姫リンゴの実が熟している。いつもなら低い枝の実を採り放題なのだが、雪の重みで枝が折れたせいで、かなり手を伸ばさなければ収穫できなくなってしまった。梯子をかければ真っ赤に熟した実に手が届くのだが・・・
整枝・剪定もせず育つに任せっぱなしの結果、実に手が届かないサクランボ同様、高木になり過ぎてしまった。
この時期だけの「姫リンゴジャム」は格別の味なのだが、今年はお預けのようだ。
姫リンゴの実が熟している。いつもなら低い枝の実を採り放題なのだが、雪の重みで枝が折れたせいで、かなり手を伸ばさなければ収穫できなくなってしまった。梯子をかければ真っ赤に熟した実に手が届くのだが・・・
整枝・剪定もせず育つに任せっぱなしの結果、実に手が届かないサクランボ同様、高木になり過ぎてしまった。
この時期だけの「姫リンゴジャム」は格別の味なのだが、今年はお預けのようだ。
狭い納戸を片付け。もともと天井に届く大きな棚が壁一面にあり、それはそれで役に立っているのだがモノが溢れ散乱している状態。向かいの壁面に新たな棚を作ることに。採寸して板をカット、組み立てが終わり無事設置完了。
整理整頓が進み気持ちの良い空間になったが、以前使用していたカウンター下収納用の薄い戸棚を置くスペースがなく別の部屋に移動した。ずーっと何年もの間、納戸の奥に埋もれていた古い戸棚。いわば「開かずの金庫」みたいな何が入っているのかわからない状態。もちろん鍵がかかっているわけじゃないので、いつでも開けられるのだが、なんたって溢れたモノに隠れて扉を開けることもなく放置されていた戸棚。
引き出しや扉を開けると「なあんだ、ここにあったのか」、箸置きのコレクションや大人数だった当時の大きな土鍋、大きな琺瑯の水差しなどなど懐かしいモノばかり。そんな中に見慣れぬモノが...。なんでこんなものがここに?
「SPACE BREAD」宇宙のパン/ミルク味。スペースシャトルでも使われた食品と書いてある。まったく記憶にない。誰がいつ何のために入れたのか。非常食だと思うが備蓄用にしては1個というのは少な過ぎる。賞味期限は缶底下段に記載[2012.05]とあるので、すでに9年は過ぎている。
ググってみると未開封缶詰の賞味期限は、水産缶詰は製造日から3年、果実缶詰で2~3年、野菜缶詰2~3年、畜産缶詰は3年だそうで、一般的には賞味期限を3年に設定しているらしい。製造元のパン・アキモトのホームページを見ると、パンの缶詰(PANCAN)には賞味期限37ヶ月シリーズ、13ヶ月シリーズ、6ヶ月という3種類があり、ちなみにスペースブレッドは現在製造していないようだ。「パンの缶詰誕生ストーリー」というページを見ると、2009年にはスペースシャトル「ディスカバリー号」に積まれて宇宙食として活躍したとある。
ということは、この賞味期限[2012.05]と記載の商品は、その3年前に製造されたものとして12年前に焼かれたパン。さすがに食べるのはためらわれるが、あくまで「賞味期限」であって「消費期限」じゃないというのが悩ましいところ。「命を懸けたキノコの挑戦で連戦連勝の私」なので、たかが賞味期限切れのパンなんて怖くもなんともないが、もっと年季が入ってプレミアがついた頃に食べたほうが価値あるように思えて手を出しかねている。
若田飛行士とともにディスカバリーに搭載された「SPACE BREAD」は、「ミルク」「チョコクリーム」「粒々いちご」「はちみつレモン」の4種類で計30缶だったとのこと。いつか、自分も宇宙へ行くことがあったら、このパンを持って乗り込んで地球を眺めながら食べることにしよう。
あれは現実だったのか、幻だったのかと疑うほど遠い昔の想い出。50年以上も前の学生の頃。東京か名古屋か京都か場所は定かでないが、一人で入った街の小さな中華料理店。入り口を入ってすぐ左手の席。道路に面して窓があり、食堂というより喫茶店のような雰囲気の店だった。メニューの定食欄に「春巻き」という人生初の食べ物を見つけ注文。ひょっとしたら、お店の人に「どんな料理?」なのか尋ねたのかもしれない。季節は春だったような気もするが、たぶん「春を巻いた食べ物」というロマンチックなネーミングに惹かれたのだと思う。皿に並んだ鮮やかな黄色の春巻きは「まさに春のイメージ」を実感させるに充分なものだった。
