東京で大変な想いをするのが、タバコの吸える店が少ないこと。先日、友人と待ち合わせたあと「タバコの吸えるとこ行こか」と誘われたのが品川駅前ウィング高輪にある「アンナミラーズ」。店に入って最初に目につくのがウェイトレスのコスチューム。超ミニスカートに胸を締め上げるエプロン姿。メイドカフェかと思ったが、ファミレスだという。歴史は古くもとはアメリカのチェーン店だったらしいが、現在は、アンマンの井村屋が経営しているとのこと。

 

 

 目のヤリ場に困るほどインパクトがある。というより、よく出来てるよなあ。いわゆる「寄せてアゲル」という言葉がぴったりの制服。メニューの値段はそこそこ高いが、コーヒーは何杯でもおかわり自由。というかナイスバディのウェイトレスさんがカラになったカップを見つけると、こちらがイイというまで何杯でも注いでゆく。まるでワンコソバならぬワンココーヒーだ。

 しばらく、そこで時間を潰したあと用事を足しに出掛けた。夜になり同じホテルに泊まる友人と戻り、部屋に入る前に「小腹がすいたなあ」ということで、再び「アンナミラーズ」へ。別に私たちは、ヤラシイ目線を満足させるために行った訳ではない。ただ、タバコが吸えるというだけなのだが、別に言い訳する必要もないか。

 翌朝、チェックアウトしたあと出掛けるには時間が早いということで、またまた同じ場所へ。なんと2日間で3回目の「アンナミラーズ」。ここまでくると、我ながらヘンタイと思われてもショウガナイカ状態。ひょっとしたら、店の人も覚えていて「コイツら、よっぽど好きなんちゃう?」と思われたんじゃないかなあ。

 ちなみに写真は、私が撮ったモノではありません。いくらなんでも、この店内でカメラを持ち出す勇気はありません。ネット上で拾ったものですからあ...

月島もんじゃアイス

 先日、月島のモンジャ屋さんで熱い鉄板に触れヤケドをしたが、触ってもヤケドをしないモンジャの鉄板があるらしい。これが、そのモンジャの器械。表面は-10℃だとか。エー、これで焼けるの?

 

 横浜の八景島シーパラダイスに「リトル・ダーリン」というアイスクリーム屋さんがある。そこでは、-10℃の大理石の上にアイスやフルーツを乗せ、モンジャ焼きに使う大きい方のヘラでグチャグチャにカキ混ぜるらしい。名付けて「もんじゃアイス」。チョコレートアイスとバナナ、バニラにフローズン苺などをグチャグチャにするメニューが、なんと120種類もあるそうだ。

 ヘラでグチャグチャにするのは、まるでモンジャと同じスタイル。絶妙なネーミングだなと思っていたら、なんと「月島もんじゃアイス」というのもあるらしい。アイスの上に小エビ・天かす・青海苔・紅ショウガのトッピング、その上にソースがかかっているとのこと。

 きっと、モンジャ好きの人が考案したのだろうが、これはヤリ過ぎだ。ゲロ状のモノに違和感を感じない方々にとっては、ストライクゾーンを外してはいないのだろうが、私にとってはデッドボール。いや、それ以前にボークだ。だって、これが溶けたときの姿を想像すると...

初体験の月島もんじゃ

 さすがに3日間も東京にいると疲れます。日歯連盟理事会、需給問題協議会と2つの会議の日程の合間をぬって東京見物。田舎モンの私は暑い東京の街中をウロウロ。在京の友人に「ナニ食べたい?」と聞かれて「モンジャ」と答えた私に「エー、あんなモン喰うんかよ!」と、細い目をより細くして田舎モンを見る目つきで言われてしまった。どうも都会のリッチな連中には人気がないようだ。結局、モンジャの本場「月島」へ出掛けた。

