健康は金で買わずに自分で手に入れろと、格好つけて摘んできたビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富な山桑の葉。蒸して刻んでお日様に干したら、お茶の葉に見えなくもないが香りはやっぱり葉っぱの臭い。
早速、急須で淹れてみた。おお!なんとキレイな緑色なんだろう。これぞ山の緑そのものという感じがする。ひと口含んでみる、ん?青海苔の味?え?海苔?海苔ってことは海?海ってことは生臭い?ん?
飲めなくはないが少し癖があり、あまり旨いものではない。というか、ハッキリ言うと不味い。いくら身体のためとはいえ、毎日飲み続ける気にはなれない。こんな不味いものを毎日、文句も言わずに食べさせられているお蚕さんはエライんだなぁ!と尊敬してしまう。
とはいえ、「血糖値を下げ、血圧を下げ、抗酸化作用や便秘解消」に効果があるデオキシノジリマイシンという成分は高血糖気味の私にとっては必須栄養素。なんとか美味しく頂こうと焙じてみた。部屋中に香ばしい香りが立ち込め、これはなかなか期待できそうな感じ。熱々の焙じたてを耐熱ガラスのポットに入れ、熱湯を注ぐと瞬く間に文字通りの茶色に抽出。
どうせなら、飲み比べてみようと焙じたものと焙じないものを並べてみた。
似非バリスタの私に語らせてもらえれば、一言で言うと「桑の葉グリーン茶は沼の味、桑の葉ほうじ茶は池の味」。私の味覚に自信はないが、どちらも海藻っぽく泥臭ささを感じる。どっちが旨いかと聞かれると、どちらも不味い。「健康は金で買わずに自分で手に入れる」と豪語したが、もう少し旨いのがあるのなら、金を出して買ってもいいような気がしてきた。