この時期、山荘ではヤルベキ事が多すぎる。平日の午後と土日は時間の許す限り、山荘で過ごす。草刈りや笹刈りはもちろんのこと、林内の下刈り。雑木を切って地面に陽が当たるようにする。伐採した木は太さによって選別。薪にならない細い木や枝は一カ所に積んであるが、半端ない量のため処分に困っている。廃棄物処理法や消防法のため焼却炉であっても野外で燃やすと警察に連れて行かれるらしい。野外でなければイイということなので、休憩室に薪ストーブを設置して燃やすことに。ついでに作業の合間に温かい料理もできるので一石二鳥。
ストーブと云えば煙突だが、窓を半分潰し珪藻土のメガネ石を取り付けた。このメガネ石、重さ2.7kgで軽量だが価格は高め。最初知らずに安価なコンクリート製のモノを買ってきたところ、ナント重さ17kg。持ち上げるのも大変だが、これを乗せたら窓枠が壊れてしまうかもしれないので急遽買い直し。よくやるパターンの安物買いの銭失い。壁内部は発泡スチロールで断熱したが、注文したステンレスのメガネ石カバーが届いてないため煙突工事はいったん中止。壁を張るのは日を改めて。このところ安定しない天気のため、雨に濡れないよう外側からビニールシートで防滴している。
窓枠の上にあるのは、貨物列車独特の形状をした換気口。雨は降り込まないが虫が自由に出入りできる。ずっと気になっていたので、大工仕事のついでに塞いでしまうことに。形に合わせて材を切り、アールの部分はカンナで調整してゆく。山荘には電気がきてないので電動工具は使えず、すべて手作業。根気のいる作業だが、なんとか満足出来るレベルで完成。
毎年恒例の「抜歯塚供養」、秋のお彼岸には欠かすことなく48年間続いている。山荘に広大なブドウ畑があった頃、広場に敷物を敷きつめ隣近所や知り合いが集まりジンギスカン鍋を囲んで大宴会とブドウ狩りという秋の行楽を満喫する行事だった。お彼岸の中日なので、お寺の住職さんには最高に忙しい日だったはずだが、お参りのあとも宴会に参加して酒を飲んでる姿に「大丈夫なのかな?」と眺めていた記憶がある。
今では、弟の家族と息子夫婦と私たちだけで供養を終えたあとにラクヨウを探すのがメインになっている。いつもそうだが、この歯塚供養の日ではラクヨウの時期としては少し早い。1~2週間あとの9月末から10月初めが最盛期。今年も、そんな季節を迎え、お散歩感覚でラクヨウが見つかる。特に今年は、笹を刈って見晴らしが良くなったので1本見つけると、簡単に周りに何本も見つけることができる。たった5分でザルの底にイッパイになることも。
笹が生い茂っていると小さなうちに見つけるのが難しく、ある程度、傘が開かないと目にとまらない。結果的に虫食いの確率も高くなり、捨てる部分も多かった。今年は、あえて出始めの小さなモノだけをターゲットに目をこらしている。そのせいか、いつも以上に今年のラクヨウが旨く感じられる。
笹を刈るのがこんなに楽しいなんて。すでに「ササガリーズ・ハイ(ランナーズ・ハイのようなもの)」の境地。今日も朝から汗を流す。どんどん森がキレイになる。今日もキレイにしてくれて有り難うと、森が私にご褒美をくれた。
8月初旬、山荘にやってきたハンマーナイフモア。酷暑の盆休み以来、炎天下でも時間さえあれば笹を刈っている。行事のない土日はもとより札幌へ出向かない平日の午後は、ほとんど山荘で過ごしている。この機械の本当の実力は草を刈ることにあらず、何がスゴイって背丈ほどに生い茂る笹藪に分け入ってブルドーザーのようにバリバリ刈り進み、笹だけでなく直径2センチくらいの雑木まで粉々にしてしまうところにある。この威力のおかげで、どんどん土地が開け山荘の美林化計画は着々と進んでいる。
お盆を1週間ほど過ぎた頃から急に気温が下がり、夜は涼しいというより肌寒く感じるようになってきた。2日間ほど雨が降ったので草刈りを中止した翌日、もしやと思い探してみると今年はじめてのラクヨウキノコをゲット。8月末に顔を出すハシリのラクヨウは、味は淡泊で濃厚さに欠けアッサリ味。それでも味噌汁を口に含むと「あー、旨い!」と自分がキノコから生まれてきたんじゃないかと思えるほど幸せな溜息をついてしまう。
気温が下がるこの季節、雨が上がると雨後のタケノコのように秋のキノコが顔を出す。早速、タマゴタケとハナビラタケを見つけた。「幻のキノコ」「免疫キノコの王者」と言われる「ハナビラタケ」が、なんと3株も。β-グルカンがアガリクスの3~4倍もあり、末期ガンの人が食べるとガンが消えたり小さくなったりするらしい。バターで炒めたり、炊き込みご飯が我が家の定番。食べきれない分は、冷凍保存で常備している。
