私が来るのを待っていたかのように山荘入り口で、こちらを伺うエゾシカ。正面奥に見える。あまり大きな個体ではないので子供なのかも。キタキツネにしろエゾシカにしろ子供の頃は好奇心旺盛で、ある程度の距離を保ちながらも近くまで寄ってくる。
こいつらのせいで獣害にあうと腹が立つので、今では畑の作物は育てていない。もっぱら山菜狩りがメイン。今日の目当ては京ブキ。山荘内で京ブキが育つ場所は限られていて、猫のヒタイほどもない。その上、昨年笹刈り怠けたせいで京ブキ畑に笹が押し寄せ余計に狭くなってしまった。
今年の京ブキは不作、収穫量が極端に少ない。これではキンピラにしてもすぐに底をついてしまうので、併せて細めの秋田ブキも狩ってきた。京ブキは根本が紅く、秋田ブキは紅くない。
見た目で違いはわかるが、同じ太さのものを並べアップで比べてみると一目瞭然。茎の表面がツルッとしているのが京ブキ、毛羽だって筋が走っているのが秋田ブキ。

赤くないフキ=青ブキではあるが、なかでも上物のフキは、茎の色が薄いグリーンで、まるでマスカットのような色をしている。このようなフキを見つけたら、中フキを残し外フキを採る。中フキとは株の中心で断面が丸く一番太く立派に見える部分だが、そこは切らずに左右の細い部分(外フキ)を採る。外フキは根元の断面が半円形や三日月形の茎で、切り取ると水が流れ出る。1株から2本以上採らないのがマナー。このため、釜を使わずハサミを使う。中フキを採らずに外フキを採るのは、全く味が違うからである。中フキはスジが多く実がペタペタと柔らかい。一方、外フキは香りが良く食感がシャリシャリしていて美味しい。
上下水道使用料、今月支払い分なんと18万円!フザケルナアー!毎月1~2万円程度。先月は1万4千円だったということは、どこかで誰かが垂れ流しているようなので設備屋さんに調べてもらった。屋外の地中に埋まっている水道メーターのつなぎ目から漏れているとのこと。早速、地面を掘り起こし修理してもらったが、すでに漏れ出た水は、すべて地中に染みこんでどこかに消えてしまった。この料金を支払わなければならないのかと思ったら、ウチの責任じゃないので減免されるらしい。料金は、いつもの平均値で計算されるとのこと。いつから漏れていたのか知れないが、24時間垂れ流しっぱなしにすると水道代もバカにならないようだ。










昨日採った京ブキでキャラブキを作った。いろいろレシピがあるが、大雑把にいえば甘辛く時間をかけて煮ればイイ。キャラブキのキャラは伽羅という香木のこと。この伽羅の色が濃い茶色なので伽羅色に煮たフキをキャラブキという。小牧にあった名古屋空港で天むすを買うと必ずツケアワセにキャラブキがついていたのを想い出す。
珍しく「京ブキ」が採れた。左の太いのが普通のフキ、細いのが京ブキ。根元から切ると水が滴ってくる。普通のフキと違って京ブキの穴は細く、ほとんど空いてないものもある。これを伽羅蕗にする。


