GODIVA

 ヴァレンタインデーに生まれたからという訳ではないが、チョコレートには目がない。甘いのもビターなのもどちらも好きだが、ココアバターにミルクと砂糖を混ぜただけのカカオマスを含んでいないホワイトチョコは頂けない。

 チョコの健康の源は、ポリフェノール。なんといっても抗酸化作用が強い。活性酸素をやっつけて、カラダが錆びるのを防いでくれる。結果、動脈硬化・がん・糖尿病・老化の予防になる。その上、食物繊維が多く善玉コレステロールを増やしてくれる。脳を活性化したり、ピロリ菌までやっつけるなんて、言うことなしの優等生だ。

 そんな講釈はさておいて、オイシク感じるのだからしょうがない。地元の仲間が集まって還暦を祝ってくれた。記念に何が欲しいと聞かれたので、迷わずチョコレートと答えた。それも普段買えないような高ーイのがイイというリクエストに応えて、GODIVAのグランプラスを頂いた。なんたって2段重ねだぜ。

 

 昔、贈り物に使ったことはあるが、自分のためには買ったことがない。デパートの売り場でも横目で眺めながら素通りするほど、私にとっては超高級品。そんな高価な贈り物を頂いて家に帰ってきたが、包装紙を見るなり家内の目がキラッと光ったのを見逃さなかった。確実に狙われているようだ。明日あさってと上京するのだが、帰宅したときどれだけ残っているのか心配だ。

 先日見つけた「仮面サイダー」。ダイドードリンコの復刻シリーズというものらしい。企業のサイトで確認したところ「ウルトラコーラ」「ウルトラ大怪獣レモネード」の3種類があり、それぞれに9パターンのデザインがある。

 まさに大人の子供心をそそるような企画。全部揃えてみたいと思うが、一箱24缶入りのセットには、「1ケースに全デザインが入っていることはお約束できません。予めご了承ください」と書いてある。ということは全種類を揃えるには何箱買わなければならないのだろう。

 「そんな企業の思惑にはダマされないぞ」と買う気にはならないが、「ショッカー」にだけは、なぜか惹かれてしまう。

 昭和25年、五黄の虎として生まれた私は、バレンタインデーに60回目の誕生日を迎え、第二の人生を出発することになった。特に深い感慨もなく、自分が60代になった実感がわかない。それでも世間からみると正真正銘のジジイになってしまったらしい。

 今日の日を祝い、息子がフレンチをご馳走してくれた。日頃縁のない高級店でのひとときは夢のように過ぎ、本物の味を堪能した。ところが、締めくくりのデザートを口にした瞬間、あまりの旨さにそれまでに食べていた全ての味が記憶から消えてしまった。人を感動させる仕事に羨ましさを感じ「こうありたいものだ」と自分を戒めて帰ってきた。

 帰り道、息子に導かれるままヨ○バ○カメラに寄り、時計をプレゼントされた。というのも私が身につけている腕時計は、自分が高校3年生の時、お年玉を貯めて買った「セイコースポーツ5」。当時8500円だったが、一度壊れて修理に1万3千円もかかった代物。今から42年も前の時計を気に入って大事に使っていたのだが、あまりにもみすぼらしく思ったのか、ソーラー電波時計の高級品を買ってくれた。

 

 これからは、自動巻のように揺らすことも時刻を合わせる必要もなくなった。というより息子に贈り物をされたという事実が、なによりも息子の成長を実感し、自分の役割も半ば終えたんだなあという想いに嬉しさと幸せを味わった。

 そんな素敵な一日を札幌で過ごし、帰宅途中、高速道路のサービスエリアで面白いモノを見つけた。もちろん、食に満足している今日の私は、見るだけで買いはしなかったが、第二の人生を踏み出し大人になったというのに、なんとなくソソられる。

しぞーかおでん愛ちゃん

 静岡の人は、静岡弁で静岡のことを「しぞーか」と言うらしい。

 金曜の夜、マイナス7度という寒い中、スーツや小物をガーメントバッグに詰め一路札幌へ。1泊し早朝、スーツに着替えたがベルトを忘れてきたことに気づき、やむなくズリ落ちるズボンを押さえながら千歳に向かい静岡へフライト。