この歳になるまで、いわゆる「春巻き」は何度も食べているが、小麦粉の皮に包んで揚げた茶色のものばかり。パリパリサクサクの食感は、まるで落ち葉を踏んで歩いているようで味気なく、どちらかといえば、春より「秋巻き」のイメージ。もっとも、春に芽吹く野菜を巻いて頂くのが春巻きの由来とされているのだから別に皮がどうであろうと「ほっといてくれ」といわれそうだが。
50年前に、ふと立ち寄った街の小さな中華屋さん。中華風の具を「ふくさずし」のような薄焼き玉子で巻いた山吹色の「春巻き」という料理。生まれて初めて食べたという記憶だけが残り、あれ以来一度も同じ料理に出会っていない。だから、あの出来事が幻のように思えてしまう。
最近、そんなことを想いだしネットで調べてみた。関西には、薄焼き玉子で包んで揚げる春巻きがあるらしい。自分の記憶では揚げてなかったような気もするが、あまりにも遠い昔の想い出。記憶違いなのだろうか。揚げずに包んだだけなら中華オムレツであって、春巻きとは呼ばないのだろうし。いや、生春巻きというのもあるのだから「生の玉子春巻き」があってもおかしくはないはずで、あの鮮やかな黄色は、どう考えても揚げてない生の玉子春巻きだったに違いない。あー、もう一度喰ってみてぇー。
ふと、昔の出来事を鮮明に想い出すことがある。老いの症状の一つなのだろうか。タイムスリップで楽しい想い出に触れることができるのなら老いることも満更ではないが、行ったきりにならぬよう気をつけなければ。
ご飯にナニかを乗せて食べるのが嫌い。ご飯とオカズは別々に食べたい。ご飯はご飯、オカズはオカズ。例えば納豆。納豆は好きだが、ご飯と納豆は別に盛って食べる。ちなみに好きな納豆の薬味は、オカカと刻みネギ。あまり、かき混ぜず醤油は少量。あくまで醤油「本膳」であって、添付のタレは使わない。ご飯にかけないので味は濃くしない。
毎年秋に漬けるイクラの醤油漬けもイクラ丼にしない。ご飯にかけず別々に食べる。イクラだけを口に入れ、プチプチと潰れて口一杯に広がった旨味を味わってからご飯を放り込む。こうするとイクラの味が洗い流され、また新鮮な感覚でイクラを味わうことができる。まさに無限イクラ。同様にウニも丼にしない。ウニとご飯は別々。ウニはワサビ醤油で味わって、ご飯を口に入れる。ウニをご飯に乗せると、生暖かくなってしまうのも気になるところ。
外食の場合はしょうがないが、家ではカレーとご飯は別の器によそう。カレーはカレー、ご飯はご飯で食べる。牛丼の汁ダクなんてのはモッテの他、できれば別盛りがいい。最近、テレビで「コクー」とか「ウマー」とか叫ぶキムチのCM。ご飯にキムチを乗せるとキムチの汁が白いご飯に染み込んでいくラストシーン、もう見てるだけで気持ち悪くなってしまう。
たぶん、子供のころの弁当に原因があるのかもしれない。小中高を通して一度も給食に巡り合ったことがない私。学校へは弁当持参が当たり前。オカズは、だいたいが前の晩の残り物。今のように密閉容器なんてない時代。アルマイトの弁当箱で、いちおう仕切りを境にご飯とオカズが並ぶ。最悪なのは、オカズが煮しめのとき。鞄に入れて持ち歩いた弁当箱は縦になったり横になったり。蓋を開けるとご飯は片寄り、ご飯の一部が煮しめの汁に染まっている。これが嫌で嫌でしょうがなかった。オカズと白いご飯の部分だけ頂き、煮しめ味のご飯は残していた。この歳になるとモッタイナイと思うことも、なんといっても子供の頃の話。たぶん、そんな経験がトラウマになっているのかも。
そんな私だが、ご飯の上に乗っていても許せるものがある。
うな重
世の中にこんな旨いものがあるのかと思わずにいられない。これこそ、ご飯の上に乗っていなくてはいけないし、ご飯とご飯の間に隠れていたらもっと嬉しい。パソコンの壁紙を「うな重」にしてヨダレを垂らしている私は、白焼きより蒲焼派。あの焦げたタレの匂いには抗えない。
これも子供の頃のトラウマか。我が家では、ウナギは大人が食べるもので子供の口には入らないものと決まっていた。初めて食べたのは大学生になってから、「親父たちは、こんな旨いものを食べていたのか」愕然とした。その反動で「ウナギの蒲焼き様」を信奉するようになり、パワーの源ウナギンを求めるカラダになってしまったようだ。
