山にいると名前のわからない木や草花がたくさんある。どこかで勉強しておけば良かったなあと後悔することしばし。図鑑と見比べるが写真から判別できるのは、ごく一部。特にキノコは危ない。図鑑に食べられると書いてあっても実際に本物なのか自信が持てない。感覚的に旨そうに見えるが、とても冒険する気にはなれない。だから、秋になると落葉キノコ(イグチ)しか採らない。これだけは子供の頃から採り続けているので間違うことはない。
新芽の時にネコヤナギだと思っていた木が、花が咲くとコブシだと気づくなんてことはザラで、我ながらイイ加減な知識だと呆れてしまう。山荘には何冊かの図鑑が置いてあり、ときどき調べてみるが未だに「この木なんの木?」状態だ。