ダムに沈んだ滝里

 

 野花南から富良野へ向かう途中に滝里ダムがあり、滝里湖に沿って国道38号線が走る。昭和54年から20年かけて平成11年11月11日に完成したダム湖の底には肥沃な土地の滝里が沈んでいる。土地が肥沃なだけでなく美しい農村地帯だった。ダムに沈む前の滝里は「北の国から'89帰郷」で、勇次の故郷という設定。蛍と勇次が歩くシーンに美しく描かれている。(以下、水没前の風景)↓

 

 田舎に帰ってすぐの頃、小中学校の歯科検診や無歯科医地区巡回診療でこの地に足を運んだのは遠い記憶になってしまった。現在、ダム周辺にある資料館やオートキャンプ場などには足を向けないが、ダム下の下流公園で娘達とよく散歩する。(現在の風景)↓

 野花南にも春が来た。水仙のツボミ、福寿草、クロッカスの花、チューリップの芽。

 

 

 林の中では樹の根元から春が来る。

 山荘の横に並ぶ丸山の麓には、通称丸山ダムがある。正式には野花南ダム。かんがい用で大きくはないが、それでもこの時期雪解け水を湛えると、それなりに大きく見える。

 

 

 この日は、もう一カ所ダム巡り。こちらは、本格的な滝里ダム。熊出没の看板はあるが、未だに出会ったことがない。下流広場は、かなり広く自然のドッグラン。

 

 30数年来使っていたボイラーを取り替えた。まだ使用に耐えるのだが、灯油の消費量が多く支払いがバカにならない。寒い時期には月に15万円以上にもなる。何年か前の灯油代高騰の時には、1月の燃料代が20万を超えてしまった。

 診療所が移転し、自宅だけになったのをキッカケに暖房専用と給湯専用に分け2台設置した。とにかく小さい。以前のボイラーは、私の背の高さほどあり両手を回しても抱きかかえられないほど大きかったが、その10分の1にも満たない。昔のと違って熱効率は格段にイイらしい。これで灯油代がかなり節約でき、まさに財布にやさしいエコ。

 節約できる燃料代で工事費がカバーできるらしく1年でモトが取れるという。今まで我が家のボイラーは灯油を垂れ流していたようだ。

 あわせて24時間風呂の器械も取っ払い、給湯で風呂のお湯を入れるようにした。かなり古いのでバカデカイ器械だったが、なくなると風呂場がスッキリ広々。なにより24時間風呂の場合、入浴剤を使うことが出来なかったが、今ではヒノキであったり柚子であったり薬草であったり、毎日取っ替え引っ替え温泉気分を味わっている。

 今日は休日。夕方早くにバラの香りの温泉にユッタリ浸かり、今年の初モノ「野花南山荘で採れたフキノトウ」の油味噌炒めを肴に春を味わいながら燗酒で晩酌。まるで、山間の温泉場に居るような気分。これで向かいに座るのが美人の女将なら言うことないのだが・・・

 

スワンの涙

 「あの空は あの雲は 知っているんだね・・・♪」。白鳥といえばスワン。スワンといえばオックス「スワンの涙」。野口ヒデトや赤松愛の「失神パフォーマンス」が懐かしい。

 野花南の空に北へ帰る白鳥の群れ。生まれ故郷のシベリアを目指す。家に帰るのがそんなに嬉しいのか遠くからでもけたたましく聴こえるほど大きな声で鳴きながら飛んでいる。春の訪れを告げる声だ。

 山荘の奥へ通じる道に「立ち入り禁止の立て札」。通常、狩猟期間は10月から2月までだが、有害鳥獣捕獲は被害防止の目的で4月から行われる。対象は、シカやヒグマ。春になると農作物被害を防ぐため電気牧柵で囲われる野花南山荘だが、その内側に生息する我が家のシカ達は、捕獲されずに生き延びられるのだろうか。すでに山奥から下りてきて木の芽や樹皮を食べ、そこらじゅうに糞を落としている。


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