 初体験の静岡空港。きっと、あのあたりに高い樹が立っていたのかなと想像しながら、市内に向かうバスに乗った。車窓には茶畑が広がり、民家の庭にもミカンが実り、これぞ静岡という景色。季節は紅葉が始まったばかりの様子。静岡のイメージは、お茶・ウナギ・マグロ・ミカン・ワサビ漬け。よーし今夜は旨いモノ喰うぞと、ズボンを押さえながら静岡駅に着いた。早速、洋服屋さんを探しベルトを購入。若い人向けの派手なバックルのモノしか置いてない。他の店を探す時間もなく一番地味なモノを選んで締めたが長過ぎる。一番端の穴でもユルユル。でも喰ったらキツクなるからエエかと、そのまま調整もせずにお買い上げ。余計なところで時間を費やしたので会議の時間が迫り、昼飯にはウナギという計画が台無しに。

(昼メシも喰わずにマジメに会議に出てはいましたが、中略・・・)

 会議が終わり懇親会。ホテルの宴会料理なのでウナギもマグロもワサビ漬けも出てこない。二次会へ流れオヒラキの時間となり、いよいよ静岡の味を堪能すべく地元の人について行ったのが「静岡おでん街」。初体験の「静岡おでん」は有名らしい。軒並みおでん屋さんという、まるでラーメン横町のような一角で「愛ちゃん」という小さな店に行った。あいにく満席だったが、北海道から来たというと先客が席を空けてくれ、焼酎の緑茶割り(さすが静岡)でおでんを頂いた。

 

 

 見た目は、関東風のおでんと大違い。真っ黒なダシに串刺しのタネ。脂が浮いているのは牛スジでダシを取るせいらしい。皿に取ったら、ナンやワカラン「だし粉」をふりかけてカラシをつけて喰う。名物の「黒はんぺん」「豚もつ」「白焼き(モチモチしたタラのすり身らしい)」は、色の割にはしょっぱくなく旨かったなあ。それでも一番旨かったのは、サイドメニュー?に作ってくれた黒はんぺんのフライに醤油をかけて喰うヤツ。なぜか懐かしい味がして、ついオカワリをしてしまった。静岡おでんの基本は「黒はんぺんが入っている・牛スジで取る黒いスープ・串に刺してある・青のりだし粉をかける」ということらしい。

 おでん屋さんで一番旨いのがフライだと言ってしまった失礼な私だが、たらふく喰ってズボンのゆるみも気にならなくなった夜更けにホテルへ戻りマッサージを受けながら気持ちよくなり、枕にヨダレを垂らしつつ眠ってしまった。翌朝ふたたび静岡空港から帰路へ。

 私の搭乗する機の隣に「Gold Jet(金シャチANA)」が駐機中。機体がゴールドに特別塗装された全日空機。主翼の先が跳ね上がっているのが特徴で、ほとんどセントレアで活躍しているのだが、なんで静岡に?

 静岡といえば「うなぎパイ」。意味深に「夜のお菓子」と呼ばれているが、空港の土産売り場で、ワンランク上の「うなぎパイVSOP」というのを見つけた。これはキキそう?だが、こちらには「真夜中のお菓子」と書いてある。どういう意味なんだろう。こんなモン真夜中に喰ったらいっぺんに血糖値が上がってしまうわ、と言いつつネーミングに惹かれて買ってしまった。

 

 機中で一眠りしたあと、ワゴンサービスで目が覚めたら眼下に富士山が。この景色に感激するのは、日本人のDNAのなせる業なのかも。

 結局、ナニしに静岡へ行ったんかって?ようワカラン...

今年も旨いなあ

 先週は、目が開けられなかった火曜日をのぞいて連日連夜札幌。特に週末は、民主党衆議のパーティ翌日に自民党道連政経パーティと我ながら節操のない二股ぶり。

 カラダの空いた日曜は、先週の作業の続きに野花南へ行き、伐採した木の運び出しと枝払いに汗を流した。やはり、人を相手にするより自然と向き合っている方が楽しい。

 作業中、メイとララは勝手に走り回っているので、ときどき姿が見えなくなると大きな声で呼んでみる。いつもなら呼ぶとすぐに飛んでくるのだが、今日に限ってララの姿が見えない。しばらく探し回りやっと見つけたが、なにやら旨いモンを見つけていたらしい。