良いにつけ悪いにつけ、子供の頃の「食育」の大切さを実感する今日この頃である。
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酸味のあるコーヒーが苦手。のはずが最近、劇的に嗜好が変化してきた。コンビニのカフェラテに慣らされた味覚は、モカエキスプレス(直火式エスプレッソ)で濃く淹れたコーヒーにミルクと砂糖という甘苦い味に満足していた。
パソコンでの作業中、傍らの少し冷めたコーヒーを口にしたとき「ん?」嫌な雑味というか渋みを感じ、それ以上飲めなくなってしまった。直火式エスプレッソは内部の圧力を上げるためボイラーの湯を沸騰させる必要がある。当然、湯温は100℃に達する。コーヒー抽出の適温は90℃くらいと聞いたことがあるので「この温度が問題ナノダ」と、素人は思い込んでしまった。
いろいろ調べてみると、やはりエスプレッソは専用マシンでなければならないという当たり前のことを学ぶ。抽出圧が9気圧、抽出温度が90℃。これが理想のエスプレッソマシン。ということで「アスカソドリーム」を選択。なぜに全自動じゃないかといえば、簡単に満足が得られるのはツマラナイという捻くれた性格のせい(セントラルヒーティングの我が家で薪ストーブを焚くのも同じ理由?)。だったら、完全手動マシンを選べよと突っ込まれても困る。だってメンドクサイんだもん。
セミオートのアスカソは見た目がプロっぽくカッコイイ。約2か月、毎回が試行錯誤。WPMグラインダーで細かく豆を挽き、タンピング。粒度とタンピング圧で抽出時間や味が変わる。クレマが綺麗にできると嬉しい。
こうしてコーヒー豆の旨いエッセンスだけを抽出できるようになると、深煎り=苦味、浅煎り=酸味と単純に割り切れないということに気づいた。苦味でも美味しい苦みと美味しくない苦み、酸味でも美味しいものとそうでないものがある。そして苦いだけのコーヒーは飲めなくなってしまった。
最近ハマっているのは、浅煎りのスペシャルティな豆。種類によって違うが、どれもフルーティ。特に「COSTA RICA FINCA PALMILLERA- GESHA」の場合、ストレートでは酸味が際立って「酸っぱ!」と叫ぶジュースのようだが、ミルクを加えるとマロヤカになり砂糖を加えると「まるでヤクルト?」。飲み終えると上質なオレンジを食べた後のように爽やかな味が、いつまでも残り続けるという具合。これを初めて飲んだ家内の感想「これはコーヒーじゃない」。
地方へ出かける用事があり、途中コンビニで久々にカフェラテを飲んだ。「ん?ナニコレ?」。まるでスキムミルクにコーヒーの香りをつけただけの飲み物?ああああああああ!もうコンビニコーヒーが飲めないカラダになってしまったようだ。そうなると、早く家に帰って旨いコーヒーを飲みたいの一心で早々に帰宅。
ドリップやモカエキスプレスのときは、ケーキやチョコレート、クッキーなどコーヒーのお供があると嬉しかったが、エスプレッソでカプチーノやラテを頂くには却って邪魔になる。もともと砂糖を入れて飲んでいるということもあるが、この1杯で完結というほどに満足が味わえる。
山荘にやってきて6年目のハンマーナイフモアのVベルトがオシャカになった。ホームセンターでベルトを仕入れ修理を済ませたが、今度はエンジンがかからない。リコイルスターターを何度引っ張っても空回り。オイル交換以外、全く手入れせずに使ってきた罰が当たったみたい。現在、修理工場に入院中。
おかげで、連休初日というのに草刈りができず。草払機で刈ればいいのだが、一度楽を覚えたカラダはハンマーナイフモア以外の重労働を受け付けない。
あとはブランコの修理だが、錆びた鎖とシャックル(鎖をつなぐ部品)を外さなければ前に進まない。先日、脚立に登って挑戦してみたが、錆のせいでシャックルのネジが固着。とてもじゃないがバイスプライヤーやレンチでは外れない。最後の手段、グラインダーで切断して新しい部品に交換する予定。
今日の天気予報は一時雨。屋外で充電式グラインダーを使うのは危険なので結局、山仕事はお休み。こんな日は、アマゾンプライムかネットフリックスで映画を観るに限る。のんびりゆったりのお供はコーヒー。
