嬉しいことに毎年この時期になると、長野の知人からカリンが届く。一度、生で囓ったことがあるが果肉は固く渋くて酸っぱくて食べられなかった。蜂蜜に漬けたりカリン酒にすると、甘い香りが移って美味。風邪の薬にもなるようだ。だが、なによりもカリンの価値は、その芳香にある。言葉で表現するのは難しいがフルーティで甘く優しく清楚で品のある香りにウットリする。
この香りは、玄関ではお客さんをモテなし、茶の間では2匹のボーダーコリーの様々な臭いを覆い隠して余りあり、枕元では気持ちよく夢の中へイザナってくれる。まさに、この時期にしか味わえない極上の秋の香りを楽しんでいる。特に狭い空間の中では一層、香りが引き立つのでクルマに1個乗せてある。以前、人工的な香りの芳香剤を使って、その甘ったるいイヤな香りに辟易して捨てて以来、クルマに香りを乗せたことはなかったが、自然そのもののカリンの香りでα波出っぱなし状態。