キノコたっぷり麺

 たいてい、昼は麺類を頂く。冷たい蕎麦がほとんどだが、めっきり涼しくなったこの頃は、キノコたっぷりの「にゅうめん」が旨い。

 鶏肉、アイシメジ、アカモミタケ、ボリボリを煮込んだ出汁に三ツ葉を散らして。なんかこう、ホッとするね・・・

 この幸せを誰かと分かち合えたらイイなあと思うのだが「知らないキノコは、採らない・食べない・人にあげない」というのが、キノコ食中毒予防の3原則だそうだ。もちろん、知らないキノコを食べることはないが、間違ってヤバイのが混じってる可能性もあるわけで、自分が採って食べるのは自己責任だが、私の善意のせいでアソコに激痛が走ったと言われても責任取れないしなあ。

 いつもであれば連休中に畑を耕し、イモを植え終わっているのだが、今年は天気に恵まれず、その上、腹の立つことに土日といえば天気が悪い。まだナーンにも進んでいない中、やっと天気に恵まれた今日の日曜日、勇んで出掛けた。

 今年もパワフルなガッツ君。とりあえずは去年のジャガイモ畑の土おこし。今年はここに枝豆を植える予定。
 

 つぼみが開いたばかりの桜と七分咲きの更紗木蓮。
 

 開花間近の白木蓮。ビックリするくらい大きな真っ白の花が咲く。
 

 畑をおこし、笹刈りに精を出したあと、その辺で蕗を採って帰ってきた。その年の蕗の初物を頂くときには、まずお浸しにしてアクとともに春を味わう。あとは定番の蕗のキンピラ。これから秋まで、いつでも蕗は味わえるが、やはり春の蕗はみずみずしい。
 

 土曜日午後から岩見沢で会議。懇親会、二次会に顔を出しJRで帰宅。順調にいくと午後10時半過ぎには家に着くのだが、4時間も遅れてナント午前2時半。

 私の田舎は、滝川駅で函館本線から根室本線の各駅停車に乗り換える。乗り換え後、二つ目の駅を出発してまもなく車内の照明が消え速度が落ちて停まってしまった。ディーゼルカーのエンジン故障らしく何回起動してもかからない。停まった場所は、田んぼの真っ只中。真っ暗で遠くにクルマの走る道路は見えるが、どの辺りかワカラナイ。

 真っ暗な車内。ここからが延々と長かった。

 運転手さんが、無線でどこかと連絡を取り合いながら点検しているが回復の兆しなく、ついに再起動をアキラメたのが1時間後。結局、隣の駅から救援列車を走らせて来て連結して引っ張ってゆくということになった。

 ただ、コトはそう簡単ではないらしく救援列車を走らせるにしても、すべての踏切に人を貼り付けるらしい。踏切りって自動で遮断機が落ちるものだと思っていたが、時間外は違うのかしら。そのための人集めをする時間が必要ということで、またまたしばらく待たされる。なんたって夜中だから集まる人達だって眠っていたり酔っ払っていたり大変なんだろうなあ。

 結局、暗いので本も読めないまま列車内に3時間半ほど缶詰。連結後、牽引され隣の駅でやっと降ろされてマイクロバスで代替え輸送。家に着いたのが午前2時半。土産の寿司折りを開けたのが午前3時。寿司を冷蔵庫に入れると不味くなるからということで、家人と二人で平らげてしまった。

 朝起きたら、胃が重たい...

部屋干しは臭う?

 今年も旨い玄米漬けが食べたくて大根を干したが、しばらく天気に恵まれない。雨の場合はブルーシートで避けられるが、今夜から明日にかけて雪になるらしい。シバレると大根に「鬆(す)」が入り、スカスカになってしまうので、やむなくベランダから室内へ。

 そういえば「鬆」という字は、骨粗鬆症にも使われている。骨に鬆が入りスカスカになるということか。

 

 少々の雨なら散歩に行くのだが、ここんところ家に籠もりっぱなし。ストレス溜まり気味の二人の娘達。いっそ雪になってくれたほうが濡れずに済むのだが・・・

ボーダーコリー ボーダーコリー

想い出の味、新高梨

 JCの全国大会で高知へ行ったのは、二十何年も前。ご多分に漏れず夜の街へ繰り出し「名物は何?お土産には何がイイ?」と隣に座ったオネエチャンから情報収集。

 この時期は「新高梨」だそうで、赤ん坊のアタマくらい大きいそうだ。早速翌日、観光の前に土産の手配だけ済まそうとデパ地下へ。そこで見つけたのは、棚の上に鎮座ましますスイカのごとく大きな梨。なんと1個1万円!

