お爺さんは山へ薪を拾いに

 山荘に春の訪れを告げるクロッカスと福寿草。

春を告げるクロッカス

春を告げる福寿草

 間伐作業の切り落としを拾いに山に入った。結論から言うと「結構大変」というか「滅茶苦茶大変」。まだ完全な雪解け前なので作業道がヌカるんでいるところもあり、軽トラを乗り入れることはできず。結局、ホンダの運搬車で山に分け入り切り落とし材を積んでは長い坂道を降りてくる。キャタピラーが付いてるとはいえ、ヌカるんだ凸凹道に車体が傾き倒れそうになる。何よりも間伐材の根元を切り落とした部分、太くて重い。運搬車や軽トラへの積み下ろしは重労働。重量挙げの選手になったみたい。当然のことだが長さはバラバラ。不揃いの長さは割って薪にして燃やすには問題ないが、乾燥のため薪棚に積むには一工夫いりそう。

 結局、運搬車3往復でギブアップ。それでも軽トラの荷台いっぱいになった。作業道が乾く頃には暑い季節がやってくる。いつものように近間で伐採して薪を作ったほうが楽だとは思うが、転がる切り落としが放置され朽ちてゆくのもカワイソウな気がして。

間伐作業の切り落とし

林齢60年のカラマツ間伐

 森林組合に申し込んでいた間伐の補助事業、雪のある季節に作業を進めるということだったので様子を見に行った。いつもなら軽トラが埋まる道路も、作業車が入るため除雪が万全で難なく現場に到着。日曜のせいか作業している様子はなく、重機のそばに切り出された間伐材が積んであるだけ。

切り出された間伐材

間伐跡地

 林齢60年のカラマツを間伐し5年後には皆伐の予定だが、25年ほど前に800本もの太いカラマツが盗伐された場所。犯人は逮捕されたが何故か不起訴になり、まったく保証もなく泣き寝入りに終わった事件。なぜ具体的な本数がわかるのかといえば、事件捜査のため被害者である私は丸1日診療を休んで警察の現場検証に立ち会うことになった。雨に煙る中、警察官が着る分厚い上下の黄色い雨合羽に身を包み山の中を歩きまわり、1本1本の切り株の直径と位置を図面に記入してゆく。残っている立木より太い切り株ばかりが800本。犯人は当然、金になりそうな太い木ばかり伐っていったに違いない。

 頼んでもいない間伐を頼まれたと偽り、書類を偽造(白紙にハンコを捺してもらったと主張)していたにもかかわらず「間違って伐ったのであれば誤伐であり盗伐ではない。犯意がなく、伐った原木の販売代金と掛かった経費を差し引くと利益が僅かなので起訴できない」という検察の説明。「はあ?1円でも泥棒は泥棒だろうが!」と憤ってみてもどうにもならず。何よりも腹が立ったのは、原木を運び出すためにブルトーザーで引っ張りまわしたらしく山の中が荒れ放題だったこと。荒れ果てた山を見るのは悲しく、こんなに荒れるなら手を入れず自然のまま朽ち果てるほうがいいと思った。

 あらためて盗伐について調べてみたら、「盗伐しても不起訴。その背景に透けて見える林業の闇を探る」という記事を見つけた。起訴しない背景に、このような事情があったのかと思うと余計に腹が立ってくる。

※写真は今回の間伐作業道入り口
間伐作業道入り口

 重機どころかトラックでも通れそうな作業道が整備された今回の間伐、やはり悪意のある前回とは大違い。作業道に沿って登っていくと、長さを切りそろえるためにカットされたのか薪にちょうどいい長さの玉がたくさん転がっている。今年は、自分で伐り倒さずに拾い集めるだけで薪が作れてしまう。「おじいさんは山へ薪をひろいに」の楽しいゴールデンウィークが待っている。運搬が大変そうだが、作業道があるので「ホンダの力丸君」に頑張ってもらえば大丈夫。

作業道脇の切り株

作業道脇の切り株

晩秋の野花南山荘

 暖かな陽に包まれる晩秋は、一番好きな季節。夏に生い茂った葉が落ちると遠くまで景色が見渡せるようになる。陽の暖かさと静寂の中、人生の秋を思い心穏やかになる。

晩秋の野花南山荘

晩秋の野花南山荘

晩秋の野花南山荘

晩秋の野花南山荘

晩秋の野花南山荘

晩秋の野花南山荘

今年も幸せのラクヨウの味

ハナイグチ

ラクヨウキノコ

 雨が多く平均気温15℃以下、最低気温10℃前後になるとラクヨウキノコが一斉に出始める。それ以前にも単発的に見られるが採れる量はごくわずか。

 毎年、秋分の日に行う「抜歯塚供養」と「家族総出のラクヨウキノコ狩り」だが今年は間に合わず、1週間ほど遅れて大量発生がやってきた。

 他にも食べられるキノコは見つかるが、やはり「ラクヨウ」を見つけた時の喜びにはかなわない。同じラクヨウと呼ばれるキノコでも「褐色のヌメリイグチ」よりも「茶褐色のハナイグチ」は別格。「オンナキノコ」の女王様は気品に満ちている。

