夏から秋にかけて整理していた間伐材や倒木。薪にするため乾燥していたが、あまりにも大量なので結局、自宅にも薪ストーブを設置することにした。もともとは、鉄筋コンクリートでセントラルヒーティングの我が家。簡単に煙突を外だしできる仕様ではないため、ベランダへ出るドアを潰し新たな壁を作りメガネ石を埋め煙突を通した。ストーブは部屋のど真ん中に置きたかったので、茶の間と隣の部屋の壁を取っ払い二間続きの大きな部屋に改装。
山荘で乾燥しておいた玉切り丸太を運び込み、自宅で薪割り。とてもじゃないがマサカリを振りかぶる気力も体力もなく、電動薪割り機を購入。やはり文明の利器は素晴らしい。5トンの油圧パワーでバリバリ薪を割ってくれる。割る必要のない細い木は、バンドソーでカット。ベランダや玄関や1階の旧待合室やストーブの周り、家中あちこちに薪が積み上げられていく。不思議なもので、薪棚がいっぱいに埋まってくると何故か安心する。
今まで、スイッチひとつで可能だった室温調節。大幅に手間が増え、かなり不便になったが、ストーブの前に座り揺らめく炎を眺めるだけで湧きいづる心の安らぎは、そんな苦労をも補ってあまりある。