忘年会で呑んだ夜、遅くに帰宅すると「○○さんが見えて、ウナギパイ頂いたよ」と家内。「ウナギパイ?お土産かな?」「今年一年、お世話になりましたって言ってたよ」「ふーん、で、どこにあるの?」「箱のまま、仏さんに上げてある」という何気ない会話。仏さんに上げるというのは、もちろん仏壇に供えると云うこと。
「なんで、ウナギパイなんだろ?旅行にでも行ったんかな?」
「年末の忙しいときに、旅行なんか行くかなあ?」
「夜のお菓子で精をつけて、頑張れってか?バカだねぇ、アイツ」
「ウナギが好きだという私に、シャレでウナギパイ?」。次々に浮かぶ疑問!
どう考えても解せなくて、しばらくしてから「ホントにウナギパイか?」と聞くと「たぶん」
仏壇から下ろしてみると、たしかにお菓子の箱に見えなくもないが「春華堂」ではなく「うなぎ蒲焼・川口水産」と書かれた包装紙。「エーッ、違うやん!」。開けてみると、なんと立派な国産ウナギの蒲焼きが3枚。「要冷凍」と書いてある。触ってみると、まだ半解凍状態なので即冷凍庫へ。早く?気づいたからイイようなもの、そのまま一晩仏壇に置いてたら、せっかくの高級ウナギ様が台無しになるところだった。
世の中には、許せる勘違いと許せない勘違いがある。ウナギの蒲焼きとウナギパイを間違えるなんて、とてもじゃないが許せるはずもないが、そこはそれ、ウナギンの効能でヤサしくなれる私なので腹も立たずに一件落着。それにしても今年はウナギの当たり年。幸せな気分で年の瀬を迎えることができ、有り難たいことです。