I Want You - The Beatles

Abbey Road I Want You / The Beatles


 ビートルズ11枚目のアルバム"ABBEY ROAD" A面最後の曲。このアルバムは"Come Together"や"Something""Oh! Darling"など名曲揃いだが、中でも最も好きなのが"I Want You"。ジョン・レノンの声とギターメロが重なる唄い出し♪ I Want Youというフレーズにマイッてしまう。ゾクゾクしてしまう。ビートルズの曲で一番セクシーかもしれない。完璧の極みに達した天才達であるがゆえに、紆余曲折を経なければ世に出なかった曲。

 これが吹きこまれた1969年当時、彼らは各々に独立して活動していた。バラバラになりかけていたグループを再度まとめようとポール・マッカートニーが「原点に帰ろう」と提案。ポールがいう原点とは、デビュー当時のシンプルな演奏のレコーディング。オーバー・ダブ、つまり重ね録りによる多重録音を行わないことやコンサートツアーの再開なのだが、他のメンバーが反対。結果的にリハーサルを含めたドキュメンタリー番組を放送するすることで妥協。これが「Get Back(原点に帰る)Session」の始まり。しかし、内輪もめでテレビ放映はキャンセル、この企画は流れてしまった。後に撮影テープは映画「Let It Be」、録音テープはラストアルバム「Let It Be」としてリリースされた。

 ゲット・バック・セッションの中で吹きこまれた"I Wan You"がマスターテープとなり、後にジョンやジョージのギター、ビリー・プレストンのハモンド・オルガン・オーバーダブなど幾多の編集を経て完成。ポールが提案した原点には帰れなかったが、このセクシーさはオーバー・ダビングの賜だと思う。単純な歌詞がひたすら繰り返され、ビートルズで一番長い曲。"Hey Jude"よりも長い7分44秒。エンディングが突然プッツリ切れるのも特徴的。

 ジョンがオノ・ヨーコに捧げた究極のラブソングといわれているが、こんなセクシーな曲で愛を囁かれたらマイッてしまいそう。

関連:ビートルズ赤盤レコード

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