それにしても炎天下の作業で1日5リットルものポカリスェットを必要としていた猛暑のお盆休みから、まだ2週間ちょっとしか経ってないというのにエゾノコリンゴや姫リンゴが色づく秋の気配が漂い始めた。暑さから解放され作業しやすくなったのはイイのだが、アチコチに顔を出すキノコまで刈ってしまいそうで悩ましい。本格的なラクヨウシーズン到来までに作業を急がねばと精を出す今日この頃。
待望のハンマーナイフモアがやってきた。早速、山荘の笹を刈ろうと予定していたが、着いたその日から怪しい空模様。降ったり止んだりの天気に、空を眺めてはタメ息をつくばかり。今までの猛暑の夏日はナンだったのか?やむなく本格的な草刈りは天気の回復を待つことに。
とはいえ、早く動かしてみたい気持ちは抑えきれず、多少の雨なら濡れてもかまわないと職場の裏の空き地で試してみることに。場所によっては私の背丈を超える伸び放題の雑草だが、怪力「刈馬王ハンマーミニ」は向かうところ敵なしという馬力で刈り進む。刈った端から粉々に砕いてゆく。この効率の良さは、刈払い機の10倍以上だろうか。時間にして約2時間で写真のようにキレイになった。
ついに念願の「ハンマーナイフモア」を購入。刈っても刈っても尽きることのない広大な山荘では、刈払機での作業に体力的な限界を感じてきた。特に炎天下に草刈り機を振り回していると、熱中症寸前という状態に陥ることしばし。自走式のハンマーナイフモアは、当たり前だが勝手に自走する。背の高い草や笹を刈りながら、粉々に砕いてしまうので後片付けも必要ないというスグレモノ。平地だけでなく斜面の笹も刈るため、車輪じゃなくクローラ(キャタピラ)タイプのモノにした。
来週、モノが届くのだがトラック便で我が家に下ろされても、重さが150kgもあり自宅から野花南山荘まで運ぶ手段がないので運送会社の営業所留めにして貰った。知り合いに軽トラを借りるかレンターカーで都合をつけて山荘まで運ぼうと思ったが、これから度々移動しなければならないので結局、軽トラを買うことに。中古屋さんで見つけたのは、年式の割には走行距離が少ない掘り出し物。外見はそれなりに年代物だが、見た目はまあまあキレイ。値段も折り合いがついたので即決購入。
「農道のポルシェ」と呼ばれるスバルサンバー。現在、スバルは軽自動車事業から撤退しているため現行のスバル軽トラはダイハツがOEM生産しているが、2012年以前はスバルの自社生産。日本で唯一のリアエンジン・リアドライブRR車サンバーを作っていた。RRといえばポルシェ911やフォルクスワーゲン・ビートルを思い浮かべるが、富士重工ではスバル360以降脈々とRR車を作り続けてきた。そんなスバルサンバーの中でも、特に農協専売車として「JAサンバートラック(営農サンバー)」が販売されていた。今回購入したのが約20年前のソレ。RRとはいえ、切り替えで4WDにもなるので冬道も安心。カタチから入る傾向にある私だが、これで晴れて農林業従事者の仲間入り。
運ぶ手段の軽トラも用意できたし、あとはハンマーナイフモアの到着を待つばかり。さあ刈るぞぉー!
連日の暑い最中、山荘の草刈りに精を出している。あまりにも広いことと、刈っても刈っても伸びてくる雑草に、そろそろ肩掛け式の刈払機では体力が持たなくなってきた。いよいよ自走式ハンマーナイフモアに切り替えなければならないのかなあと考えている。ピンキリだが、安くても30万ではチョット足踏みをしてしまう。
作業の合間に夏グミを採る。去年は気候のせいか不作だったが、今年は鈴生り。手で触るとポロポロ落ちるくらい真っ赤に熟している。採った実を持ち帰り水で洗い、虫食いなどを選別し砂糖を加えて煮る。ザルにあけ種を漉してレモンを搾り、再度火にかけ沸騰したら煮沸消毒した瓶に詰める。最近、マヨネーズはキューピーの瓶入りを愛用しているので空き瓶が沢山あり重宝している。今年も甘酸っぱく柔らかめのトロトログミジャムが完成。ヨーグルトやアイスクリームにかけると最高なのだが、血糖値との闘いが待っている。
サクランボの樹が大きくなりすぎて、実に手が届かない。脚立に登り手を伸ばして採れたのは、たった1個。かなり長い高枝きりバサミかハシゴ車でも持ってこなければ回収不能なので、今年も鳥のエサになって終わり。子供の頃、たくさんあったサクランボの樹だが、だんだん朽ちて今はほとんど残っていない。
この写真は、ヤマザクラの実。サクランボの樹とサクラの樹は、分類でいうとバラ科サクラ属まで一緒だが種が違う。だから、サクランボとヤマザクラの実は似て非なるモノ。ヤマザクラの実は熟すと黒くなる。苦みがあって食べることは出来ないがホワイトリカーに漬けるとポリフェノールたっぷりな感じの果実酒になる。これを水や炭酸で割っていくとキレイな桜色になるが、そこまで薄めてしまうと旨くない。味を楽しむには割らずにオンザロックだが、なんとなく桜餅の味がするので酒の味としてはイマイチ。例えば、桜餅を肴に日本酒を飲んでる感じ?