暇さえあれば、山で草を刈る。ということで土日を山荘で過ごした。いくら北海道とはいえ暑いこの時期、野外での帽子は必需品。野球帽、麦わら帽子といろいろ試してみたが、一番は綿のタオルをアタマに巻くこと。汗は吸うわ、白い色が陽の光を反射するわで快適なことこの上ない。これで首にタオルを巻いて汗を拭き拭き作業する。

 昼過ぎまで絶好の山仕事日和だったが、夕方、急に空が暗くなり遠くで雷の音が響きだした。いつも雷が鳴ると光ってから音が届くまでをカウントするのだが、光も届かないくらい遠いので作業続行。それにしても雷鳴は、間断なく響き渡る。これがゴルフ場でのことならクラブを放り投げ、ラウンドを中止するのだが、なんたって自給自足のジャガイモ畑でクワを使って草取りしている最中。こちとら生活がかかっているのだから「雷が怖くてイモが食えるか」ってなもん。

 小1時間ほど鳴り響いていた雷が近づいてきた。光ると1秒もせずにビシビシ・バリバリ・ドドン。近くに落ちたらしい。「男性(60才)が草刈り中に落雷に遭い感電死」なんて記事が朝刊に載るのもヤだな。と、さすがに怖くなり作業中止。直後にバケツをひっくり返したような豪雨。雨足が落ち着くのを待って帰ってきた。

 それでも予定していた部分の草刈りは、やり遂げ満足。結果が目に見えるというのは達成感があってイイ。

 毎年のことだが、ルピナスに席巻されはじめた。放っておくとどんどん増え続けていく。

ルピナス

 今一番見頃なのは、テマリカンボク(手毬肝木)。樹になる花の王様だと思う。

テマリカンボク(手毬肝木) テマリカンボク(手毬肝木)

 ジャガイモの生育は順調。今日の雨は恵みの雨になりそう。

ジャガイモ畑

 暑かったあああ!土日と二日続けて山荘の草刈り。おかげで、陽に焼けて顔がヒリヒリ、身体の節々が痛い。

 膝丈くらいまで伸びた雑草を刈るのだが、ところどころにエゾムラサキの群生。(江戸ムラサキは、三木のり平の「ご飯ですよ」)。雑草に絡めて全部刈ってしまおうかとも思うのだが、やはり花が咲き終わるまではそのままにしておくことに。この「エゾムラサキ」は「忘れな草」の親戚。英名「forget-me-not」。なんとも素敵なネーミング。花言葉は、もちろん「私を忘れないで」

 七分咲きのエゾのコリンゴの花に蜂が飛び交っている。草刈り機のエンジンを切ると、山の音が一斉に耳に飛び込んでくる。

 ジャガイモ畑は、順調に葉を茂らせ始めた。今のところ成長が早いのは「アンデス」。通常は、この段階で良く伸びた芽を2本ほど残し芽かきをすると、大きなイモが収穫できるのだが、自然農法ならぬ「ほったらかし農法」なので、なーんにもしない。その結果、数多く収穫できるが実は小さくなる。味は変わらないので面倒なことは一切しない。ついでに言うとほったらかしなので、当然、完全無農薬。

 あまりの暑さに山荘(貨車)へ避難したが、2棟ある貨車の中を整理することになり、またまた汗だくで重労働。奥の貨車は泊まれるように畳を敷いてあるのだが、しばらく閉めきっていたのでカビが生えてきた。やむなく畳を運び出し板張りの床をむきだしにして、農機具置き場専用に劇的ビフォーアフター。

 奥の入り口を使用するため、アルミブリッジを渡し耕耘機を搬入。

 手前の貨車内が片付いたので、居住空間?に変更。とりあえずは、テーブルと椅子を配置して「野花南山荘カフェ」に変身。といっても、魔法瓶に入った暖かい焙じ茶しか出せませんが・・・

 なんとか片付き、家に帰り汗を流して風呂上がり、冷たい飲み物を探したが冷蔵庫には何もなく、納戸をあさって昨年漬けた「カリン酒」と「ルレクチェ酒」を見つけた。早速、オンザロックでグイッと。旨っめぇぇぇぇぇ-!

