遠い昔のラヂオのこと

 「9500万人のリクエスト」かあ。懐かしいなあ。当時、日本の人口は1億人に達していなかったんだ。あの頃、音楽との接点はラジオだった。アノ番組を初めて聴いたのは中学1年の頃、従兄弟の家に泊まったときだった。不思議なことに最近ではよく物忘れをするのだが、その頃のことはハッキリと記憶に残っている。イッペンに60年代ポップス専門番組に心をつかまれてしまった。進行役は小島正雄さん。Cash Boxのランキングも紹介されていた。当時は夜8時からの1時間番組だったような気がする。

 ネットで調べてみると、当時のランキングが載っていた。ビートルズがデビューした1963年の放送には、まだ彼らの名前は出てこない。国内でビートルズがブレイクし、ヒットチャートを独占するのは翌年から。(1963年9月13日放送のヒットチャート)
1位 アイ・ウィル・フォロー・ヒム(リトル・ペギー・マーチ)
2位 悲しき雨音(カスケイズ)
3位 ヘイ・ポーラ(ポールとポーラ)
4位 ミスター・ベースマン (J.シンバル)
5位 大脱走のマーチ (サントラ)
6位 サンライト・ツイスト(J.モランディ)
7位 サマー・ホリデイ(クリフ・リチャード)
8位 パフ(ピーター、ポール&マリー)
9位 キューティーパイ(J・ティロットソン)
10位 恋のバカンス(カテリーナ・バレンテ)
11位 悲しき悪魔(エルヴィス・プレスリー)
12位 禁じられた恋の島(エリオ・ブルーノオーケストラ)
13位 悲しきカンガルー(P・ブーンorR・ハリス)
14位 ヤング・ワン(クリフ・リチャード)
15位 暑い夏を吹っ飛ばせ(ナットキングコール)
16位 風に泣いている(ポール・アンカ)
17位 涙のバースデイパーティー(L・ゴア)
18位 サーフィンUSA(ビーチ・ボーイズ)
19位 けんかでデート(ポールとポーラ)
20位 メッカ(ジーン・ピットニー)
21位 ラッキー・リップス(クリフ・リチャード)

 どの曲も懐かしい。私の音楽の原点はこの辺にあるのかもしれない。この他、前田武彦の「ヒットパレード」や「S盤アワー」「L盤アワー」という洋楽番組もあったなあ。

 高校2~3年の頃になると、深夜放送を聴くのが日課となった。机に向かって参考書を拡げ「勉強しているらしいモード」に親が安心しているのをイイことに耳も心もラジオに捕らわれていた。どちらかというと「オールナイトニッポン」より「パックインミュージック」派だった私は、金曜深夜の「なっちゃんチャコちゃんの野沢那智・白石冬美コンビ」の「御題拝借」のファンだった。

 ただこの頃、もっと気になる番組があった。午前2時くらいからの10分か20分の短い番組だったが、乾宣夫がピアノでスタンダードナンバーを弾き語りする「マジックピアノ」。オープニングはオカマっぽく、ゆったりと間延びした声で「こんばんは~、イヌイノブオで~す。ま~だ起きてるの~?」で始まる。この番組で数多くのスタンダードナンバーに触れ、あとあと私がJAZZを好むようになる下地ができたのだと思う。

 中高生の頃に聴いたポップス番組、深夜放送を経て浪人時代はFEN、大学に入ってからFM放送という変遷を経て、私の音楽人生に多大な影響を及ぼしたラジオだが、まさか自分が50才を過ぎてからDJで番組を持つとは夢にも思わなかった。

 ラジオは聴くのも出るのも楽しかったなあ。

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