ゆめぴりか

♪ピリカピリカ
 タントシリピリカ
 イナンクルピリカ
 ヌンケクスネ
 ヌンケクスネ

 子供の頃に意味もわからず口ずさんでいたアイヌ民謡。小学校の社会見学でバスガイドのお姉さんが唄ってくれたのを未だに忘れず覚えている。「今日はいい天気。よい子がいるよ。その子は誰?」という内容。不思議なことに最近のことは物忘れするのに、遠い昔のことは忘れていないらしい。

 この「ピリカ」を訳すと「美しい」とか「素敵な」という意味。最近話題の「ゆめぴりか」は、さしずめ「美しき夢」ということになる。北海道米の最高峰ブランドとしてデビューしたが、収穫量や品質面で厳しい基準をクリアできるものが少なく、なかなか手に入らない。

 最近、道産米もオイシクなり「ほしのゆめ」「ななつぼし」「おぼろづき」など評価が高い。これも北海道の平均気温が、この100年間で2度以上高くなったことによるらしい。地球温暖化もまんざらではない?しかし、この「ゆめぴりか」は、それらを凌ぐ食味の良さで「コシヒカリ」並とも言われている。

 先日、農家の方が自家用に育てた「ゆめぴりか」をお裾分けに頂いた。たしかに旨い。あのモチモチ感は、まるでモチ米のよう。早速、市販のものを探してみたが、やはり品薄で無理なよう。ところが今日、頼んでいたところから2Kgだけ届いた。今夜はご馳走だあ。

 甘みと粘り、つややかな炊き上がり、ふくよかな香り。極上のオイシサ。毎日でも食べたいと思うが、手に入らないのだからしょうがない。ま、たまに食べるから余計にオイシイってこともあるからなあ・・・

 と、食べる前にそのオイシサを想像して書いてみたのだが、実際に食べてみると「ん?」。たしかに粘りはあるが、口にすると一粒一粒が際だって噛み砕く前に歯からこぼれ落ちていくような感じ。炊き方に問題があったのだろうか?決して堅いわけではない。しかし、よく噛めないと食味が広がらない。おかずとの相性もあるのかもしれないが、私には今ひとつ旨みが伝わらなかった。

 毎年、友人から送ってくる100%魚沼産コシヒカリの新米の場合、おかずがなくても感激するほどオイシク感じるし、薄味のおかずの方が、お米の旨さを引き立てるのだが、今夜のお米には濃い味のおかずが必要みたい。せっかく、晩酌を控えて臨んだのにちょっとガッカリ・・・

 先日の農家から頂いた「ゆめぴりか」は絶品だったが、何かが少し違うようだ。まさか、基準に達していないものが出回っているとは思えないが、こんなに品薄の中で手に入ったこと自体が不思議に思えてきた。食後1時間くらいたっているが、未だに胃に重たい感覚が残っている。

 きっと、これは炊き方のせいであって、生産者の皆さんのせいではありませんから・・・

追伸:昨夜、お吸い物にして頂いたムラサキシメジの人面キノコ。その話を息子にしたら「タタリにあうかも?」と言われてしまった。そういえば、よくよく見ると「スケキヨ」に見えなくもないなあ・・・

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