 カリン酒は氷砂糖を入れて漬けたが、ルレクチェは甘い果実だったので砂糖無し。それでもホンノリ自然の甘みが感じられ最高!カリン酒の味はカリンの香りとともに何故か蜂蜜風味。蜂蜜は入れてないはずなんだがと、アルコールなしの「カリンの蜂蜜漬け」を出してきて味比べ。なんだかんだと飲み続け、結局汗をかいてしまったあ・・・

2週間ぶりの山荘

 久々の好天気、2週間ぶりに野花南山荘へ出掛けた。このところメイ・ララとゆっくり遊ぶ時間を持てなかったので、本日の山仕事は休業。二人のために時間をさく。大喜びで駆け回るのだが、どれほどダニがつくのか心配。

 2週間も放っておくと、雑草が伸び放題。来週あたりには草刈りを始めなければ・・・

 桜の盛りは見過ごしてしまったが、姫リンゴや恵山ツツジが開花し始めた。ジャガイモも芽を出し順調に育っているようだ。

 

 いつもなら、白木蓮は花芽が割れると白い花を咲かせるのだが、なにやら不気味な様相。寒い日が続いていたので異変なのだろうか。

 山荘へ向かう途中の農道脇に立つお地蔵さん。私が子供の頃には、もうすでに同じ場所に立っていた。毎年、近所の誰かが赤いベベを着せて大事に祀られている。遠くに見える三角の山の麓が山荘。

今、一番欲しいモノ

 お爺さんは山へ笹刈りに、お婆さんは家で洗濯・・・

 ということで今日も一日、野花南で過ごしていた。天気が良く、顔がヒリヒリするほど陽に焼けた。いやあ今日もよく働いたなあ。笹を刈っては寄せ集め、下枝を払っては運び出し、芽を出し始めた紫陽花のまわりの草むしり。まだまだヤルことが沢山あるというのに週一の山仕事では、なかなかこなせない。

 今年は、よほど寒いらしい。去年の今頃は桜も盛りを過ぎていたが、今年は、まだ開花したばかり。左の写真が昨年5月6日。右の写真が今年5月16日。10日も遅いのに全く景色が違う。来週末が見頃と思うが、上京中のため花見はオアズケ。

 

 ムスカリ。別名ブドウヒアシンス、ブドウの房に良く似ている。

 普通の水仙(ニホンスイセン)が満開で終わりかける頃、ラッパ水仙が咲き始める。ニホンスイセンは清楚なイメージ、ラッパ水仙はどことなく高貴なイメージ。イメージが清楚だとは言え、水仙はどこを食べても有毒。致死量は10g程、食べると吐いてしまうので死に至るのは珍しいらしい。それにしても葉っぱは、ニラに似ていて旨そう。

 更紗木蓮が三分咲き。木の下に立つとイイ香りがしてくる。

 笹を刈るのは草払い機。これが結構な重労働。その日に刈る場所の計画を立て、その区画は徹底的に刈る。刈り終えると至福の達成感を味わうことができる。樹の下枝を払うと林に陽が差し込むようになる。こうして少しずつ美林造成計画が進んでゆく。

 

 一日の作業が終わり家に帰るとアチコチ身体が悲鳴を上げる。こうしてパソコンの前に座っていても突然、脚がこむら返り。そこで、いま一番欲しいモノは「ハンマーナイフモア」。刈った草や笹を細かく粉砕してくれるスグレモノ。これがあれば楽だよなあ。でも高いんだよなあ。

木々の芽

 寒い日が続いているが、私の田舎でも街中には桜やコブシの花芽が開き始めた。山奥にある山荘は、街中より気温が低く春が来るのは一足遅い。木々には、やっと花芽がつき始めたところ。

 白木蓮の花穂にダニがついている。きっとフワフワの毛のような感触が好きなのだろう。そのせいかメイやララは必ず喰われる。これからの季節、山荘に連れて行くと身体中ダニだらけ。皮膚に頭をつっこんでタラフク血を吸って大きくなったお腹を、つまんでただ引っ張ると頭が残ってしまうので、鉗子で挟んでネジリ取る。頭ごと取れたときは快感・・・

ハクモクレン

 そこら中にあるグミの木の中でも、ひときわ大きく立派なものがある。この木にたわわに実がなると壮観。

グミの木

 グミの新芽。

グミの新芽

 ライラックの新芽。

ライラックの新芽

 更紗木蓮にツボミが一つ。

更紗木蓮

 数ある花咲く樹の中でも一番好きなのがテマリカンボク(手毬肝木)。文字通り手鞠のようなまん丸い花が鈴なりに薄緑色から白に変化していく。

テマリカンボク(手毬肝木)

 手鞠かんぼくの新芽。

テマリカンボク(手毬肝木)

 桜は、まだ咲く気配を見せない。花見の頃までにバーベキューコンロを完成させる予定。90×60センチの金網をのせるとちょうどよい大きさが理想。

今日も快調ガッツ君

 ここ最近で、まれに見る好天気。野花南山荘にも春がやってきた。いつもならこの時期、こぶしの花が開きチラホラと桜が開花するのだが、全く気配なし。それでも池の周辺には確実に春が来た♪水仙が咲き、鯉が泳ぎはじめ蛙が卵を産んだ。蛙の産卵場所は、決まって毎年同じところ。

 

 ガッツ君はガッツがないと書いた記事を読んで、家人曰く「あんなに頑張っているのにカワイソウだよ」。ベルトを交換したガッツ君は快調そのもの。今日もとっても頼りになりました。

