山荘に雪虫が飛びはじめた。「雪虫を見つけると1週間か10日で初雪が降る」と云われ、子供の頃はワクワクしながら初雪を待ったもの。株式会社ウェザーニューズの発表によると、道内では雪虫大量発生から初雪までの日数を過去5年間で平均すると22日、1週間か10日という俗説より倍以上も遅い傾向にあるらしい。温暖化の影響なのだろうか。いずれにしても今日から22日後というと、10月末か遅くとも11月初めには初雪が降る。
昨日、テレビで「札幌の家族がキノコ中毒」というニュースを観た。自宅近くの林野でニセアセタケを採り、一家4人で朝食の味噌汁の具にして食べたところ、約2時間後、2人に発汗や手のしびれの症状が出たらしい。「種類はわからなかったが、食べられるキノコだと思った」と云うコメントがあったが、何のキノコかわからないのに食べられると判断した根拠が理解できない。私も似たようなもので、他人のことは云えないが少なくても種類を同定し大丈夫という結論が出なければ食べてはいけないのがキノコ採りの鉄則。写真は山荘で見つけたニセアセタケと思われるキノコ、そこら中に生えている。美味しそうに見えるが、見た目で判断してはいけない。「自分は大丈夫」と過信している私だが、ニュースに出るのは恥ずかしいので気をつけなくっちゃ。
ラクヨウの季節もそろそろ終わる頃だが、名残を惜しむかのように顔を出す可憐な姿を見つけた。食べちゃいたいくらい可愛いので、別に採ったアミタケと一緒に味噌汁の具にすることに。
天気の良い日は、キノコが見つからなくても、ただ森の中を歩くだけで楽しく気分がイイ。デイパックにキノコ図鑑と温かい番茶の魔法瓶を入れ、ポケットにカメラ、手にキノコカゴというスタイルでブラブラ歩く。林の中では開けたところを選んで進むが、ときには笹藪を掻き分けることもある。そんな時、偶然見つけたのが不思議な石碑?「抜歯塚」に並ぶ「鎮犬碑」のすぐ脇に立っていた。子供の頃から山荘に行ってるが「こんな所に、こんなものがあったなんて」まったく気づかなかった。
早速、草刈り機で周囲の笹を刈る。露わになった姿を見ても、何なのかわからない。触ってみると完全に石、押しても引いてもまったく動かない。まるで地面から生えている様子から樹木の化石のようにも見えるが、どこか人工物の気配もする。だからといって仏像であるとかモニュメントであるとも思えない。いったい誰が何のためにここに置いたのか、まったくの謎。こんなミステリーに出逢えるのも森の散歩の楽しみの一つ。