 月島の商店街には軒並みモンジャ屋さんだらけ。中には店の外に大勢並んでいるところも。いくら私が田舎モンでも並んでまで喰いたいとは思わない。さすが在京の友人、モンジャの老舗「いろは」に目をつけていたらしく冷房の効いた涼しい店内でモンジャにありつくことができた。なんたって、あのクソ暑い日に熱い鉄板の前で汗はかきたくないもんなあ。「初体験は気持ちイイ」という座右の銘にしたがって、いざ、モンジャに初挑戦。見た目は、まるでゲロだあ。

 

 このドロドロの物体の焼けた部分をヘラですくって食べる。旨いじゃん!結構イケル。ミックス・桜エビ・餅チーズの3種を頂いたが、桜エビが一番旨かったなあ。ところが、焼いてる途中で2度も指が鉄板に触れヤケド。痛いのなんの水ぶくれ。氷水に指をつけ応急処置をしながら食べ続け、ビールを飲み続け、店を出る頃にはかなり酔っていた。

 

 デザートには「あんこ巻き」。ナンノコッチャと思ったが見た目そのまま。都会の友人は器用に巻いていく。ナンダ結構慣れてるじゃん。さては、しょっちゅう来てるんじゃないの。

 

ANAプレミアムシート

 今週月曜に急な案内があり、昨日金曜7日に日歯連盟理事会が開かれた。夏休みで帰省が始まろうというこの時期、そんな急に言われても飛行機のチケットを予約するのは至難の業。それでも羽田へ向かう便は、特割の安いチケットこそないが普通料金でならナントカなる。しかし、帰りの羽田発はすべての便が空席待ち。しかもプレミアムシートしか空いてない。しょうがないので高いシートで予約した。

 会議が終わり帰路、5時半過ぎに羽田に着いた私は、いつものように空港内のタバコが吸える喫茶店で時間を過ごし、ちょうど夕飯時。ANAの売店で「牛肉弁当と黒烏龍茶」を買い、6時15分発のプレミアムシートに座った。さすがに広くて快適だ。いつも機内で弁当を頂くのは水平飛行になってからにしているのだが、なかなか出発しない。予定を15分も過ぎてから機長のアナウンス。「沖縄から乗り継ぎのお客様の便が遅れているため、もうしばらくお待ち下さい」とのこと。

 「ナンダまだ出発しないのなら、今のうちに食べてしまおう」と封をあけ、すき焼きがタップリ入った弁当を食べ始めた。ところが口をつけた瞬間、ドアが閉まり飛行機は動き始めた。それでも離陸前には食べ終えるかなと半分ほど頂いた頃、さすがプレミアムシートの待遇は違う。CAさんが冷たいお茶を持ってきてくれた。そしてなんと「上空でお食事を用意していますよ」と言うのだ。だって今、食べてるじゃん。「いえ、いいですよ」と遠慮がちに言うと「料亭のお料理ですよ」とオッシャル。「もー、早く言ってよ。お姉さん!」

 でも、すでに食べ始めた弁当。途中で止めるわけにもいかず、いかにも「私は、この牛肉弁当が好きで好きでタマラナイのだ」という顔をして全部タイラげた。タクシーウエィを過ぎ、滑走路に着いた飛行機は、またまた停まったまま動かない。再度、機長のアナウンス「前の飛行機が部品を落として離陸したので、現在滑走路を点検中です。しばらくお待ち下さい」とのこと。「エーッ!前の飛行機は大丈夫なんかい?」と思いながら待つことしばし。30分遅れて、やっと離陸した。

 料亭料理だとしても「これ以上食べられんわ。寝てりゃ食事もパスだろう」と眠りについた。ところが、配膳の音で目が覚めてしまったので、やむなく私の目の前に「二段重ねのお弁当」が置かれた。隣の人がフタを開けたのを見ると、ナルホド豪勢だ。お持ち帰りしようと思ったら「食品衛生上の理由により、お食事のお持ち帰りはご遠慮下さい」とフタに書いてある。昔から「食べ物を粗末にしてはイケマセン」とシツケられた私なので、というより「イヤシイ性格」なもんで私もフタを開けた。「お飲み物は?」と聞かれたので温かいお茶を頂いた。なんと、その上ダシのきいた温かい味噌汁までついてくる。