コンビニのカフェラテに慣らされたせいか、1年ほど前からモカエキスプレスで淹れるエスプレッソに凝っている。濃く淹れて甘くして牛乳を注ぐ。以前、甘いコーヒーは飲まなかったのだが最近はもっぱらコレ。こんな淹れ方にスペシャルティな豆はモッタイないので、市販のエスプレッソ粉を使っている。いろいろ試してみたが今のところ「ペリーニのトップ」が一番口に合っている。
アイスコーヒーはコレ。ハリオのウォータードリッパー。セットすると1時間ほどで落ちる。その様子はまるで点滴を見ているようで、いつまでも見飽きない。水出しアイスの場合、どちらかというと浅煎りのほうが淡い酸味があってスッキリしていて飲みやすい。だけどなあ、コーヒーの味に関しては「バリスタの言語能力」で書いたけど、違いがわかる男の振りしてる私のコメントは当てにしないほうがイイかもなあ。
いつもなら2週間ほどで干し上がる大根だが、今年は長引いている。8割ほどはOKだが、硬くて曲がらないのもある。大根の質かもしれないが、このままでは漬けるには早すぎるので、とりあえず干し方を変えて様子を見ることに。何年か前にネットで覚えた便利技、ゴムホースを輪切りにして紐を通すやり方。見た目はキレイなスダレ干しになった。今夜から明日にかけて雨の予報なので、ビニールシートを被せなければならない。なかなか乾きそうにないなあ。
このところ日中の気温は10℃前後。街中では路面に雪はなく舗装も完全露出。晩冬に初春がオーバーラップする土曜の午後、暖かく天気がよく絶好のドライブ日和。といってもワクワクな新車は未だ納車されておらず、私と家内とメイとララで定員イッパイの古くて小さな軽自動で30分ほど走って富良野まで。
目的の一つである孫が大好きな「ふらの産さがほのか」は売り切れでゲットできず。ちょうど昼時ということもあり、黒木メイサ大絶賛の「支那虎」で昼食。毎回「支那そば」か「こげ塩」で悩むのだが、今回は魚介スープ系支那そばの気分。麺は旭川系ストレートの細麺。ダシはトンコツさば節。これほどイノシン酸の旨味が溢れるラーメンスープは他にない。血圧が高かろうが腎臓に悪かろうが、全部飲み干してしまうという危険きわまりないクセになる美味しさ。
人間だけがお腹いっぱいで満足というのも可哀相なので、メイとララにはマックのドライブスルーで大好物のソフトクリームを1個ずつ。帰り道、これだけ舗装が出ているのならと野花南へ寄ってみたが、軽自動車では山荘へ近づくことが出来ず。途中でクルマを乗り捨て山荘入り口まで歩いたが、結局、雪が深くて入れない。山荘の春は、まだ先のよう。
手紙ではなく葉書でもない。背中でもなく恥でもない。ましてやアレでもなくユキ、雪カキ。このところ各地での豪雪ニュースを観ていたが、私の田舎は雪が少なく「なんて楽な今年の冬!」と安堵していたらドカッと来た。昨夜から大雪警報が発令され、朝一番に窓の外を眺めてビックリ。家の前の歩道はウズタカく人が通れない状態。降り続く雪の中、雪カキで汗もカキ。キレイに片付け一段落したが、昼になっても降り止まず夜には、またまた雪をカキ。年の暮れのカキ納めでカキ疲れ。
餅もついたし、松前漬けも漬けたし、黒豆も煮たし、あと旨煮があってタコの頭の刺身があれば、ゆっくり年越しが出来る。今年も一年、お世話になりました。新しい年には、書いても書いても書き足りないというくらい更新しようかなあ...
山荘は秋のキノコのオンパレードだが、今日は不作の午後。食べられないか食べても不味いモノしか見当たらず。帰りがけに熟した姫りんごを摘んで噛んでみる。渋みが消え酸っぱさだけが口に残り、ジャムにするには今でしょ状態。売るほど作るわけじゃないので、脚立に登らず手の届く範囲のリンゴ狩り。
家に帰り、水で洗ってアタマとお尻をカット。そのまま鍋に入れ水と砂糖を加え弱火で煮る。トロトロに溶けたら、ザルにあけ種を漉して再度煮詰める。かなり酸味が強いのでハチミツを足してみた。♪りんごとはちみつとろーりとけてる♪ヒデキ感激!みたいな感じの真っ赤な甘ーいジャムが完成。トーストにヨーグルトに最高の姫りんごジャム。ああ、また体重が増えてしまうぅ。