野生化したコンフリー

 私が仕事をしているブースの隣で、患者さんが「アレ食べたことあるかい?」と、窓の外を指さし歯科衛生士に聞いてる様子。「どれですか?」「あのピンクの花の、あの葉っぱ」「いえ、ないです」の答えに「天ぷらにすると美味しいよ」という会話が耳に届いた。「ん? 天ぷら? 美味しい?」。そんな旨い話は、聞き捨てならないと即、隣へ行き「どれどれ? アレ? アレ食べれるの?」

 

 そうして教えてもらったのがコンフリー。そういえば昔、身体にイイと健康ブームになってたような気が。そのピンクの花の雑草は、裏の空き地にイッパイ生えている。そんなに身体に良くて旨いモノがこんなに沢山あるなんてと、早速、裏口から採りに出た。自分の分だけじゃ悪いなと、衛生士の分も袋イッパイ採ってきた。聞いた話では天ぷらだったが、他に旨い食べ方はないかしら。インターネットで調べてみると、

コンフリー 「葉にはビタミンB12やタンパク質を多く含み、1970年代には健康食品として扱われていた時期もあるが、肝障害をおこす健康被害のため、2004年厚労省が食品としての販売を禁止した」と書いてある。ピロリチジンアルカロイドが含まれていて、長期間、過剰に摂ると肝障害をおこすらしい。健康食品として一時期、大ブームになり家庭で栽培されたモノが野生化して増えているらしく、今では毒物扱いで見向きもされない。

 ということは、長期間でなくて過剰でなくて、少しだけなら食べてもイイってことね?このアルカロイドはフキノトウにも含まれてるというから、別に気にしなくてもイイんじゃないのと持って帰ってきた。

 ところが、今夜の献立は餃子だと云う。皮を包むのに忙しそうで天ぷらが割り込む隙間はないらしい。ということで、コンフリーの天ぷらはオアズケ。結果的に私の肝臓の寿命が少しだけ延びたみたい。

蒲焼きタレ味ご飯

うな重 以前、「犯罪的な匂い」でも書いた通り、ウナギを頂くと精神的に落ち着くという異常体質の私。きっとウナギに含まれている「ウナギン?」という成分が効いているに違いない(そんなもんあるのか?)。だから毎日でも頂きたいのだが、財布と相談すると年に何回かしかお目にかかれない。

 その上、困ったことにウナギの稚魚が品薄で、どんどん値上がりしているという。土用の丑にはウナギが手に入らなくなるかもと聞かされた日にゃアータ、プレミアがついて幾らになるんだべと心が寒くなってくる。うな重竹1万円、梅2万円、松3万円なんて言われたら、とっても口に入らないわ。

 それでも、このところ縁あって結構、ウナギ様に恵まれている。今月初めには、お土産に頂いた岐阜県某市の名店「澤中」の蒲焼き。つい最近では、地元のお店で頂いた「まぶし」。やっぱり、ウナギは旨いわあ。そんな幸せを感じている私だが、またまた今日、某アウトレットモールのフードコートでウナギ様に出逢ってしまった。数あるブースの一つに「本日の日替わりメニュー・ひつまぶし定食」と云うのを見つけた。なんと780円!普通に考えれば、ひつまぶしに「定食」という言葉がついた時点で「何かがオカシイ」と勘づかなければイケナイのだろうが、なんたって「780円でウナギが喰える!」ということにしか頭が回らなくて、レジでお金を払ってアノ「呼び出し器?」をもらってテーブルで待っていた。

 呼ばれて、モノを取りに行くとお盆の上に蓋つきの丼と小ぶりの掛け蕎麦と煮物の入った小鉢とお吸い物が乗っている。「エライ豪勢じゃん!」とテーブルに運び、蓋を取ってビックリ! 蒲焼きのタレをまぶしたようなご飯の上に二切れの小さな切り身のウナギらしきモノが乗っている。「そうだよな。780円だもんな」と妙に納得して「いわゆる定食」を頂いた。味は?と聞かれても味わうほどのウナギもなく、「蒲焼き味のご飯」はそれなりに美味しかった。なんたってウナギを頂くと精神的に落ち着いてしまう私なので腹も立ちません。