 隣の人が「お飲み物は?」と聞かれて「白ワイン」と応えた。「エーッ、酒もアリかよ」と見ていたら、小瓶のワインとカップが。後ろの席では「ビールはナニがあるの?」「エビスにアサヒのスーパードライにサントリーのプレミアム」。へぇ―、さすがにプレミアムシート。でも、千歳からクルマの私は呑めない。

 この弁当、福井市にある料亭「開花亭」というお店の料理らしい。いわゆる懐石の盛り合わせ。ご飯が冷たいことを除けば、かなりのご馳走だ。大昔、スーパーシートと呼ばれていた席に座ったときは、サンドイッチ程度の料理だったのを覚えているが、プレミアムシートというのは、かなりのアップグレードなのだということを事ここに至って初めて気づいた。お腹イッパイのはずの私は親のイイツケを守り、すべてタイラげてしまった。苦しーい。

 最近、何でもブログネタにしてしまう私なので、この豪勢な弁当を携帯のカメラで撮影しようと思ったのだが、トンデモナイ田舎者に見られるんじゃないかしらと躊躇してしまった。そんな田舎者の隣に座る一見リッチそうな紳士、赤ワインをオカワリして最後にコーヒーで締めくくる姿を見ていたら、場慣れした雰囲気に、きっと田舎の歯医者より稼いでるんだろなあと思えてしまう。

 千歳に着きクルマに乗った私は、どうにも苦しくてベルトをはずし、チャックを下ろし苦しいお腹を解放しながら運転して帰ってきた。今考えると、途中で事故でも起こしクルマの中で意識を失う私の姿を見て「この人、クルマの中で何してたん?」と言われるかと想うとゾッとする。

 JALの「クラスJ」はプラス1000円。ANAの「プレミアムシート」はプラス7000円。そら価値あるわなあ。

 花巻空港から盛岡市内に入った私たち一行は「直利庵」へ直行。空港から乗ったタクシーの運転手さんの話によると、わんこそば10杯で普通のかけそば1杯分とのこと。かけそば1杯5百円だから、予約したコース3千円分の元をとるには最低でも60杯は食べなきゃいけないらしい。「何事も初体験は気持ちイイ」というのが座右の銘の私にとっては期待に胸膨らみドキドキ。

 生まれて初めての「わんこそば」は、想像とは少し違っていた。目の前に空いたお椀を積んでいくのかと思っていたが、食べた分だけマッチ棒を並べて記録しなさいと言われた。モノを喰いながらマッチ棒を並べるなんて落ち着かないし行儀が悪い。そこで向かいの人に合わせて食べていけば自分で数えなくてもイイヤと食べ始めた。「ジャンジャン」とのかけ声とともに投げ込まれる蕎麦は冷たいのかと思ったらナマヌルク、これが意外とマズイ。

 隣のS監事とその向かいのN常務は、最初から知っていたらしく「鴨せいろ」と「大ざる」を食べている。それを横目に見ながら失敗したなあと思いつつ、注がれるままにお椀を空けたが20杯くらいでもう飽きてきた。誰がお金を払うのかしれないが、ご馳走になっている以上文句も言えずガマンして30杯は頂いたところでギブアップ。SとNは、セイロのオカワリまでして満足気。

 生まれて初めての「わんこそば」は、私の座右の銘の期待に応えることなく終わってしまった。たぶん、残された人生の中で2度と出逢うことはないだろう。皆で「ご馳走様」して帰ろうとすると「一人3千円」とH課長が集めはじめた。「エー、自分で金払うのかよ。それじゃ3千円払ってでも途中で止めて、他のメニューを追加して喰やよかったなあ」と思ってみてもアトノマツリ。

 夜、二次会で行った店のママさんに、その話をしたら「地元の人はアンナもの食べませんよ」と言われてしまった。そうだろうなあ...

