真夜中の散歩

 うちの二人の娘は、私がどんなに遅く帰っても起きて待っている。というか、寝ていたとしても起き出してくる。日にちが変わって帰宅しても二人を連れて散歩に出るのが日課。これを怠るとクゥーン・クゥーンと甘えて離れず、目で訴えてくる。さすがにコレには弱い。夜中なので長い時間は歩かないが、無人の街をノーリードで連れて行く。先を走っては止まり振り返り、近づくとまた先を走りの繰り返し。

 真夜中でも街の散策は楽しい。ここの家はジャガイモの収穫のあと大根を植えたんだなあとか、受験生の居る窓の明かりは点いてるなとか、新築中の家の工事の進み具合を確かめたりと結構、見るものが多い。

 でもなあ、これが犬を連れての散歩だからイイようなものだが、夜中に一人でウロウロしていたら、まるで変質者だ・・・

 Tシャツの首と胴回りにゴムを通し尻尾の部分に穴を開け、安上がりの「ひっつき虫」対策万全のスタイルになったメイとララだが...

ボーダーコリー

ボーダーコリー ボーダーコリー

 山荘に着き、これで安心と目を離していたら、いつの間にか何処で脱いだのか完全なヌード状態で「ひっつき虫」だらけ。その辺を駆け回っているうちに脱げてしまったらしい。

ひっつき虫 ひっつき虫

 この「ひっつき虫」は、キンミズヒキの実。夏には黄色の花を咲かせるバラ科の植物。熨斗袋につける「水引」に似ていることから名付けられたのだが「金色の水引」とは縁起がイイ。花の咲く時期に採り天日に干したものは、口内炎・止血剤・抗菌・消炎・鎮痛に効果のある「龍牙草」や「仙鶴草」の名で漢方薬として用いられる。お風呂に入れると疲労回復の効果があるらしいが、我が家の24時間風呂では無理。

キンミズヒキ キンミズヒキ

 道端には、短い秋を惜しむかのようにアカマンマ(イヌタデ)が咲き乱れている。このアカマンマも赤飯を連想するイイ名前だ。昔、子供達のオママゴトには欠かせない花だった。

アカマンマ

 本格的な紅葉はこれからだが山道には確実に秋の気配が漂っている。そろそろラクヨウシーズンも終わりを迎える。今日もたくさん収穫し味噌汁を頂いた。秋の恵みに感謝!

ラクヨウ

ボーダーコリー このところ札幌や東京へ出掛けることが多く、草刈りやキノコ狩りから足が遠のいている。我が家の娘達も山荘で駆け回る機会が減りストレスが溜まり気味。この連休中オモイッキリ遊ばせてやろうと思っている。

 ただ、この季節、草むらに入ると「ひっつき虫」でヒドイ目に遭う。ひっつき虫といっても昆虫ではなく、オナモミやヌスビトハギのような植物の小さな実やタネのこと。人の服や動物が触れると必ずくっついてくる。まるでマジックテープのよう。私のズボンにも結構つくが、娘達の毛に絡む数はハンパじゃない。ヒドイときには全身に何百個もつけて帰ってくる。これを取り除くのが一苦労。

 脚や尻尾は仕方がないとして、せめてお腹や背中につかないようにと服を着せることにした。何でもお金をかけずに工夫するのが我が家の家風なので、とりあえず私のTシャツを着せてみた。結構、似合うじゃん。

山荘はツルバラの季節

 ダニも少なくなるこの季節、メイとララが走り回る野花南山荘。

ボーダーコリー ボーダーコリー

 これから、ツルバラの花の季節。

つるばら

春を待つ花のつぼみ

 先週、暖かい日が続いたので、そろそろスイセンの花が咲いたかしらと仕事を終えて野花南山荘へ出かけた。ただ昨日、北海道では北と南で天気が大荒れ。30センチも雪が積もったところがあるとか。まだまだ開花にはほど遠い様子。蕾が大きく膨らみコウベを垂れはじめたところ。

 今年は、例年より桜の開花が早いという予想だが、この寒さで少し先送りされるかもしれない。やっと蕾がつき始めたばかりの桜。

 