 でも、うな重が1万円もするようになったら「蒲焼きタレ味ご飯」でガマンしなきゃいけなくなるのかなあ。

鰻蒲焼きタレ味ご飯

 上下水道使用料、今月支払い分なんと18万円!フザケルナアー!毎月1~2万円程度。先月は1万4千円だったということは、どこかで誰かが垂れ流しているようなので設備屋さんに調べてもらった。屋外の地中に埋まっている水道メーターのつなぎ目から漏れているとのこと。早速、地面を掘り起こし修理してもらったが、すでに漏れ出た水は、すべて地中に染みこんでどこかに消えてしまった。この料金を支払わなければならないのかと思ったら、ウチの責任じゃないので減免されるらしい。料金は、いつもの平均値で計算されるとのこと。いつから漏れていたのか知れないが、24時間垂れ流しっぱなしにすると水道代もバカにならないようだ。

 桜の季節も終わったが、今年は遅れ気味の農作業がなかなか進まない。連休中の悪天候や土日の行事が重なり未だに畑を耕せていない状況。まあ、ノンビリやるさ。

 今年もいつもの場所で京ブキを収穫してきてキンピラを頂いた。

京ブキのキンピラ

やっと春の気配を感じる山荘では雪融けのホンの隙間を見つけて、春が芽吹きはじめた。今年初めての福寿草を見つけた。

街中や里では、あちこちにフキノトウが出ているが、山荘では数えるほどしか見つけられない。まだ、蕾のモノを採ってきた。

早速、フキノトウの油味噌炒めで、ほろ苦い今年の春を頂く。

▼フキノトウを水でよく洗う。ザクザクと細かく切って、ゴマ油をひいて熱したフライパンに入れる。
▼フキノトウを炒め、油がまわってきたら酒とミリンを入れ、そのあと味噌を入れ、かき混ぜて溶かす。味を見ながら砂糖をほんの少しだけ足す。一味唐辛子を振りかけ煮詰めて出来上がり。

ウナ重食べたい

 気温が下がり、休眠中のキノコ菌床。ビニール袋に入れて、今や倉庫と化した一階の以前の仕事場に置いてある。暖房もなくシバレ放題の部屋は、まさに自然の冷蔵庫状態。そんな中で、ナメコだけは元気に育っている。こんなに寒くても成長できるのなら、冬山でも雪の下で頑張っているキノコたちが居るに違いない。早速、ナメコ汁にして頂いた。自然の恵みに感謝。

 

 以前、「毎日でもウナ重が食べたい」という記事を書いた私だが、最近、パソコンの壁紙をウナ重の画像にして毎日、ヨダレを垂らしながら眺めている。旨そうだなあ・・・

 

すき焼きおから炒り

すき焼きおから炒り 以前に書いたが、我が家一番のご馳走は「釣りキンキの蒸し物」。二番目はと聞かれたら、迷わず「すき焼き」と応える。ご馳走ゆえにどちらも滅多に口にできないが、何か大事なときには「すき焼き」で接待する。だから、ウチに呼ばれて食卓にすき焼きが用意されていたら、アナタは相当の賓客としてモテなされていると考えてイイ。

 家ですき焼きを頂いた翌日は、必ず、おから炒りと決まっている。鍋に食べ残ったタレと肉や野菜の残骸、これにチクワや椎茸、人参などを細かく刻んで加え火を通し、おからを入れて炒める。最後に刻みネギをたっぷり混ぜて出来上がり。こんな旨いおから炒りは他所では食べたことがない。子供の頃、すき焼きといえば豚肉だったが、それでもおから炒りは旨かった。