 ただ、ガッツ君には畝堀の機能がついてないので、畝掘りは手作業。これがまたなかなかの重労働。

 それでも、なんとか15kgの種芋を植えてジャガイモ畑の完成。秋には、150kg?は収穫できるかな。

 これで連休中の農作業は一段落。明日一日はカラダ休めの予定。なんたって連日の重労働でアチコチがガッタガタ・・・

ガッツのないガッツ君

 我が家の耕耘機は、ジーフォースVAR545。通称「ガッツ君」という名がついている。なんとも頼りになるパワフルなタノモシイ奴。

 さあ今日も一日農作業に頑張るぞとアチコチ痛むカラダに鞭打って、ガッツ君のエンジン始動。作業を始めた直後、急に動かなくなってしまった。エンジンは廻っているのだが、前にも後ろにも進まない。点検してみると動力を伝えるベルトが断裂。あまりにも酷使しすぎたせいか、ガッツ君がガッツをなくし音を上げてしまった。

 やむなく農作業は中止。笹刈りや草刈りに精を出し一日を過ごし、帰宅してからホームセンターへ。耕耘機用のVベルトを買ってきた。これで明日は、農作業再開。

 ついでに種芋も仕入れてきた。「栗のようなインカのめざめ」「煮崩れしにくいメークイン」「粉ふきいもの男爵」「ポテトサラダの北あかり」「ホクホクのアンデスレッド」「煮物用とうや」「フライドポテトの十勝こがね」「フランス生まれのシンシア」の8種類。畑の図面を作らなければ、どこに何を植えたかわからなくなりそう・・・

 野花南の帰り途、クルマの前をキタキツネが横切りコチラを見つめていたのでカメラを取り出したが、シャッターチャンスを逃し遠く離れていった。

花よりインカ

 連休初日は、ときどき雨。それでもせっかくの休日なので林の中の笹を刈り、美林造成計画に1歩近づいた。明けて今日は天気に恵まれ、ようやく農作業開始。鹿よけ電気柵の内側にある山荘では、何を植えても鹿のエサになってしまうが、ジャガイモだけは被害に遭わないので今年もイモを中心に作付け予定。

 昨年「インカの目覚め」の評判が良かったので、今年は作付面積を拡大することにした。昔からある花畑の区画は遊歩道を確保するためにブロックで仕切ってあるが、しばらく手入れをしていないので荒れ放題。今年は、ここにジャガイモを植えることにした。

 

 耕耘機を入れるには、仕切りのブロックをはずし平らにしなければならないのだが、このブロックがクセ者。何十年も置かれたままなのでコケが生え頑丈に埋まっている。結局200個程のブロックを撤去し運び出し、久々の力仕事に腕も腰も脚もガタガタ。疲れたなぁ。そのうち暇が出来たら、このブロックを利用してバーベキューコンロでも作ろうかしら。

 それでもなんとか、荒れ地を開墾し畑らしくなったところで本日の作業は一段落。明日、肥料を撒いてもう一度耕し連休中には植え付けを完了したいと思っている。今年もインカとメークインの予定。最近、実まで紫色のジャガイモが出ているらしいので挑戦してみたい。

 

 耕した畑のそばには福寿草が花盛り。明日も天気がよさそうなので作業は進みそうだが、カラダは言うことを聞いてくれるのだろうか。

 野花南にも春が来た。水仙のツボミ、福寿草、クロッカスの花、チューリップの芽。

 

 

 林の中では樹の根元から春が来る。

 山荘の横に並ぶ丸山の麓には、通称丸山ダムがある。正式には野花南ダム。かんがい用で大きくはないが、それでもこの時期雪解け水を湛えると、それなりに大きく見える。

 

 

 この日は、もう一カ所ダム巡り。こちらは、本格的な滝里ダム。熊出没の看板はあるが、未だに出会ったことがない。下流広場は、かなり広く自然のドッグラン。

 

スワンの涙

 「あの空は あの雲は 知っているんだね・・・♪」。白鳥といえばスワン。スワンといえばオックス「スワンの涙」。野口ヒデトや赤松愛の「失神パフォーマンス」が懐かしい。

 野花南の空に北へ帰る白鳥の群れ。生まれ故郷のシベリアを目指す。家に帰るのがそんなに嬉しいのか遠くからでもけたたましく聴こえるほど大きな声で鳴きながら飛んでいる。春の訪れを告げる声だ。

 山荘の奥へ通じる道に「立ち入り禁止の立て札」。通常、狩猟期間は10月から2月までだが、有害鳥獣捕獲は被害防止の目的で4月から行われる。対象は、シカやヒグマ。春になると農作物被害を防ぐため電気牧柵で囲われる野花南山荘だが、その内側に生息する我が家のシカ達は、捕獲されずに生き延びられるのだろうか。すでに山奥から下りてきて木の芽や樹皮を食べ、そこらじゅうに糞を落としている。

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