 いくらなんでも1個1万円もする梨を家に送ったら、家族にヒンシュクを買いそうなので、5個入りで1万円の箱を手配した。それでも1個2千円。

 土産の手配を済ませ、タクシーを飛ばし龍河洞という観光地へ。これがまたエラク長い鍾乳洞。中はヒンヤリしているのだが登ったり降りたりで出口に着く頃には汗だく状態。外へ出て参道を下る途中、道路脇の売店の店先には籠に入った新高梨が山盛りで売られていた。値段を見てビックリ!なんと1個3百円!エーッ...

 何でこんなに安いの?という疑問と、さっき買ったのは何であんなに高いの?という複雑な気持ちが交差している私を尻目に、同行していた友人がニヤニヤと嬉しそうに同情して「おばちゃん、これ1個剥いてくれる?」と、その場で休んで試食してきた。みずみずしくて美味しかったよなあ。

 家に帰っても、土産の梨が1個2千円だなんて言えずに。

 そんな想い出のある高価な果物「新高梨」は、新潟県と高知県の梨を掛け合わせたモノだそうだ。その新潟県から特大の梨が届いた。デカッ!計りに乗せてみると1個1kgもある。それが5個入り1箱の段ボール。あのときと同じだァ。

 甘くてみずみずしくシャリシャリ。秋の味覚の贈り物に感謝!

 

 完熟のグミを摘んできたので、コンフィチュールを作る。早い話がグミジャムのトロトロヴァージョン。

1、実をよく水洗いし沸騰した鍋に入れ、実が上がってきたら(すぐに上がってくる)金ザルにあける。
2、金ザルの下に鍋を置いて、裏ごしする。鍋にグミ汁が落ちて、ザルには種が残る。
3、鍋を弱火にかけ、砂糖を入れて木ベラでゆっくりかき混ぜる。ここであまり煮詰めすぎると、冷めたあと固くなるので少しトロミが出てきたら火から下ろし、煮沸消毒したガラス瓶に移し変える。

グミジャム

 グミの実は、生では酸っぱくて渋いが、熱を加えると渋みが消え、甘酸っぱい極上トロトロのコンフィチュールが出来上がる。アイスクリームやヨーグルト、何にでも合う。この季節だけの贅沢な味わい。

果実酒いろいろ

 ノイバラの花が終わると、つるバラの季節。バラの種類は数え切れないほどあるらしいが、何という名前なのかわからない。雪の重みでつぶれたアーチに絡みつき毎年見事な花を咲かせる。何本か枝を切って持ち帰り、我が家の部屋を飾っている。

 一週間前に仕込んだ果実酒。もうこんなに色が濃くなってきた。それもそのはず、クワの実が熟したときの黒紫色をドドメ色というらしい。右が桜の実酒で左がクワの実酒。色を楽しむために水で割ってみた。どちらも砂糖を入れていないが、ほのかに甘い。桜の実のほうは、なんとなく桜餅の味がする。桜の実のほうはキレイな桜色になるかと思ったが、その程度では薄すぎて全然旨くない。だんだん濃くして味を感じるほど増やしていったら色が美しくなくなってきた。それでも酒の味としてはイマイチ。やっぱり水で割らずにオンザロックで呑まなきゃ旨くないのかも。結局、見た目よりも味だべさ。

 

 夏グミの実が完熟。グミの樹は背が高くないので枝を引き寄せ実を摘んでゆく。採っても採っても採りきれないほどタワワになっている。グミ酒を仕込む分だけ摘んできた。こちらは氷砂糖で甘みを漬ける。三ヶ月ほどで楽しめるようになる。次はジャム用に摘むことにするが、今年はグミ味のグミを作る予定はなし。だって旨くないんだもん。クチャクチャとゴムを噛んでるようで・・・

 

 暑かったあああ!土日と二日続けて山荘の草刈り。おかげで、陽に焼けて顔がヒリヒリ、身体の節々が痛い。

 膝丈くらいまで伸びた雑草を刈るのだが、ところどころにエゾムラサキの群生。(江戸ムラサキは、三木のり平の「ご飯ですよ」)。雑草に絡めて全部刈ってしまおうかとも思うのだが、やはり花が咲き終わるまではそのままにしておくことに。この「エゾムラサキ」は「忘れな草」の親戚。英名「forget-me-not」。なんとも素敵なネーミング。花言葉は、もちろん「私を忘れないで」

 七分咲きのエゾのコリンゴの花に蜂が飛び交っている。草刈り機のエンジンを切ると、山の音が一斉に耳に飛び込んでくる。

 ジャガイモ畑は、順調に葉を茂らせ始めた。今のところ成長が早いのは「アンデス」。通常は、この段階で良く伸びた芽を2本ほど残し芽かきをすると、大きなイモが収穫できるのだが、自然農法ならぬ「ほったらかし農法」なので、なーんにもしない。その結果、数多く収穫できるが実は小さくなる。味は変わらないので面倒なことは一切しない。ついでに言うとほったらかしなので、当然、完全無農薬。