 名古屋は食べ物では異文化。味噌煮込みうどん・ひつまぶし・きしめん・小倉トースト・どて煮・あんかけスパゲッティ・イタリアンスパゲッティ・味噌カツ・手羽唐・天むすetc. 数え上げたらキリがない。学生時代を過ごした私にとって懐かしい味ばかり。当時、あんかけスパは無かったような気がする。

 今でも名古屋へ出掛けると「味噌煮込みうどん」は必ず食べる。これを食べないと名古屋へ来たという感じがしない。生まれて初めて食べたとき「オバチャン、これ煮えてないよ!」と文句をつけるくらい麺が固く、ただショッパクて半分以上残した。半年くらい過ぎて、何故か急に食べたくなり卵入りを食べてからヤミツキになってしまった。この煮込みうどんに入った生卵、最初にかき混ぜるか、固まるまで最後に残しておくかで必ず議論になる。といっても仲間内での話だが。私はだんぜんカキマゼ派。山本屋へ行くと、まず板ワサをツマミにビールを頂く。旨い漬物が丼イッパイついてきてオカワリ自由。卵入りの一半(大盛りのこと)と小ライスで満腹になり満足する。なんで、あんな旨いモンが全国展開しないのか不思議だ。

 喫茶店メニューによくあるのが「イタリアンスパゲティ」。熱々の鉄板に薄い卵焼きが敷いてあり、その上にケチャップで炒めたスパゲティが乗っている。別メニューの「ナポリタン」は、普通の皿で卵焼きは無し。イタリアンの方が高かったような気がする。なんで「イタリアン」なのか未だにワカラナイ。

 一つひとつ挙げてくとキリがない。そんな中で、これは文化だと感じたことがある。私の学生時代にはなかったが、何年か前に仲間と旅行で訪れたとき、地元の友人が連れて行ってくれた「コメダ珈琲」の本店。

 なんてことのない普通の喫茶店。広めの駐車場と明るい店内の雰囲気。聞くところによると名古屋市内に2~300店舗あるチェーン店らしい。家族連れや若い人やお年寄り、様々なお客さんで混んでいる。友人の話によると、ほとんどが休日に家族でやってきて、長い時間をそこで過ごすのだそうだ。名古屋の喫茶店文化は知っていたが、こんなスタイルの店が流行っているとは。メニューも豊富。なかでも気に入ったのが「シロノワール」。温かいパンの上にアイスクリームが乗っていてメープルシロップをかけて食べる。甘ーくて旨い。つぼ八にある「豆乳揚げパンアイス」みたいなモン。

 すっかり「コメダファン」になった私は、その後、名古屋へ行ったとき上山の本店に再び寄った。シロノワールと珈琲を頂いた私は、いたくコーヒーカップが気に入ってしまった。そのまま隠して持ってくる訳にもいかず、お店の人に譲ってほしいと頼んだ。譲ることはできないが問い合わせてみるというので、一緒に行った名古屋の友人に「あとは、マカセル」といって別れた。しばらくして友人から連絡があり「売ってくれるって。注文してモノが来たら送るわ」とのこと。

 こうして待望の「コメダ珈琲」のカップ6客が我が家に来た。請求書を見てビックリ。ナンデこんな高い?とはいえ、立て替えてくれた友人には送金せねばならず、まわりからはヒンシュクもの。ナンの変哲のない分厚い有田焼のカップ。これで珈琲を飲むと名古屋へ行った気分。

コメダ珈琲有田焼コーヒーカップ

羽田空港の隠れた穴場

 土曜日は、札幌で集まりがあり一泊、そのまま今日は東京往復と相変わらず忙しく過ごしている。

 最近は、suica付きのANAカードを利用しているせいもあり、ほとんどANAに乗る。このsuica、マコトに便利なスグレもん。モノレールも電車もタッチするだけで改札を通れる。残高が少なくなると自動でチャージされるのでお金が天から降ってくるような感覚だ。それもお気に入りの高級?革製の定期入れに入っていて、そのままタッチするもんだから、なんか都会の人になったような気になってしまう。そういえば、札幌の地下鉄にもソンナのあったっけ。ただ、私が田舎モンなだけか。でも、このカード、飛行機に乗るにも便利。直接、保安検査場へ行きチャリーンとするだけで入れるし、搭乗口もチャリーンのチケットレス。なんかVIPになったような気がして嬉しい。なんたって私の田舎には、これで通れるところは何処にもないもんね。