 味噌汁にする限り、ほとんど味に違いはないが、その容姿から見つけて嬉しいのは、ハナイグチ(オンナキノコの女王)>ヌメリイグチ(オンナキノコ)>シロヌメリイグチ(オトコキノコ)。

 今夜は、ラクヨウの味噌汁でタメ息をつくほどの幸せに浸る。

恐るべしステロイドの効果

蜂に刺された手

 我が家では、山荘で伐った薪だけじゃなく製材所のご厚意で頂く端材も焚いている。端材は薄いので、よく乾きよく燃えるので重宝している。製材所から連絡があると、軽トラで持ち帰り薪の長さに切りそろえ積んで乾燥させる。

 昨日の積み込み作業中、脇に落ちた端材を拾おうと地面に手を伸ばした瞬間、右手に激痛が走り思わず手を引いた。何が起きたのか分からなかったが、そこから飛び去るクマンバチみたいにデカい蜂の姿を見て「ヤラレタ!」を実感。痛いのなんのズキズキが止まらない。手袋を外すと親指と人差し指の間に刺されたっぽい跡があり、まわりがクレーター状に腫れてきた。ちなみに刺すのは「スズメバチ」「アシナガバチ」「ミツバチ」「マルハナバチ」の4グループ。今回のデカさと丸っこい姿からマルハナバチと思われる。

 作業を切り上げ帰宅し、向かいの薬局へ。ステロイド軟膏と痒み止めにアレルギーの薬を処方してもらうもズキズキは治まらず。クレーター状どころか、腫れは全体に広がり手の甲を真っ赤に染め始めた。これは、マズイんじゃないの。よくスズメバチに刺されて死んだ人の話も聞くし、ショック症状も心配になり市立病院の救急外来へ。「蜂に刺されたのは初めてですか?」と聞かれ、70歳を超える長い人生、あったような気もするがアブなのかハチなのかブヨなのかも覚えてない。「たぶん」と答えると「今回は初めてのようだけど、2回目以降はショックを起こすかもしれないから気を付けて」と脅され注意され、念のためステロイドの点滴を受けることに。

 えっ、それって、ひょっとしたら2度目はショック症状で死ぬかもしれないってこと?「山で働く人達は、ショックを起こすと救急車も間に合わないので、刺されたときに備えてクスリを持っていて自分で注射するんです」と看護師さんが教えてくれた。えー、ソレ欲しーい。私も山で働いている遊んでいるもんで。

 45分ほどの点滴が終わるころには、ズキズキする痛みは止まらないが心持ち腫れが引いてきたような気が。時間とともに効いてきたらしく就寝時には、ほとんど腫れが引いた。というか、手の甲の腫れは完全に治り刺された場所にシコリが残り触ると痛い程度。

 やったあ!効いたじゃん。さすがステロイド!

 と感心して眠ったのはいいが、朝起きると再びバンバンに腫れている。時間がたちステロイド効果が消えてしまったようだ。とはいえ今日は日曜日、ショック症状もないのに再度救急外来を訪れるのは申し訳なくこのまま我慢することに。今は手の甲から手首あたりにまで赤い腫れが拡がり、突っ張らさって手を握ることもできない状態。ズキズキ痛みはないので楽にはなったがアレルギーの薬を飲んでいるにもかかわらず、右腕全体のどことは言えない痒さに耐えている。

 それにしてもステロイドの効き目たるや目を見張るものがあるなあと、改めて驚きながら痒さを紛らわすため腫れた右手でブログを書いている。何かして気を散らしていないと、痒くてたまらないんです。明日起きたら、右腕全部が腫れているのかしら。

端材の薪 端材の薪

端材の薪 端材の薪

端材の薪 端材の薪

 よう考えたら以前にも「似たようなこと」があったような気がする。ひょっとしたら今回が2度目なのかも?ヤバいじゃん。

※ 後日談を追加

 明けて月曜の朝、腫れは手首にとどまらず肘の少し下まで上がってきた。なんでこんなに腫れるのか調べていたら「蜂に刺されても1回目は腫れない理由」というのを見つけた。

 えー、そうなの?1回目は腫れないの?