 4時を過ぎると暗くなり、作業中止。温かいお風呂と冷えたビールが労働のあとのカラダを癒してくれる。晩酌のアテは今年漬けた玄米漬けの初封切り。少し早めなので、大根の辛みが残っているが今年も旨い。我が家自慢の絶品は、しばらく食卓を飾り血糖値を気にしながらご飯を食べ過ぎることになる。

久々の更新

 我が家では、2匹のボーダーコリーの他にジャガーを飼っている。といっても動物じゃないんジャガー。先日、横っ腹を大きく擦ってしまい修理のため工場に入院してしまった。そこでレンタカーを代車にしているがマークXという小さなクルマなので慣れずに苦労している。

 木曜に最終便で上京し、翌日千歳に戻りマイナス1度の気温の中、高速を飛ばして帰宅した。妖しく黒く光る路面のため緊張して運転したせいもあるが、慣れないシートに背中やお尻が痛く、なによりもクルマの中の操作がわからない。ラジオのスイッチが消せないくらいだから、温度調節もままならず暑くなると窓を開けて走る。ウインカーを操作するとワイパーが動くし、タイヤの音がうるさい。新しいクルマは刺激的だが、やはり慣れたノリモノが一番というのは、なんでも同じかしら?

 ここのところ寒い日が続いている。「遭難したら、きっと死ぬべな」という極寒の中、チェンソーをふるって山仕事。野花南山荘は、すでに根雪。「寒かったなあ!」。カラダの節々が痛くヘトヘト。持ち手がエンジンに近い分、振動が伝わり白蝋病になるのもウナズケル。それよりもなにより足が冷たい。厚手の靴下にゴム長を履いているが、指先が凍傷になるほど痛くなり、そのうち感覚がなくなってくる。やはり下刈り・枝払いには時期が遅すぎたようだ。明日は「ホッカイロ」を全身?に貼って完全防寒対策で行くぞお。それにしても、この二人には寒さなんて気にならないんだろうか。

 

 山仕事のあとの冷えた身体を温めるには、晩酌が一番。今夜の肴は、頂き物の「ニシン漬け」。これさえあれば何もいらない。そうかあ、ニシン漬けの時期だもの寒いわけだよなあ。昔、ニシン漬けといえばシャリシャリに凍っていたモンなあ。疲れていたせいか、たった1本のビールで酔ってしまい7時には眠ってしまった。今頃ごそごそ起きてブログを書いている。今日は体力勝負だというのに・・・

どうでもいいコダワリ

 我が家の玄米漬けは、先月漬けたばかり。まだ樽の封を切れないので、漬けてすぐに食べられる福神漬けを作ろうと思っているが、なかなか暇がない。

 福神漬けには、大根・胡瓜・茄子・なた豆・蓮根・生姜・紫蘇の実など7種類の野菜が入る。野菜を細かく刻み味醂醤油に漬けたものだが、自家製のものは甘過ぎず着色料を入れないので自然の色合いで旨い。具材が7種類のため「七福神」が名前の由来とされている。我が家では、なた豆が手に入らないので代わりにゴボウを入れ、7種類にこだわる。

 私は「五目ラーメン」や「五目あんかけ焼きそば」を食べるとき、何種類の具が入っているかを確かめずにはいられない。同じものでもメニューに「広東麺」と書かれていると気にならないのだが。というのも10種類の具が入っていなければ「五目」とは呼べないからだ。もともと目は2個でワンセット。8種類の具では四目、6種類の具では三目になってしまう。ましてや奇数個の場合、料理人の感性を疑ってしまう。

 たいていは、豚肉・エビ・イカ・白菜・人参・竹の子・きくらげ・ナルト・ウズラの卵・クワイなどであるが、小さなホタテやワカメが入っていることもある。10種類より多くても少なくても「正しい五目ラーメン」とはいえない。

 丼が来ると、箸で選別して指を折りながら数えていく。だから、いつも伸びた麺を食べることになるが、きっちり10種類だと嬉しくなり「イイ仕事してるなあ!」と妙なところに納得して味わって頂く。逆に正しくないとガッカリ感の漂う中、しょうがなく頂くことになる。