羽田空港の隠れた穴場 Cafe & Smoking Lounge というわけで私は、ANAのお得意さん。羽田からの札幌便は、かなり空港のハズレから乗るが、搭乗口52番あたりの1階上に「Cafe & Smoking Lounge」という店があり、出発までの時間をそこで過ごす。ここは誰にも教えたくない秘密の穴場(って、ここに書いたらダメじゃん)。落ち着いたオーク調の優雅な雰囲気で店内すべてが喫煙OK。まさに喫煙者のオアシス。静かにJAZZが流れ、椅子もユッタリ。窓からは駐機場が広がり離発着する様子が眺められる。タバコを吸わない人がワザワザ入ってくることもないので結構すいている。

 タバコ吸いの私にとって、ANAラウンジやタバコのヤニに染まった空気の汚れた喫煙所で過ごすより、よほど快適な空間。今日も会議が早く終わり、早めに空港に着いた私は1杯のコーヒーで本を読みながらタバコを吸って2時間も居座った。「そんなところで時間を潰すくらいなら、早い便で帰ってきた方がイイんじゃない」と言われそうだが、なんたって私の特割7という安いチケットは予約変更できないんだよなあ。

「Cafe & Smoking Lounge」、東京の穴場の一つ。

北海道議会傍聴顛末記

 道議会第2定例会初日の開会予定は午前10時。昨夜のうちに札幌入りした私は、「いつもより早めに起床し朝風呂に入り」「いつもより多めの整髪料でビシッと決め」「新しい下着を身につけ」、フンドシとココロを引き締め「赤レンガ横の道議会」へ向かった。

 傍聴券を手に入れ、面会の手続きを済ませ自民党控え室へ。ちょうど議員総会の真っ最中。役員室でコーヒーを飲みながら待つことしばし。道連副会長清水誠一道議と本日の予定を確認。開会・会期の決定・議長副議長選挙・高橋知事より補正予算1千億円に関する今議会提出議案の説明・前回より継続審査の議案「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例案」の審議とのこと。だいたい80分で終了する予定。富野会長も駆けつけ、しばらく石井孝一新議長予定者と歓談。

 時計を見ると、すでに10時を30分は過ぎている。まだ開会のブザーは鳴らず、歓談中の石井・清水両道議もノンビリムード。「イッタイいつ始まるの?」。そうこうしているうちに情報が入ってくる。「公明党が内部で審議中」だとか。当然すべての会派が揃わなければ開会されない。そのうち11時を回っても動き出す気配はない。「昼飯を喰わなきゃならんし、午後からかな?」と聞くと「えー、まだかよ。今日中に終わるのかよ」。富野会長は午後から診療が控えてる。

 11時半、自民党議員総会を案内する館内放送。「ありゃ、こりゃダメかな」と思った矢先、戻ってきた清水道議から「これから5分後に開会」と聞きホッとする。結局、11時45分から始まった。

 

 傍聴席の一番前に陣取り、目の前の手すりに腕を置き、その上にアゴをのせ階下の議員席を覗こうとした私に向かって守衛さんが走りより「それはダメ」。アゴを乗せる行為は禁止だと注意された。ホントに私はシツケがなってない。そこで行儀良く姿勢を正し傍聴。

 予定通り日程が進み、議長副議長選挙で1時間。知事の議案説明7分。いよいよ沢岡保健福祉委員長(民主)から8020推進条例の報告が始まった。続いて、共産党真下議員から反対討論。これに対し議場からの拍手は、もう一人の共産党道議だけ。何故かシラジラシイ雰囲気が議場を流れる。