 以下、要約してみると「そもそも蜂に刺されて腫れるのは、毒を排除しようという防御反応(患部に白血球や細胞修復物質が動員される)によるもの。人が初めて蜂に刺されても脳は「蜂の毒を毒として認識していない」ため、患部に白血球や細胞修復物質は動員されず炎症が起きず、強く腫れることはない。しかし、その数時間後に体に異変を感じ「この毒が入ってきたら怖い」ということを学習する。2回目に刺された場合に強く腫れるのは、過去の記憶から「前にやられた蜂毒が入ってきたから注意せよ」と免疫が作動し白血球が攻撃し炎症が起きるため。3回目はさらにひどい。2回目に蜂の毒が怖いと認識した脳は、3回目はさらに過剰に反応し副腎や脳からカテコラミンが大量に作られ、カテコラミン分解酵素の反応が追いつかずパニック症状を発症することもある。4回目に刺されたときの反応は、過去に受けたストレスや病歴により防衛反応に個人差がある。5回目に刺された場合、個人差なく強く腫れることはない。それは脳が蜂毒では命を落とすことはないと学習したから。」(引用)

 ということは私の場合、こんなに腫れているので今回が初めてではなかったことになる。「似たようなこと」で刺されたのも蜂だったとすれば、少なくても今回が3回目。あと、2度ほど刺されたらもう腫れることはないらしいが、ホントに信じていいのかしら。

ポップな色のブランコ完成

 天気と相談しながら作業を進めていたブランコ修理が、やっと終わった。サビ落とし、ペンキ塗り、座板の加工塗装、ロープワーク、何色にしようか迷いながらホームセンターをウロウロ、どれも楽しい。

 一応目安としてロープの長さを決め座板に結んでいたが、実際に吊るして乗ってみると意外に伸びる。ブランコの安全基準*では、最低地上高は35㎝らしい。それ以下だと危険ということなので、座板の位置をそれぞれ地面から40cmと45cmに調整。片方のロープを結んで固定、それに合わせて反対のロープを結ぶ。その都度、乗って揺らしてロープの伸びを確認。水平でなければ結びなおし。何度も繰り返し満足な結果になったのはいいが、あまりにも揺られ過ぎてクルマ酔い状態。

 錆びたチェーンの代わりに、対候性耐水性があるという16mmのクレモナSロープを使用。吊るす部分は、ネットで検索した漁師結び。確かに強固。リングキャッチの部分でステンレスリングを外せるようにしたので、冬期間はロープを外し座板をハウスに片付けることができる。

 いかにも遊具という感じのポップな配色に満足している。イメージは「ポップミュージック(juice=juice)のMV」。今まで、この作業を内緒にしていた孫にLINEで完成画像を送ったら「ブランコ、どうやってつくったの?」と返信。「サビをおとしてペンキをぬって...」と返すと「だとおもったよ。ジイジのてにペンキついていたからね」。とっくにバレていたみたい。これで喜んでくれればジイジ冥利に尽きるというもの。

ブランコ修理 ブランコ修理

ブランコ修理

ブランコ修理 ブランコ修理

ブランコ修理

ブランコ修理

*都市公園における遊具の安全確保に関する指針(国土交通省)によると、一方向ブランコの場合、スイングクリアランス(着座部底面の最下点から着地面までの間隔)は、子どもが着座した状態で350㎜を基準とし、+100㎜までは許容範囲とする。

孫が喜ぶブランコの色

ブランコ修理 ブランコ修理

錆びたブランコのシャックル ブランコのシャックル錆落とし

 軽トラの荷台に脚立を乗せ、錆びたブランコの鎖を切断。充電式ディスクグラインダーの威力は素晴らしい。シャックルの錆を落としてみたら、まだまだ使用に耐える状態なので、ここにステンレスのリングキャッチを引っ掛けロープを固定する。支柱の錆を落として全体を塗装予定だが、あとは天気と相談しながらの作業。問題は、何色に塗るか。孫が喜びそうなのは、やっぱこのミュージックビデオに出てくる遊具の色なんだろうなあ。

Vベルトが切れたハンマーナイフモア 山荘にやってきて6年目のハンマーナイフモアのVベルトがオシャカになった。ホームセンターでベルトを仕入れ修理を済ませたが、今度はエンジンがかからない。リコイルスターターを何度引っ張っても空回り。オイル交換以外、全く手入れせずに使ってきた罰が当たったみたい。現在、修理工場に入院中。