 だから我が家では、すき焼きの〆にウドンは入れない。ウドンにからまり、せっかくのタレが無くなってしまう。たしかに〆のウドンは旨いけれど、一時の快楽のために後々の楽しみを放棄するのは愚かしいことだと、すき焼きから人生の哲学を学んでいる・・・

コーンブレッド

 今年もあと1日。家の中は正月を迎える準備で忙しい。後片付け大掃除も終わり、あとはご馳走づくりだけなので、もう私の出る幕はない。玄米漬けでも出そうかなとベランダの樽を覗くと大雪に覆われ、そこにたどり着くまでが大変そうなのでパス。

 何かしてないと落ち着かず、昼食にコーンブレッドを焼く。コーンミールで焼いたパンは、ほのかにトウモロコシの香りがして、まさにアメリカの味。ひと口噛むと「大草原の小さな家」が脳裏をかすめる。トム・ハンクスの映画「グリーンマイル」では、服役中のジョン・コーフィがコーンブレッドのカケラをネズミのMr.ジングルスにもおすそ分けするシーンが。

 

 コーンブレッドで食欲が満たされたら、どうしても Lee Morgan の「Cornbread」が聴きたくなり、それから午後は Jazz三昧。Lee Morgan のジャズロックにはまるとヤメられない止まらないで「Sidewinder」や「Candy」「Rumproller」にノリノリ♪

    

 結局、このカテゴリーから抜け出せず、Lee Morgan の「Sweet Honey Bee」に行き着く。この曲といえば、なんといっても元祖デューク・ピアソン。メインテーマを吹くジェームス・スポールディングのフルートが印象的。それにしても何という色気のない手抜きな感じのジャケットなんだろう。

 ここまで、ズーッとファンキーなジャズロックを聴き続けてくると、この歳でもヒップホップが素直に受け入れられるようになるから不思議だ。ていうかオリジナルよりいいじゃん♪

年末恒例の松前漬け

 雪も多いが気温も低い。今年もあと5日で暮れてゆく。毎日少しづつ正月を迎える準備をしている。いつも通りに、のし餅と豆餅をつき、松前漬けを仕込む。思い起こすと、子供の頃から松前漬けのない正月は過ごしたことがない。暮れを迎える頃には、夜な夜な家族でスルメや昆布切り。今でこそ料理バサミという便利なモノがあるが、当時は、裁ちバサミならいいほうで、握りバサミで硬いスルメを切るとスグに手が痛くなった。「お前のは太い。俺のほうが細い」などと、切ったスルメの細さを自慢しあったのが懐かしい。

 この時期スーパーへ行くと、松前漬け用に機械で細く切ったスルメと昆布を売っているが、どういうわけかハサミで切ったモノでなければ我が家の味は出ない。

 

※我が家のレシピ
 スルメ10枚(脚は除く)・昆布適当を料理ばさみで
 細く切る
 タレ:酒700cc・醤油400cc・みりん100cc
 を煮きって冷ます
 スルメと昆布にタレと種を抜いた唐辛子1本を入れて
 かき混ぜる
 塩出しした数の子を小ぶりに割って混ぜ入れる
 柚子の皮をせん切りにして散らす
 毎日、朝晩かき混ぜタレを馴染ませる
 2~3日で食べ頃、冷蔵庫で1~2週間はもつ


※美味しく作るコツ:イイ材料を使うこと。スルメは二番スルメ(スルメイカ)で充分。昆布は利尻昆布、純米酒、三州三河みりん、醤油は本膳。

 余ったスルメの脚は、炙って食べるのもイイが、皮を剥いた里芋を鍋に入れヒタヒタに水を張り、スルメの脚を2~3本放り込み醤油と酒を垂らし火にかける。そのまま放っておけば出来上がり。料理というには、あまりにも簡単。みりんや砂糖など甘みは入れず、醤油と日本酒だけで薄味に仕上げる。もちろん出汁もいらない。土鍋をストーブでコトコト煮るのが理想的。こんな簡単なのに、こんなに旨いのってアリ?と感激すること間違いなし!いっぺんヤッテみ・・・