沢岡委員長の報告 真下議員の反対討論

 早速、私は共産党・民主党議員全員の姿を目に捉えられる位置に移動。賛成者は起立するのだが、果たして誰が席を立つのか立たないのかを見極めるため。いよいよ議長による採決の宣言。

 それは見事だった。その姿をしっかり目に焼き付けた。共産党の二人は座ったまま。その他、民主党議員を含め全員が起立。私にとってアノ景色は圧巻だった。たぶんこれからもズーッとココロに残るだろう。

 結局、3月の1定で自民・公明・フロンティアによる強行採決を行わなず、委員会での参考人招致を経て、今回、民主も賛成【100:2】で可決。これは非常に意味ある結果となった。フッ素の絡む条例で民主が賛成ということは、今後、他府県での条例成立にとって大きな弾みとなるに違いない。

 条例制定後の課題などについては、また後日。ということで、傍聴後、夜に道歯で会議があり遅くに帰宅したネムネムの私は、この辺で筆を置きます。

 今日は歴史に残るイイ日だったなあ。

幻の越乃寒梅乙焼酎

 やっと夢が叶いましたあ。死ぬまでに一度は呑んでみたいと思っていた幻の「越乃寒梅の焼酎」。

 

 石本酒造で最も出荷量の少ない「激レア品」。年間わずか数百本しか生産されず、新潟県内でもなかなか手に入らない超貴重品。「越乃寒梅大吟醸」の酒粕を原料に10年間熟成させた古酒「超幻の焼酎」。一般的に「粕取焼酎」は、酒粕を原料とするが、この焼酎は酒粕の他に米を加えて造られる。

 蔵元販売希望価格は4,150円らしいが、この値段で手に入るのは、よほど高貴なお方か運のイイ人だけ。ネット販売では当然ながらプレミア商品。価格は最低1万円から最高4万円近くもする。その上、どのネット業者でも「売り切れ」「入荷待ち」の表示。それほど貴重で高価な一品を、なんと「お土産」に頂いてしまったのだ。世の中、こんな幸せなことがあってイイのかしら。

 今夜は、久々に予定もなく「ウチご飯」なので早速、口を開けた。40度720mL。本来なら旨い酒は仲間と飲むにかぎるのだが、待ちきれず。最初はロック。うーん、キッツイわあ!スッキリというよりホノカな甘みがあり、そこはかとなく日本酒の香り。続いて、もったいなくも水で割って焼き燗をつける。これは、やはりモッタイナイ。ロックの方が、この酒の特徴を味わえる。

 

 ということで、今夜は酔ってますぅ。一生に一度でいいから味わってみたいと念願の「幻」を嬉しくも体験してしまった私は、これから「残された人生」いったいナニを夢みて生きてゆけばいいのだろう。

 あはっ。でも幸せですぅ。

 でもでもでも、でもですね、酔ったいきおいで告白しちゃいますが、我が家の定番芋焼酎「頑」や「赤兎馬」のほうがオイシイと思う貧乏人の私なのですぅ。ゴメンナサイ。

 でも、こないだ新潟で呑んだ「久保田の朝日酒造」の最高ランク「洗心」は旨かったなあ。私の中では久々のヒット。以前、山形で呑んだ出羽桜の「雪漫々」を超えてるかも。

以下【朝日酒造のHPから転載】

 酒造りは米作りから、朝日酒造の新たな酒造りは、酒米「たかね錦」の減肥栽培から始まりました。精米歩合28%にまで磨き上げ、生まれ出たお酒は、瀟洒(しょうしゃ)な気品漂う純米大吟醸酒です。

 先日、上京の折、本屋に立ち寄り奥田英朗の「港町食堂」という本を買った。最近、ドキドキハラハラする警察小説にはまっている私としては珍しいジャンルの旅物である。東京から仙台へ行くのに新幹線を使えばイイと思うのだが、東京から名古屋へ行きフェリーで仙台まで向かうという、いかにも贅沢というか暇人の旅行である。これを読んでいて昔の船旅の記憶がよみがえってきた。

