こぶしの花が咲きました。千昌夫の「北国の春」でも春を告げる花として唄われています。
都会で暮らす男が実家から届いた小包を受け取り、早春の故郷や家族、かつての恋心を想い望郷の念を抱く唄。
白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘 北国の ああ 北国の春
季節が都会ではわからないだろうと
届いたおふくろの小さな包み
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな
雪どけ せせらぎ 丸木橋
落葉松の芽がふく 北国の ああ 北国の春
好きだとおたがいに言いだせないまま
別れてもう五年あの娘はどうしてる
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな
山吹 朝霧 水車小屋
わらべ唄聞こえる 北国の ああ 北国の春
兄貴も親父似で無口なふたりが
たまには酒でも飲んでるだろか
あの故郷へ帰ろかな 帰ろかな
もう一方、故郷にいる兄が都会で暮らす弟を気遣い、雪の中に取り残された案山子になぞらえメッセージを送る唄。さだまさしの「案山子(かかし)」。これは結構ジーンときます。息子達が内地で学生生活を送っているあいだ、こんな心境でした。よくカラオケで唄ったなあ。
元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
城跡から見下ろせば 蒼く細い河
橋のたもとに 造り酒屋のレンガ煙突
この街を綿菓子に 染め抜いた雪が
消えればお前が ここから出て 初めての春
手紙が無理なら 電話でもいい 金頼むの 一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる お袋に聴かせてやってくれ
元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
山の麓煙はいて 列車が走る
木枯しが雑木林を 転げ落ちてくる
銀色の毛布つけた 田圃にぽつり
置き去られて 雪をかぶった 案山子がひとり
お前も都会の 雪景色の中で ちょうどあの案山子の様に
寂しい思い してはいないか 体をこわしてはいないか
手紙が無理なら 電話でもいい 金頼むの 一言でもいい
お前の笑顔を 待ちわびる お袋に聴かせてやってくれ
元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る
寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る