今年も何度か台風や爆弾低気圧が吹き荒れた。背が低い細い木にはほとんど影響ないが、強い風が吹くと大木が倒れる。特に大きく育った背の高い木は、モロに風の影響を受け根こそぎ倒れることもある。倒れた木は放置しても、そこに新しい種が芽吹き古い木は朽ちて「倒木更新」が行われる。それには長い年月がかかるわけで、美林化計画進行中の野花南山荘では景観を損なわないよう倒木を伐採している。
旧いチェンソーは、値段に比例して「かかりにくいわ、すぐにオイルが切れるわ、切れ味が悪いわ」などなど効率が悪すぎるので、大枚叩いてプロユースの新しいチェンソーを手に入れた。さすがに新品は全くの別物。エンジンの排気量が大きく格段に馬力がアップ。どんなに太い木でもラクラク伐れてしまう。倒木に限らず間伐のため、毎日そこらじゅう伐りまくっている。
とはいえ、何でもかんでも伐り倒すわけではない。事前に伐るべき木を選定し幹に色付きのビニール紐を巻いて結んでおく。こうすることで効率よく間伐できるが、伐ったあとの材の始末が大変。長く重い材を人力で運び出すには無理があり、とりあえず、その場で薪の長さに玉切りしている。これを運び出すのが一苦労。来る日も来る日も、馬車馬のごとく力仕事に明け暮れている。重労働のあとの熱い風呂と冷えたビールに至福のときを感じる今日この頃。