 同じように「もりそば」を注文して、薬味にワサビが付いてくるとガッカリしてしまう。

 どうでもいいコダワリだが、もともと「コダワル」というのは、ツマラナイことを気にするという意味。最近、誤った使われ方がされているようで、「環境問題にコダワル」という言い方は「環境問題など、ツマラナイことだが気になる」ということになる。「環境問題に関心がある」と言うべきだろう。と、どうでもいいことにコダワッテいる・・・

100年保証味噌煮込み土鍋

 この土日、社歯研・岐阜県歯共催の「社会歯科学研究会・秋期研修会」に出席した。岐阜を訪れるのは10月に続いて2度目。歴史を感じさせる落ち着いた街並み。遠く金華山の頂上には岐阜城を眺める。ちょうど世界糖尿病デーということで、夜はブルーライトアップ。

 

 今年の研修会テーマは「歯科保健条例」。各県・各県歯の担当者から熱い議論や情報交換が行われ、日本中に歯科保健にかかわる条例が制定されてゆく黎明期の熱気が感じられた。

 明けて今日、セントレアへ行くまで時間があり、名古屋で味噌煮込みうどん。これを食べなきゃ名古屋へ来た気がしない。このうどん、蓋に穴が開いてない土鍋で出され、熱いうちは蓋に少しづつ取り分けて食べるのだが、なんと専用の鍋も売られている。ところが値段を見てビックリ!これは1個の値段。こんな高い鍋を買う人がいるのかしら。名古屋の人はリッチなようだ。いくら100年保証といわれてもなあ・・・

 

食べる石

 富士山には「富士の石」が土産に売っているらしい。この石は、ガリッと噛むと甘いとのこと。それというのも富士の石に似せた砂糖菓子。上の写真が本物の富士山の石。下が砂糖菓子。まるで見分けがつかない。このまま食べてもコーヒーに入れてもオイシイらしい。

 

 同じように、北海道では昔から石炭を食べる。これも甘い砂糖菓子で、私の隣町の名物「塊炭飴」。ニッキ味なのでミルクティーに溶かすと多少黒くなるが旨い。

 

 石や石炭が喰えるのなら、せっかくならダイヤを喰ってみたいと思って調べてみた。なんと、探せばあるんだ。ブリリアンカット風なダイヤ型のキャンデー。2.5×2.5×2.5cm のサイズで1個1200円。やっぱりダイヤには手が出ないなあ・・・

アンファン

きっとカット

 私はミーハーなので、新製品には弱い。だから、別に旨いと思わないが「じゃがりこ」の新製品が出るたびに一度は試してみる。過去に食べたすべての「じゃがりこ」バージョンの容器を捨てずに取っておけば、一大コレクションになったかもしれないが、誉めてくれるのはカルビーだけかも。

 定番は、チーズ・サラダ・じゃがバター。現在、季節限定のてりやきチキンが出ている。今までに限定品として、うすしお ・にくじゃが・ピザ・グラタン・キムチ・のり塩・ジュラシックソルト・コーンポタージュ・ツナマヨ・激辛インドカレー・うめかつお・コンソメ・ジャーマンソーセージ・ジャーマンポテト・ピリッとのり・ガーリック・シーフード・ほんのり梅・スパイシーチキン・スパイシーチーズ・バジル・えびしおなどなど・・・、もう想い出せない。

 でも、どれを食べても基本は「じゃがりこ」であって、微妙な差しか違いがわからない。というか私の味覚がついていけないのかも。

 「ご当地じゃがりこ」という地域限定バージョンもある。海の幸・とうきびバター・ずんだ・カレー・野沢菜・うなぎのかばやき・手羽先・たこ焼き・ねぎ焼き・お好み焼き・明太子などなど。いまだに試したことのないのが相当ある。

 たぶん、これからもコンビニの「じゃがりこ売り場」で新製品をチェックし続ける悲しい私が居るんだろうな。話は変わって、最近、ネットで「キットカット」の地域限定バージョンを見つけた。じゃがりこの場合、塩味が基本だから許せるのだが、チョコレートの味噌味やしょうゆ味は、どうなんだろう。たぶん売れ筋商品にはならず、きっと、カットされるに違いない。

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