雪の野花南山荘

 ♪果てしない大空と 広い大地のその中で・・・

 こごえた両手に息を吹きかけながら松山千春の唄を口ずさんでしまうほど、みごとに晴れ渡った冬の空。これほど透明な快晴の空には、さだまさしの「北の国から」は似合わない。

 一気に根雪になりそうなほどの大雪に、娘達が喜んで駆け回るので休日の昼下がり、山荘へドライブ。四駆ならギリギリ走れそうな道路だが、ワダチにはまってお腹を乗り上げると誰も助けに来てくれそうにないので、途中からクルマを降りて1キロほど歩く。

 キツネの足跡が雪原の上に延々と続く。この雪では食べ物を探すのは大変だろうが、これからが繁殖の季節。栄養を蓄え体力をつけないと春には子孫を残せない。飼育されているキツネの場合、10年以上は生きるらしいが、野生のキツネの寿命は3年ほどとのこと。だからといって野生のキツネにエサを与えてはいけない。

 道ばたで出逢ったキツネがカワイイとクルマを止め、たまたまそこにあったスナック菓子を窓から放って与える。キツネが近づいてそれを食べる。観光地では、よくある光景だが、肉食動物のキツネにとってスナック菓子の甘さは適度な下剤になる。しょっちゅう下剤を与えられていると免疫力が低下して寄生虫にやられてしまう。

 ダニが原因の「疥癬病」。毛がボロボロで皮膚はカサブタだらけ、顔まで変形しているキツネの死骸が多く見つかっている。本来のキツネの食べ物ではないモノが与えられた結果である。きっと、人間にも同じことが云えるのかもしれない。嗜好性だけを追求した本来の食べ物とはいえないモノを毎日摂り続けていると、人の身体もボロボロになってくるのだろう・・・

 雪をかきわけ、たどり着いた山荘は、雪に埋もれて静か。雪囲いに護られた「たいちの木」。

 

 はしゃぎまわってウレシイウレシイ、ララとメイ。先日、奈井江で一晩中クルマに閉じ込められたお爺さんと3才の孫が黒ラブのジュニア君に護られて生き延びたというニュースがあったが、ウチの子たちもナニかのときには助けてくれるのだろうか

 

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