 あまりの暑さに山荘(貨車)へ避難したが、2棟ある貨車の中を整理することになり、またまた汗だくで重労働。奥の貨車は泊まれるように畳を敷いてあるのだが、しばらく閉めきっていたのでカビが生えてきた。やむなく畳を運び出し板張りの床をむきだしにして、農機具置き場専用に劇的ビフォーアフター。

 奥の入り口を使用するため、アルミブリッジを渡し耕耘機を搬入。

 手前の貨車内が片付いたので、居住空間?に変更。とりあえずは、テーブルと椅子を配置して「野花南山荘カフェ」に変身。といっても、魔法瓶に入った暖かい焙じ茶しか出せませんが・・・

 なんとか片付き、家に帰り汗を流して風呂上がり、冷たい飲み物を探したが冷蔵庫には何もなく、納戸をあさって昨年漬けた「カリン酒」と「ルレクチェ酒」を見つけた。早速、オンザロックでグイッと。旨っめぇぇぇぇぇ-!

 カリン酒は氷砂糖を入れて漬けたが、ルレクチェは甘い果実だったので砂糖無し。それでもホンノリ自然の甘みが感じられ最高!カリン酒の味はカリンの香りとともに何故か蜂蜜風味。蜂蜜は入れてないはずなんだがと、アルコールなしの「カリンの蜂蜜漬け」を出してきて味比べ。なんだかんだと飲み続け、結局汗をかいてしまったあ・・・

電気釜ケーキ

 蒸しかまど、文化ナベ、ガス炊飯器、電気炊飯器と我が家の「ご飯」も時代の流れととともに炊き方が変わってきた。現在、「圧力式電気釜」というモノで炊いているが、圧力が高いと旨くなるのかどうかわからない。

 風化した想い出を美化しているだけなのか、ただ、腹を空かしていただけなのか、子供の頃に頂いていた「蒸しかまど」で炊いたご飯の味やオコゲの味が一番だったように思う。「ガス炊飯器」の味も捨てがたく、お腹いっぱい食べることができた年代の想い出の味だ。

 今となっては、食べる量も少量になり。というか量を制限されるようになると簡便さが優先され「電気釜」の味に慣らされてしまった。ただ、この電気釜はスグレモノ。ご飯だけじゃなくナンでも炊けるようだ。圧力式ではない古いタイプの釜で、ケーキを焼いている。

 とにかく簡単にということで、ホットケーキミックスにバターや卵、牛乳、砂糖を入れ、かき混ぜて炊飯スイッチを押すだけ。我が家の場合、「普通炊き」ではなく「玄米炊き」のメニューを選び、時間を長くして焼き色を濃くしている。

 焼き上がったら切り分け、娘達はそのままで、私たちはシナモンシュガーを振りかけて頂く。休日のブランチはユッタリ気分

 

甘納豆のお赤飯

 なんだかんだ理由をつけては、ご馳走を頂く。我が家には縁のない雛祭りだが、二人の娘を祝って今夜もご馳走。富良野チーズ工房のカマンベールと熱々の串カツでビールを1本。マグロのヅケで燗酒を1本。締めは甘納豆のお赤飯と我が家自慢の玄米漬け。食い過ぎたァ

 道産子の定番、甘納豆の赤飯だが、内地にはないらしい。小豆の赤飯もたまには蒸かすが、なんとなく黒飯のイメージで弔事を連想してしまう。祝い事には、なんといっても甘納豆の赤飯。ちなみに甘納豆の黒飯を見たことがないのは何故だろう。

 普通、お赤飯は小豆の煮汁で色をつけるが、甘納豆赤飯の場合は食紅を使う。ただ、今夜の場合、家内が言うには「食紅をきらしていたので小豆を煮て、その汁で色をつけた」とのこと。それならいっそ小豆の赤飯にすりゃイイものをと思うが、それでも甘納豆だ。ザルに入れた甘納豆に水をかけて砂糖を落とし、蒸し上がった塩味のオコワに混ぜると、ほんのり甘くほんのり塩味がきいて・・・

 もう一つ道産子の定番は、節分の豆まき。煎った大豆ではなく殻付き落花生を撒く。大きな升に落花生とキャラメルを入れ、親父が家中に撒くのを歓声を上げて拾い集めたのも遠い昔の想い出・・・

 まだまだある道産子の定番、坂ビスケットの「英字フライ」。子供の頃のオヤツといえばコレ。というかコレしかなかった。学校から帰って「なんかない?」と聞くと、決まってコレが出てくるのでいい加減飽き飽きだった。今でもたまにスーパーで見かけるが、名前が変わったのか「しおA字フライ」と書いてある。なんの変哲もないビスケットだが、アルファベットを並べて遊びながら食べた懐かしい味を今でも舌が覚えている。

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