毎年恒例の「抜歯塚供養」、秋のお彼岸には欠かすことなく48年間続いている。山荘に広大なブドウ畑があった頃、広場に敷物を敷きつめ隣近所や知り合いが集まりジンギスカン鍋を囲んで大宴会とブドウ狩りという秋の行楽を満喫する行事だった。お彼岸の中日なので、お寺の住職さんには最高に忙しい日だったはずだが、お参りのあとも宴会に参加して酒を飲んでる姿に「大丈夫なのかな?」と眺めていた記憶がある。
今では、弟の家族と息子夫婦と私たちだけで供養を終えたあとにラクヨウを探すのがメインになっている。いつもそうだが、この歯塚供養の日ではラクヨウの時期としては少し早い。1~2週間あとの9月末から10月初めが最盛期。今年も、そんな季節を迎え、お散歩感覚でラクヨウが見つかる。特に今年は、笹を刈って見晴らしが良くなったので1本見つけると、簡単に周りに何本も見つけることができる。たった5分でザルの底にイッパイになることも。
笹が生い茂っていると小さなうちに見つけるのが難しく、ある程度、傘が開かないと目にとまらない。結果的に虫食いの確率も高くなり、捨てる部分も多かった。今年は、あえて出始めの小さなモノだけをターゲットに目をこらしている。そのせいか、いつも以上に今年のラクヨウが旨く感じられる。