イボテングタケ。イボテン酸という旨味成分が豊富、中毒覚悟で食べると旨いらしい。長野県上田市あたりでは、真っ赤でド派手なキャラのベニテングタケを茹でて塩漬けで長期保存したあとに塩を抜いてて食べるという。きっと旨いのだろうが、イボテングタケの旨味成分の方がベニテングタケより10倍も多いらしい。それだけにヤバイのか、ベニテングタケは食べてもイボテングタケを食べたという話は聞こえてこない。毒があろうがなかろうが、目で楽しむキノコとしては5本の指に入る。ドコモダケやスーパーマリオのキャラを連想させる。夏から秋にかけて、そこら中に生えている。ハエが舐めると動けなくなるので別名ハエトリという。ハエも旨いものには目がないのかもしれない。
カワラタケ。小型の傘が重なって生える様子が屋根瓦に似ていることから「瓦茸」と呼ばれる。肉質が硬いので食べられないが、乾燥して煎じ「キノコ茶」として飲まれる。酒に漬けると「キノコ酒」になる。健康食品として利用されるのは、副作用のない抗がん剤として有名な「クレスチン」の成分がカワラタケから抽出されるから。クレスチンの機能性成分は「β-グルカン」という多糖類。あのハナビラタケに多く含まれるものと同じ。