 現役で大学受験のとき、青函連絡船で内地へ。それまで修学旅行で連絡線に乗ったことはあるが、当然2等の座敷席。しかし、受験生であるからと甘やかされた私は「特等寝台」で津軽海峡を渡った。4時間あまりグッスリ眠り快適な旅を過ごし疲れることなく受験会場へ向かったが、みごとに散った。

 1浪で受験のときは、甘やかされることなく2等船室。2浪での受験にいたっては「受かるまで帰ってくるな」と内地へ島送り状態のまま。大学生になってから、たびたび連絡船の世話になった。名古屋から東京まで新幹線、上野から青森まで東北本線、今は無き青函連絡船に揺られ、函館から札幌、芦別へと長かったなあ。懐かしい旅の想いでだ。

 大学の夏休み、クルマを持っている神戸の同級生と一緒に北海道へ帰ることになった。名古屋港から仙台経由で苫小牧へ。これが逆ルートなら、吉田拓郎の「落陽」そのまんま。

 友人いわく「夏の北海道行きフェリーは、エエぞお。キャピキャピ女子大生でイッパイヤデ!エライ楽しいでぇ。エヘエヘエヘッ」。二人して、恋が生まれるかしらと鼻の下を伸ばしてフェリー乗り場へ向かった。あの日は雨だったなあ。

 小雨に煙る名古屋港のフェリー乗り場、入り口には大きな看板が立っていた。「歓迎!全国民謡の旅ご一行様」。ま、そんなものを見ても事の重大さには気づかず、乗船手続きを済ませた。ところが乗船するとキャピキャピどころか若者は私たち二人だけ。まわりはジイチャンバアチャンで混雑している。

 「エライ話が違うやんか」「ホンマヤなあ・・・」。座敷席に陣取るも「ちょっとニイチャン、スマンけどその棚から毛布とって来てもらえんかの」と声をかけられる始末。なにが女子大生イッパイや、なんもエエこと無く21時間も船に揺られて上陸した。

 別の機会に、やはり同じ友人が北海道へ来た。帰りは小樽から敦賀・舞鶴航路フェリー。私も同乗し名古屋へ帰った。出航は夜8時。夕闇落ちる埠頭には大勢の見送りの人。デッキから紙テープを投げ、下にいる人と結んでいる。フェリーのデッキは意外と高く、見送りの人たちは遥か遠く小さく見える。そこで私たちも売店で紙テープを買ってきて、見知らぬ女の娘二人に向かってテープを投げた。なんと受け取ってくれた初対面の女の娘達と手を振り合い、別れを惜しみつつロマンチックな波止場の別れを経験した。

 実は、そのとき私は小さな仕掛けをした。ショートホープの外箱を外し、そこに住所と名前を書いてテープに通し彼女の手元に落としたのだ。しばらくして名古屋のアパートに1通の手紙が・・・

 こんなオイシイ話は友人にはナイショ。ということで、2~3度手紙をやりとりし「次の冬休みに逢およ」と約束した。「あの髪の長い方の娘だったらいいな」なんてことを想いながら帰省した私は、札幌の喫茶店で待ち合わせた。お互い初対面なので何かを目印にしたのだと思う。その憧れの彼女が店に入って来て目の前に座った途端、私は急に用事を想いだしてしまった。というか用事を作ってしまった。「ゴメン、これから行かなきゃいけない所があるんだ・・・」

 夜目遠目に美しく感じた面影も明るい光で間近に見ると、かなり想像とはかけ離れていて、やはり夕闇落ちる波止場でデッキから眺める女の娘は、遠くから眺めるに限る。と気づいた。きっと相手も私を想像とは違うと感じたことだろう。早々に別れてムナシイ気持ちを味わったことが想い出される。

 この話をかの友人に打ち明けたところ「抜け駆けするからや」と、以来、私は腹黒い人間と評されている。

 教訓その1:夜目遠目に眺める港の女は、想い出だけにとどめること


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