでん屋さんで一番旨いのがフライだと言ってしまった失礼な私だが、たらふく喰ってズボンのゆるみも気にならなくなった夜更けにホテルへ戻りマッサージを受けながら気持ちよくなり、枕にヨダレを垂らしつつ眠ってしまった。翌朝ふたたび静岡空港から帰路へ。

 私の搭乗する機の隣に「Gold Jet(金シャチANA)」が駐機中。機体がゴールドに特別塗装された全日空機。主翼の先が跳ね上がっているのが特徴で、ほとんどセントレアで活躍しているのだが、なんで静岡に?

 静岡といえば「うなぎパイ」。意味深に「夜のお菓子」と呼ばれているが、空港の土産売り場で、ワンランク上の「うなぎパイVSOP」というのを見つけた。これはキキそう?だが、こちらには「真夜中のお菓子」と書いてある。どういう意味なんだろう。こんなモン真夜中に喰ったらいっぺんに血糖値が上がってしまうわ、と言いつつネーミングに惹かれて買ってしまった。

 

 機中で一眠りしたあと、ワゴンサービスで目が覚めたら眼下に富士山が。この景色に感激するのは、日本人のDNAのなせる業なのかも。

 結局、ナニしに静岡へ行ったんかって?ようワカラン...

100年保証味噌煮込み土鍋

 この土日、社歯研・岐阜県歯共催の「社会歯科学研究会・秋期研修会」に出席した。岐阜を訪れるのは10月に続いて2度目。歴史を感じさせる落ち着いた街並み。遠く金華山の頂上には岐阜城を眺める。ちょうど世界糖尿病デーということで、夜はブルーライトアップ。

 

 今年の研修会テーマは「歯科保健条例」。各県・各県歯の担当者から熱い議論や情報交換が行われ、日本中に歯科保健にかかわる条例が制定されてゆく黎明期の熱気が感じられた。

 明けて今日、セントレアへ行くまで時間があり、名古屋で味噌煮込みうどん。これを食べなきゃ名古屋へ来た気がしない。このうどん、蓋に穴が開いてない土鍋で出され、熱いうちは蓋に少しづつ取り分けて食べるのだが、なんと専用の鍋も売られている。ところが値段を見てビックリ!これは1個の値段。こんな高い鍋を買う人がいるのかしら。名古屋の人はリッチなようだ。いくら100年保証といわれてもなあ・・・

 

セックスの時の大声で裁判=まるで殺人のよう-英国

【ロンドン10日AFP=時事】英国の報道によると、セックスの時に出す声が大きすぎて眠れないなどの迷惑を被っているとして争われている裁判の審理がニューカッスルの裁判所で10日行われ、その声を録音したテープが流された。法廷では、まるで人が殺されているようだとの声も聞かれた。

 訴えられているのはスティーブ・カートライトさんと妻のキャロラインさん。隣人のオコーナーさんは、「聞こえてくる声はまるで2人がひどい苦痛で苦しんでいるようで、それはもうひどいもの。寝室のテレビの音をできるだけ大きくしてその声を消している」と証言。また、子供を学校へ連れてゆくためにカートライト家の前を通る女性や郵便配達人からも苦情が寄せられている。

 夫妻は法で定められた音量以上の「叫び声」などを上げないように通告を受け、それを守らなかったとして有罪の判決を受けたが、キャロラインさんがこれを不服として控訴した。

 この日の法廷では、2人のセックス時の声をオコーナー家で録音した10分間のテープが流された。環境委員の1人からは「非常にヒステリックで騒がしく、まるで女性が殺されているようだ」との声も上がった。

 キャロラインさんは、「声をコントロールしようと努力した。枕を使って声を押し殺そうともした。騒音で隣人が眠れないことのないように、午前中にセックスをすることもやってみた」と話している。

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 ここまでひどくはないが、学生時代に暮らしていた安アパートで似たような経験をしたことがある。隣の部屋に越してきた新婚さんの夜は、まるで「プロレスごっこ」でもしてるんじゃないのというほど激しかった。それが毎晩続くもんだから、私もいい加減飽きてきた。1週間ほどしてから「エエこと教えたるわ」と友人に伝えたところ、その夜遅く、私の部屋に忍び足で訪れ、壁に聞き耳を立て「ニター」と鼻の下を伸ばし喜んでいた。ところが終わった瞬間、「ほんじゃ、帰るわ!」と大きな声で叫びドタドタと足音を立てガシャーンとドアを閉めて帰って行った。当然、隣の声が聞こえるくらいだから、こちらの音もマル聞こえ。

