トドマツノキバチ

樹齢60年のカラマツ

樹齢60年のカラマツ 薪にするには、比重の大きな木がいい。同じ大きさでもズッシリ重いナラやクヌギのような広葉樹は、火持ちがよく長い時間燃えてくれる。スギやヒノキのような針葉樹は着火性はよいが、あまり火持ちがよくない。山荘にも広葉樹は生えているが、割合からすると圧倒的に針葉樹が多い。それも、ほとんどがカラマツやトドマツ。他にアカマツやエゾマツなどもあるが、山荘内で一番多い風倒木はトドマツ。したがって、玉切りにして薪にするのは、ほとんどがトドマツ。ヤニが豊富で乾燥させると火力は強いが、比較的早く燃え尽きてしまう。同じマツでもトドマツよりカラマツのほうが比重が大きく火持ちがいいので、たまにカラマツも伐採し玉切りにして運び出す。

 比較的細いのを伐ってきたが、年輪を数えると60本以上もある。樹齢60年を超える大樹、私が生まれて間もなく植林されたもの。薪にするには勿体無いと思うが、灯油を消費するよりエコになるかなと自分を納得させている。これ以上太いのも沢山あるが、さすがに薪割りが大変なので出来るだけ細いのを選んでいる。

トドマツノキバチ

 薪を運んでくると、いろんな虫が一緒にやってくる。最近、山でもよく見るが名も知らぬ虫。蜂らしいが体長6cmくらいでデカイ、結構不気味。ネットで調べると「ヒラアシキバチ」らしい。

 キバチやハバチの仲間は腰がくびれていないので、他の蜂とは区別できるとのこと。お尻にあるのは産卵管で、人を刺すことはなく木や茎に差し込んで産卵する。とりあえずは刺されることはなさそうなので一安心。

 幼虫が木をエサにするのが木蜂、葉をエサにするのが葉蜂。キバチは産卵管を使って木の内部に産卵し、孵化した幼虫は木の内部をエサにして育つ。キバチ科には針葉樹をエサにする「キバチ亜科」と広葉樹をエサにする「ヒラアシキバチ亜科」に分類されるとのことだが、松林から連れてきたコイツはどうみても針葉樹で育っているような気がする。よくよく見るとヒラアシキバチとは異なり、複眼と複眼の間が黒くなっているので「トドマツノキバチ」であることが判明。

 エノキで育つ「ヒラアシキバチ」、トドマツやカラマツで育つ「トドマツノキバチ」。似て非なるもの、昆虫の世界は奥が深い。

初孫の記念樹ミズナラの苗 初孫の記念樹ミズナラの幼木

孫の記念樹3本のハルニレ 孫が生まれるたび記念樹を植えている。スクスク成長するのを願っているので、途中で枯らすわけにいかず幼木のうちは養生しながら結構気を遣って育てている。初孫誕生に植えたのはミズナラ(ドングリの樹)。あんなに小さかった苗が、ここまで成長し一安心。大きなものは樹高35mにも達するというから、どこまで大きくなるか楽しみだが、その頃に私はこの世にいない。

 豊頃町の観光スポットにもなっているハルニレの大木は、推定樹齢約140年。2本の木が一体化して美しい形を作っているという。そこで我が家では時期が近かったこともあり2人目、3人目、4人目の分として、3本まとめてハルニレ(エルム)の苗を植えた。現在、それぞれに大きく育っているが将来、3本が一体化してより美しい樹形になることを期待している。

 5人目、6人目の記念樹は、林檎の木。実のなる木を育てて実際に孫達に食べもらいたいと目論んでいるが、はたして上手くいくのかどうか。まだ幼木なので管理が大変だが、今年は鹿に新芽を喰われることなく順調に育っている。

孫の記念樹リンゴの木 孫の記念樹リンゴの木

赤い蕾と白い花

 遠い昔、中学生の頃。吉永小百合が唄う「寒い朝」という曲が流行っていた。吉永小百合のデビュー曲。♪北風吹きぬくぅ 寒い朝もぉ 心ぉひとつでぇ 暖かくなるぅ♪。マヒナスターズの特徴的なバックコーラスは今でも耳に残っている。私はサユリストではないが「赤胴鈴之助」でデビューした吉永小百合の可憐な姿にトキメキ、「キューポラのある街」で不良にヤバイ薬を盛られ貞操の危機に陥るシーンには子供ながら正義感で憤りドキドキした。

 「♪寒い朝」は「赤い蕾と白い花」という日活青春映画の主題歌。浜田光夫との共演で高校3年生のクラスメート役を演じている。翌年、舟木一夫が「高校三年生」でデビュー。時代背景に高校3年生というのが青春時代の象徴のように扱われている。巣立ちゆく高校生には、進学するにしろ就職するにしろ意気揚々と明るい未来を切り開いてゆくイメージが溢れていたのだろう。高度経済成長を予感する良き時代の日本。

 蕾は赤く、咲くにつれ白くなり満開では真っ白「赤い蕾と白い花」。というのは、まるでエゾノコリンゴ。

エゾノコリンゴ紅いツボミ

ヒメリンゴの花 ヒメリンゴ白い花

コロナと無縁の生活

 人里離れて、コロナと無縁の生活を送っている。連休中に桜の満開が過ぎハクモクレンが盛りを迎えた。エゾヤマツツジが蕾をつけはじめる頃。

ヤマザクラ ハクモクレン

エゾヤマツツジの蕾

 毎年春、せっかく芽吹いた新芽を鹿に喰われ大きくなれなかった林檎の木。今年は珍しく生き延びているので、囲いを高くして獣害から守ることに。雪が少なかったせいで、山の中でもエサに困らなかったのだろうか。

りんごの苗 りんごの苗

りんごの苗

 以前は倒木などを玉切りにして運び出すため遠くまで往復していたが、さすがに齢70を超えると体力に衰えを感じてきた。最近は近間で済ませるため比較的細い木を間伐目的で伐採し薪にしている。

トド松林 カラ松林

薪の切り出し作業


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