ブルカミアの顛末

第1弾:「ブルカミア」
第2弾:「ブルカミアのその後」
第3弾:「ブルカミアの顛末」

 2年間水替え不要「ブルカミア」が、いよいよダメになった(詳しくは、以前の記事参照)。水槽の底に敷いてある茶色の砂がブルカミア。

 最初のブルカミアが失敗したので、2度目は底面フィルターをシリコンで完璧にコーキング。大丈夫と思っていたが、やはりどこからかブルカミアの細かい砂が水中ポンプに入り込んだらしく、モーターが回らなくなる。そこで水中ポンプを停め、水が濁るのを覚悟で上から息を吹き込みツマリをなくすのだが、しばらくするとまたツマル。この繰り返しに業を煮やしブルカミアのシステムを止めてしまった。

 しかし、順調に機能しているときのブルカミア水槽は、格段に透明度が高い。下は現在の状態だが、上の水槽とは歴然の差だ。「キレイな水」と「手間隙」をハカリにかけるとズボラな私としては、ブルカミアをアキラメざるを得ない。そこでブルカミアの砂をすべて撤去した。

 結局、8kgのブルカミアを2回も買ったので水槽から取り除くと結構な量になる。捨てるのはモッタイナイということで、ベランダ栽培のミニトマトの土にした。天候が悪くなかなか色づかないが、本来ならどんな土よりも適してるはず。味はどうなのだろう。きっと甘くて旨い実がなるに違いない。なんたって金魚の糞が肥やしなんだから...

 

ブルカミアのその後

ブルカミア・息を吹き込みドロドロに汚れる水槽 以前、2年間水替え不要という金魚の水槽フィルターについて書いたが、1ヶ月半が経過した。(関連記事)

 底面フィルターをシリコンでコーキングしたので完璧だと思っていたが、水中ポンプの調子が悪くなり、あまり濾過されなくなってきた。そこで、ポンプを止め、ポンプの中へ空気を吹き込み底面フィルターに溜まった汚れと細かくなったブルカミアを逆流させてみた。かなり強くブクブクと息を吹き込んだので水槽は泥水状態に逆戻り。金魚にとってはエライ迷惑な話だ。しかし、ポンプからは勢いよく水が出始め問題解決。なんや知らんけど、結構手間ヒマかかりますわ。誰や、2年間水替え不要って言ったんわ。まだ1ヶ月半しかたっとらんのに...

ブルカミア

 金魚を飼っている。というか飼い続けている。小さな金魚が大きく育ち寿命が尽き水槽が寂しくなると、また新しい仲間が増えるという具合だ。私が子供の頃からの水槽なので、50年も使っているが、まだまだ使用に耐えている。60cm水槽で水を換えるのは一仕事。金魚にしてみれば、水が澄んでいようが濁っていようがどうでもよくて、水替えなんて迷惑以外の何物でもないのだろうが、同じ生活空間にあるかぎり、やはりキレイなほうが気分イイ。

 以前は、「1ヶ月間水換え不要」という上部フィルターを使っていたが、あるとき1年間水換え不要という納豆菌を使った「バイオリング」を見つけ、横着しようと手に入れた。これはこれで我慢できる程度に効果はあったのだが、1年半ほど使い効果も薄れてきた頃、テレビ番組で2年間水換え不要「ブルカミア」という優れものがあることを知った。早速、手に入れ水槽をリセット。底面フィルターから水を汲み上げる方式で、底に敷いたブルカミアという石が汚れを物理的に濾過し、バクテリアが繁殖し生物的濾過も期待できるらしい。その効果は、驚くべきものだった。今までみたこともない水の透明感だ。この値段で2年間も維持できるのなら、最高のコストパフォーマンス。

 「おー、今日もキレイだあ」と毎朝、金魚を観るより水の透明感を楽しむという本末転倒な私である。

泥水のような水槽 ところで、ウチの金魚には皆、名前がついている。出目金は「クロ」、大きなコメットは「コメ」、小さなコメットは「コメッコ」、普通の金魚は「フツウノ」という。エサのときに名前を呼ぶと水面に集まってパクパクする。

 ブルカミアを使い始めて半月ほど経ったある朝、水槽を観てビックリ!なんと泥水のように濁り、金魚の姿も見えないくらいだ。よくよく見ると水中ポンプから水が出ていない。「えーっ、不良品だあ」ということで早速、購入した店に電話をしたところが、説明によると原因は私の不注意らしい。底面フィルターをセットするとき、底から少し浮いていた可能性が。その隙間を通った粒上のブルカミアがポンプのファンによって粉々に粉砕され泥状になりポンプが詰まったらしい。対応策を聞き、またまた水槽のリセット。これが結構大変なんだなあ。しかし結局問題解決せず。

透明感溢れる水槽 もうこうなったらオトコの意地だもんね。新しいブルカミア8kgを購入しなおし、底面フィルターをシリコンでコーキング。いっさいの隙間も許さんぞ。というくらい厳重にリセット。はあー、大変だあ。「俺は、いったい何をやってるんだろ」状態。

 苦労の甲斐あって今は落ち着いているのだが、あと2年が経った頃、世の中には「3年間水換え不要」というシステムが出来ていて、また要らん苦労をするのだろうか。

関連:ブルカミアのその後
関連:ブルカミアの顛末

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