 チューリップもこの様子ではまだまだ。

 花にはまったく興味のない二人の娘達。

 娘二人を乗せてドライブがてら買い物に行く。野花南に向かう時ほどではないがクルマの中では興奮状態。今日も「ホーマック」へ行った。実は同じ駐車場内に「マクドナルド」のドライブスルーがあり、買い物のあいだクルマに待たせたあとソフトクリームを買うのが定番。2個買って私と家内と娘二人で分け合って食べる。クリームをペロペロ舐める二人を見ていると楽しい時間が過ぎてゆく。

 こいつらには「ホーマックへ行くぞ」と言っても「マックへ行くぞ」としか聞こえていないようだ。だから、いつもクルマの中では興奮して落ち着かない。

走る姿にスピード感

疾走するボーダーコリー もともと写真を撮るのは得意じゃない。ただ写ればイイ。芸術性を求めても叶うほどの才能もない。特に動物の写真は難しい。意思の疎通がないからと言ってしまえばそれまでだが。なかなかポーズをとってくれない。そんな私でも、偶然「これイイじゃん!」という写真に出会う。走る姿にスピードを感じる。

 ここ一番、スピードをもって対応しなければならないのは、次期参院選の候補者選び。明日、日歯連盟理事会が開かれる。今後の展開に影響を及ぼす規程の改正がテーブルにのるだろう。東京日帰り札幌泊、翌日は札幌で会議。本業もブロ愚も休みです。

 痛ッテェー。腕も肩も腰も脚も。陽にやけて顔も痛い。

 この時期から野花南山荘では、冬の間枯れていた笹が元気を取り戻す。放っておくと山全体をおおいつくすほどだ。もちろん全部を刈るわけにもいかず、抜歯塚へ通じる小径やレストハウスのまわりを刈りはじめる。今年初めての草払い機始動。

 天気が良く風が吹くと涼しいが、1時間も草刈り機を振りまわしていると、かなり汗ばんでくる。芝草や雑草なら簡単に刈れるのだが、笹はしぶとい。「鉄は熱いうちに打て、笹は若いうちに刈れ?」ということで2時間半ほどの重労働をした。おかげであちこち痛いわあ。

 劇的ビフォーアフター(♪なんということでしょう...)

 

 途中疲れて、草むらに倒れ込み空を見上げた。

 昼は握りメシ。外で喰うのはこれに限る。我が家自慢のニンジンの粕味噌漬とザンギで最高のご馳走。

 娘たちとおばさんもお昼を食べてリラックス。

 それにしても今日は働きすぎだあ。疲れたなあ。

 雪融けの冷たい水をものともせず泳ぎ回るララ。

雪解けの池で泳ぐボ−ダーコリー

雪解けの池で泳ぐボ−ダーコリー

雪解け前の野花南山荘

 以前、「野花南山荘」というブログを書いていた。私が日本で一番美しい地名だと思う「野花南(のかなん)」。野の花の南にあるという、この地に我が家の山荘がある。北海道のヘソといわれる富良野の北西に位置し、我が家からクルマで15分のところ。3万坪の敷地内には小高い丘や大小の池、トドマツやカラマツの林など。

 この野花南山荘の四季と愛犬メイとララの成長ぶりをブログで綴っていたが、今は閉鎖しデータも消えてしまった。春が近づいた気配に誘われ、雪融けを確認しに行ったが、市街地とは季節が大きくかけ離れ、まだまだ一面雪景色。

 それでも、ハクモクレンが芽吹き始めた。長い冬を過ごした私たちにとって春の気配を感じる瞬間だ。

ハクモクレンの蕾

 いつもなら、猛スピードで駆けまわる娘たちだが、さすがに踏み固められていない雪の上では思うようにいかないらしく走っては足をとられ、足をとられてはジャレ合い。

雪ではしゃぐボーダーコリー 雪ではしゃぐボーダーコリー

雪ではしゃぐボーダーコリー

 あとひと月もすると、福寿草が顔をだし水仙が咲き乱れいよいよ本格的な春がやってくる。春まだ遠しの野花南山荘。


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