 その後3日もしないうちに隣の新婚さんは、引っ越していった。「あんにゃろ、俺の密かな楽しみを奪いやがって!」と、しばらく寂しい想いをしたことがあるが、あのプロレスごっこが延々と続くことを考えたら、こっちの方が引っ越さなければならなかったのかもしれない・・・

建造物は人の心に訴える

 先週末、岐阜市で開催された「日本口腔衛生学会」に出席した。なによりも驚いたのは、会場となった「長良川国際会議場」。正面から眺めると威風堂々として男性的なのだが、バックスタイルは卵型で女性的な建物。安藤忠雄さんという有名な建築家の設計らしい。

 

 音響家が選ぶ「優良ホール100選」に選ばれたほどのコンサートホールや大小の会議室を備えているのだが、中に入って目的の場所へ行くには迷子になりそうなほど迷路のように入り組んでいる。内も外も壁は打ちっぱなしのコンクリートだが、どこか暖かい感じがする。



 当然、計算しつくされて設計されているのだろうが、中に居ると「護られている」という感覚に満たされる。やはり優れた設計者の手にかかると建物も作品の域を超えて芸術性を帯びるものらしい。あらためて建造物の持つ素晴らしさを知った。

 こうなると、一度ぜひ中に入ってみたいところがある。浜松町から市ヶ谷へ向かうタクシーの中からいつも眺めているのだが最高裁判所の建物。外観からは、押しつぶされそうになる威圧感を感じてしまう。法の重さと厚みを体現したようなこの建物を目の当たりにすると、何も悪いことをしてないのに警察官とすれ違うと緊張してしまう、あの感覚に似た想いになる。もし、あの中に入ったら、私は正直に何もかも白状してしまうに違いない。岡田新一という建築家の設計で、三岸好太郎美術館や苫小牧市庁舎も彼の作品らしい。

 

機長の粋なサービス

 9日午前、台風の影響もなく千歳の空は曇天。フライトに支障なく無事出発。ただ、この季節は修学旅行シーズンらしく空港待合室は子供達の団体でイッパイ。搭乗したボーイングA320は定員166名だが、前方3列両サイドだけが一般乗客。4列目以降は三重県の修学旅行生で満席という状態。

 この日の機長さん、かなりサービス精神が旺盛な人らしい。離陸時に普段の角度より急上昇で上がるものだから機内後方から歓声とドヨメキが上がった。その上、上空に達すると三重県のナントカ高校の生徒達へ挨拶のアナウンスがあり、イロイロと細かく説明をしてくれる。「100メートル上がると気温が0.6度下がるので、窓の外の気温はかなり低くなっていますが、危ないので絶対に窓を開けて手を出さないで下さい」とウケをネラった話をするのだが、生徒達からはマッタク反応無し。北海道で遊び疲れて熟睡中だったのかも。後ろから声が聞こえたのは、離陸と着陸の時だけ。せっかくの機長さんのサービスも台無しになってしまったようだ。

 少し前のことだが、お祝いの席に出席した。お寺の住職の結婚披露宴。380名もの出席者という規模の大きさに圧倒されたのは久々。お寺の世界は、今だにバブリーなのだと思えるほどの豪華絢爛ぶり。高貴なお坊さんの来賓祝辞は、さすがに素晴らしく流暢で説得力がある。乾杯に至るまで1時間以上。アリガタイ気分になってしまった。

 お寺の婚礼らしく新郎は法衣をまとい、新婦は文金高島田に打掛という伝統的なスタイルで始まったのだが、宴もタケナワ、なんとウェディングケーキ入刀の場面が。

 うーん、なんとも仏様とキリスト様が一緒になったような感覚。これは、ひょっとしたらの予感通り、タキシードとドレスにお色直しのあとキャンドルサービス。そういえば、豪華な料理も精進料理ではなく和洋折衷だった。

 そうだよなあ。いくらなんでも「カステラ入刀」とか「お線香サービス」なんてのは相応しくないモンなあ。

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