建造物は人の心に訴える

 先週末、岐阜市で開催された「日本口腔衛生学会」に出席した。なによりも驚いたのは、会場となった「長良川国際会議場」。正面から眺めると威風堂々として男性的なのだが、バックスタイルは卵型で女性的な建物。安藤忠雄さんという有名な建築家の設計らしい。

 

 音響家が選ぶ「優良ホール100選」に選ばれたほどのコンサートホールや大小の会議室を備えているのだが、中に入って目的の場所へ行くには迷子になりそうなほど迷路のように入り組んでいる。内も外も壁は打ちっぱなしのコンクリートだが、どこか暖かい感じがする。



 当然、計算しつくされて設計されているのだろうが、中に居ると「護られている」という感覚に満たされる。やはり優れた設計者の手にかかると建物も作品の域を超えて芸術性を帯びるものらしい。あらためて建造物の持つ素晴らしさを知った。

 こうなると、一度ぜひ中に入ってみたいところがある。浜松町から市ヶ谷へ向かうタクシーの中からいつも眺めているのだが最高裁判所の建物。外観からは、押しつぶされそうになる威圧感を感じてしまう。法の重さと厚みを体現したようなこの建物を目の当たりにすると、何も悪いことをしてないのに警察官とすれ違うと緊張してしまう、あの感覚に似た想いになる。もし、あの中に入ったら、私は正直に何もかも白状してしまうに違いない。岡田新一という建築家の設計で、三岸好太郎美術館や苫小牧市庁舎も彼の作品らしい。

 

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