池の淵に立つ柳の大木が倒れた。根元を見ると大きく裂けているので、余程の強風が吹き荒れたようだ。そのままにしておく訳にもいかず、チェンソーで伐り倒し玉切りにして運び出すことに。池の上に張り出した部分は、手の届くところまで。それ以上、根元に近いほうは池の中に入らなければ無理なので放置。
これが全部、池の中に倒れたのであれば手の出しようもないが、幸いというべきか災いというべきか近くの桜の木にダメージを与えながらも取り除ける状態。桜にしてみればいい迷惑で突然降ってわいた災難に「ナニすんのさ?」状態で、かなりの枝をもぎ取られ痛々しい姿に。
あらかた伐り終え、見晴らしもよくなったところだが。どうにも気分が晴れない。というのは、ウンコ臭いのだ。昼食を食べ過ぎたせいかお腹を壊したらしく、山荘のトイレで用を足すことに。オーバーオールを脱ぐのは結構大変で、ひょっとしたら手間取ってる間に漏れてどこかに付いてしまったのかと思いながら落ち込んだ気分での作業。玉切りにしてもかなりの重さがあり、抱え込んで運搬機に乗せ軽トラまで運ぶ。また抱え込んで軽トラに乗せる。その作業中、どうにもウンコの臭いがついてくる。もうこうなったら自分がウンコ臭いのだと思うしかない。漏らした記憶はないのだが、それでも臭い。
来年用の薪にするため玉切りにした柳の木と桜の枝を自宅に運び、1階玄関に積み下ろした。ここで少し風に当て、合間を見て割って薪棚で乾燥させるのだが。やっと、わかった。これだけ大量に1か所にまとめて積み上げると、ウンコの臭いがスゴイことに。これだったのだ。なんと木の匂い。柳の木の断面に鼻を近づけると「犯人は、お前か!」。
ヨカッタあー。俺じゃないじゃん。漏らしても記憶にないほど呆けちゃいなかったあー。それでも、臭い木を丸抱えにして作業していたせいでオーバーオールにもウンコの臭いが染み付いている。即、洗濯機に直行。
あれから、何日か経っているが未だに1階玄関から臭いが漂っている。日中は、シャッターを開け風が入るようにしているが、そう簡単に臭いはなくならないようだ。
ネットで「ウンコ臭い木」を調べてみた。ケヤキやイチョウなども臭うらしいが、柳が臭いというのは見つけられなかった。こんなに臭いのに話題にも上らないというのは、ひょっとしたら「ウンコヤナギ」という新種なのだろうか。かって、柳のマナ板は高級品と聞いたことがあるがホントなのか?