時代錯誤の田舎モン

 最初の理事会ということで懇親会があった。「日歯連盟といえば料亭?」というのが私のイメージ。暗い路地にひっそりとたたずみ、粋な黒塀と緑の松や竹やぶに囲まれる古びた家屋。玄関の敷居ををまたぐと楚々とした美人女将が三つ指突いて出迎える。磨かれた廊下はホノかに暗く、座敷からは手入れのゆきとどいた庭を望む。エライ政治家の先生がオシノビで通い、1億円の現金なんか受け取っても誰の目にもふれない・・・。なんてのを想像しているのだが。

 会議が終わり、懇親会は「神楽坂の志満金」との案内。「やったあ!生まれて初めてのホンマモンの料亭だあ」。なんたって「粋なお江戸の坂道・神楽坂」だぜ。小股の切れ上がったお姉さん達が闊歩している。そんな街を想像している田舎モンの私なんだから、そりゃもう期待に胸フクラムわな。

 よーし呑むぞお。料亭なら日本酒にかぎるベサってなことでタクシーで移動。助手席に乗る事務局のタケシマさんが運転手に場所を指示している。もうすぐ着きそうな雰囲気に回りを見渡すと、なんだかコジャレた街並みに若者がウヨウヨ。「えー、こんなとこかよ」とフクランだ期待が少しづつシボンでくる。ま、店の雰囲気が料亭ならイイサと思った矢先、タクシーから下ろされた。

 ビルだよ「ビル」。ススキノにあるような飲食店ビル。どこだよ?と思う間もなくエレベーターで3階へ案内され「志満金」へ。楚々とした美人の女将は挨拶に来なかったなあ・・・

 宴もたけなわ、おもわず蒲生先生に言ってしまった。「日歯連盟といえば料亭でしょ?期待してたんだけどなあ」。すると「ココが料亭だよ」。はあ?そうなんだ。時代錯誤でナンにも知らない田舎モンの私は、おおいに一昔前を懐かしみながら、タラフク呑んでしまった。

 

 上の写真はホームページから転載。ま、そうだわな。私が想像する料亭にはホームページなんかあるわけないか

 蛇足ながら、自分たちのお金で支払いましたからあ。

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