土曜の夜、午後11時から午前1時の2時間は至福の時。NHKFM、児山紀芳の「JAZZ TONIGHT」を楽しんでいる。ラジオからジャズ番組が減った上、小曽根真の「アサヒ・オズ・ミーツ・ジャズ」のように曲に喋りを重ねたり、途中でフェイドアウトするなど、完全な1曲を楽しむことができない番組がほとんどになってしまった。その点「JAZZ TONIGHT」は、元スィング・ジャーナル編集長だった児山紀芳の曲紹介のみで進行、2時間たっぷりジャズが流れるという奇跡的なプログラム。その昔、エアチェックに意味があったように1曲まるまるアタマから最後まで流し、曲の途中で喋りを被せることもない。
今では、よほどのことがない限りスピーカーに向かって正面からジャズを聴くということは少なくなった。パソコンに向かいながら耳だけ傾けるという聴き方がほとんどなので、ラジオのジャズ番組は重宝している。
ちなみに「PsychoMed」のように、インターネットラジオでも延々とジャズが流れる番組は多いが、語りの無いラジオというのは単なるBGMに過ぎず、聴いていると飽きが来る。やはり、リスナーを引きつけるには、DJの役割が大きいということか。