 おかげで、連休初日というのに草刈りができず。草払機で刈ればいいのだが、一度楽を覚えたカラダはハンマーナイフモア以外の重労働を受け付けない。

 あとはブランコの修理だが、錆びた鎖とシャックル(鎖をつなぐ部品)を外さなければ前に進まない。先日、脚立に登って挑戦してみたが、錆のせいでシャックルのネジが固着。とてもじゃないがバイスプライヤーやレンチでは外れない。最後の手段、グラインダーで切断して新しい部品に交換する予定。

錆びたブランコのシャックル ブランコの錆びたシャックル

 今日の天気予報は一時雨。屋外で充電式グラインダーを使うのは危険なので結局、山仕事はお休み。こんな日は、アマゾンプライムかネットフリックスで映画を観るに限る。のんびりゆったりのお供はコーヒー。

モカエキスプレスとilly、Lavazza、Pelliniのエスプレッソ粉 コンビニのカフェラテに慣らされたせいか、1年ほど前からモカエキスプレスで淹れるエスプレッソに凝っている。濃く淹れて甘くして牛乳を注ぐ。以前、甘いコーヒーは飲まなかったのだが最近はもっぱらコレ。こんな淹れ方にスペシャルティな豆はモッタイないので、市販のエスプレッソ粉を使っている。いろいろ試してみたが今のところ「ペリーニのトップ」が一番口に合っている。

 アイスコーヒーはコレ。ハリオのウォータードリッパー。セットすると1時間ほどで落ちる。その様子はまるで点滴を見ているようで、いつまでも見飽きない。水出しアイスの場合、どちらかというと浅煎りのほうが淡い酸味があってスッキリしていて飲みやすい。だけどなあ、コーヒーの味に関しては「バリスタの言語能力」で書いたけど、違いがわかる男の振りしてる私のコメントは当てにしないほうがイイかもなあ。

ハリオのウォータードリッパー ハリオのウォータードリッパー

翅を広げるドラゴンフライ

 英語では、Butterfly(蝶々)と Dragonfly(とんぼ)のどちらにも飛ぶという意味の「fly」が付く。バタフライは、バター色の黄色い蝶(モンキチョウ)が名づけの由来とのこと。ドラゴンフライは、まさに竜が飛ぶごとし。

 蝶と蛾の場合、翅を立てるか開いて止まるかで分けられる(例外もあるらしい)。英語では、蝶が「Butterfly」で、蛾が「Moth」。東宝映画の怪獣モスラは英語の「Moth」から名付けられたのだと思うが、あれが蛾ではなく超絶美しい蝶だとしたらモスラじゃなくバタラだったのかもしれない。

 トンボにも翅を閉じるのと、開いて止まるのがいる。閉じるのは前後の翅の形が同じ「イトトンボ」や「カワトンボ」などの均翅亜目(きんしあもく)。飛ぶ能力を高めるため前後の翅の形が異なり、重ねて立てることができず広げて止まる不均翅亜目(ふきんしあもく)には「シオカラトンボ」や「アカトンボ」「ヤンマ」などがいる。

 閉じるほうは腹部が細く弱々しい。まさに糸のようなイトトンボ。子供のころ神様トンボと呼んでいたが、なぜ神様なのか未だにわからずにいる。一方、広げて止まるトンボたちは腹部が太く全体にがっしりしていて、飛び方も力強い。

均翅亜目

不均翅亜目

 イメージとして、長渕剛が唄う「とんぼ」は不均翅亜目だと思う。痩せっぽちのイトトンボが「幸せのとんぼ」に見えないのは、私の勝手な思い込みなのかも。

 ♪ああ しあわせのとんぼよ どこへ お前はどこへ飛んで行く
 ♪ああ しあわせのとんぼが ほら 舌を出して 笑ってらあ

壊れたブランコ修理

 夏グミが赤く熟した。山荘のアチコチにグミの木があるが、どの木も今年は実なりが悪い。いつもなら摘んでジャムにするのだが、今年は鳥のエサ用にそのまま放置。昔、熊がグミの木を揺すっている姿が目撃され、猟友会が出動したことがある。それほど熊にとってはご馳走なのだろう。山奥では豊作であることを願っている。

夏グミの実

 山荘に唯一の遊具、ブランコが朽ちて壊れた。ツーバイシックス材で座板を作り両サイドに穴をあけ、現在のチェーンを外しロープに取り換え座板に通し結び目を作り固定する。という手立てで修繕を考えているのだが、抜歯塚供養の秋のお彼岸まで孫たちが来ることもなく、それまででいいかと重い腰が上がらずにいる。

壊れたブランコ

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