第二の人生を踏み出す日に

 昭和25年、五黄の虎として生まれた私は、バレンタインデーに60回目の誕生日を迎え、第二の人生を出発することになった。特に深い感慨もなく、自分が60代になった実感がわかない。それでも世間からみると正真正銘のジジイになってしまったらしい。

 今日の日を祝い、息子がフレンチをご馳走してくれた。日頃縁のない高級店でのひとときは夢のように過ぎ、本物の味を堪能した。ところが、締めくくりのデザートを口にした瞬間、あまりの旨さにそれまでに食べていた全ての味が記憶から消えてしまった。人を感動させる仕事に羨ましさを感じ「こうありたいものだ」と自分を戒めて帰ってきた。

 帰り道、息子に導かれるままヨ○バ○カメラに寄り、時計をプレゼントされた。というのも私が身につけている腕時計は、自分が高校3年生の時、お年玉を貯めて買った「セイコースポーツ5」。当時8500円だったが、一度壊れて修理に1万3千円もかかった代物。今から42年も前の時計を気に入って大事に使っていたのだが、あまりにもみすぼらしく思ったのか、ソーラー電波時計の高級品を買ってくれた。

 

 これからは、自動巻のように揺らすことも時刻を合わせる必要もなくなった。というより息子に贈り物をされたという事実が、なによりも息子の成長を実感し、自分の役割も半ば終えたんだなあという想いに嬉しさと幸せを味わった。

 そんな素敵な一日を札幌で過ごし、帰宅途中、高速道路のサービスエリアで面白いモノを見つけた。もちろん、食に満足している今日の私は、見るだけで買いはしなかったが、第二の人生を踏み出し大人になったというのに、なんとなくソソられる。

投稿の新しい順

  • 改めて食育の大切さを知る

     ご飯にナニかを乗せて食べるのが嫌い。ご飯とオカズは別々に食べたい。ご飯はご飯、オカズはオカズ。例えば納豆。納豆は好きだが、ご飯と納豆は別に盛って食べる。ちなみに好きな納豆の薬味は、オカカと刻みネギ。...

  • アスカソ・エスプレッソ

     酸味のあるコーヒーが苦手。のはずが最近、劇的に嗜好が変化してきた。コンビニのカフェラテに慣らされた味覚は、モカエキスプレス(直火式エスプレッソ)で濃く淹れたコーヒーにミルクと砂糖という甘苦い味に満足...

  • 晩秋の野花南山荘

     暖かな陽に包まれる晩秋は、一番好きな季節。夏に生い茂った葉が落ちると遠くまで景色が見渡せるようになる。陽の暖かさと静寂の中、人生の秋を思い心穏やかになる。 ...

  • 今年も幸せのラクヨウの味

     雨が多く平均気温15℃以下、最低気温10℃前後になるとラクヨウキノコが一斉に出始める。それ以前にも単発的に見られるが採れる量はごくわずか。  毎年、秋分の日に行う「抜歯塚供養」と「家族総出のラクヨ...

  • 恐るべしステロイドの効果

     デカい蜂に刺され緊急外来へ。45分ほどの点滴が終わるころには、心持ち腫れが引いてきたような気が。時間とともに効いたらしく就寝時には、手の甲の腫れは完全に治り刺された場所にシコリが残り触ると痛い程度。やったあ!効いたじゃん。さすがステロイド!と感心して眠ったのはいいが...



 すべての記事概要

 リンク

CLUB ZENA

ラジオ録音盤
Powered by Movable Type 5.14-ja