GRAND PRIX

大根玄米漬け 今年の我が家の玄米漬け、味見に1本出してみた。少し早めなので塩がとがって角のある感じだが、玄米の香りが口中にひろがる。これから麹の甘さで熟成され、どんどん旨くなる。いつも最高に旨くなる頃に底をつくが、今年もしばらく心豊かに食生活が送れそう。

 この週末に「T-1グランプリ」というイベントが開催されるらしい。北海道・東日本・中部・西日本・九州沖縄のブロック毎に予選があり全国大会もあるという。「T-1」は、漬け物グランプリ。 「F-1」や格闘技の「K-1」以降、B級グルメの「B-1グランプリ」、漫才の「M-1グランプリ」など、いろんな「No.1グランプリ」が開催されている。商店街グルメNo.1決定戦を「S-1グランプリ」と呼ぶそうだ。「R-1ぐらんぷり」というのは、ピン芸人で誰が一番おもしろいかを決める大会で「R」は落語に由来するとのこと。「全国大学生お笑い選手権大会」が「D-1グランプリ」、ローカルなところでは群馬県館林市の「麺-1グランプリ」。中には、マジメに農業を考える「A-1グランプリ」というのもある。声優の麻雀好きが集まって雀王を決める「J-1グランプリ」なんてのは、ただの麻雀大会だと思うが、要はナンでもあり。

 美味しいお茶を競う「茶-1」とか、犬のコンテスト「ワン-1」なんてのがあっても不思議じゃない。もし「E-1グランプリ」なんてのがあったら、ぜひ審査員になってみたいなあ。何のグランプリかって? Erotic One World Championship・・・

秘伝の煎り豆

 このところ節分でもないのに、しょっちゅう大豆を煎っている。もっとも北海道では殻つき落花生で豆まきをするのだが、これはこれで撒いた豆が不潔にならず汚れを気にせず食べられるので合理的。私が子供の頃、豆まきにはキャラメルも混ぜてあって弟と競って拾いあったことを覚えている。その後、家族でチャブ台を囲んでワイワイ言いながら豆を食べた家族団らんが懐かしい。あの頃は、どこの家庭でも季節の行事を大切にしていた時代だった。

 ホクレンのブランド米「ゆめぴりか」は有名だが、大豆のブランド豆「ゆきぴりか」は、あまり知られていないようだ。五目豆や昆布豆など煮込むとヤワらかくなりやすく味もふくよか。



 煎り豆を固く作るには水に漬けず乾燥のまま水洗いしてスグに煎りはじめる。これはこれで旨いのだが、なんといっても歯が壊れるほどに固くなる。我が家ではカリポリ食べれるくらいの固さにするため、洗った豆を2時間ほど水に漬ける。(カップ2杯分の豆)

 水を含んで膨らんだ状態。(2時間後)

 ザルにあけて水を切る。このままフライパンで煎りはじめてもいいのだが水分が飛ぶのに時間がかかるので、ラップをしないで電子レンジで熱を加える。

 500wで10分くらいチンすると、かなり水分が飛ぶ。これをフライパンに移し弱火で15分くらいカラ煎りする。もちろん油はひかない。弱火なので傍についてなくてもイイが、ときどきフライパンを揺すって焦げないように。目安は、豆の表面に薄く焦げ色がつくくらい。

 これで冷めるとカリポリになるが、私好みの秘伝の味にするには、もう一手間必要になる。

 煎りあがった豆を二つに分け、一つには醤油をまぶし再びラップをしないでレンジでチン。醤油に濡れていても500w3分くらいで香ばしく乾燥してくる。状態を見ながら1分ずつチンする時間を調整。最初は多少ベタつくが冷めるとパラパラになる。

 この2種類を混ぜ合わせる。完全に冷めるとカリカリポリポリサクサクでヤメられないトマらない。暇なときに煎り豆を作ってみてはどうですか。ハマりますよぉ・・・

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