幻のきのこハナビラタケ

 太平洋側を通り過ぎた台風のせいで雨が続いていた。晴れ間が見えてきた午後から、心は早くも野花南山荘のキノコ狩り。心ココニアラズの心境で素早く診療を済ませ速攻で出掛けた。

 雨上がりは「雨後の竹の子」のごとく、そこらじゅうラクヨウキノコだらけと期待して行ったのだがアトカタもない。私が山に入る前に誰かが根こそぎ採っていったらしい。クヤシーイ!キノコ泥棒だあ!勝手に人の敷地に入りやがって1本残らず採っていったようだ。

 しょうがないので、いつもより深く分け入って探したが、マッタク見つからない。こりゃダメだとアキラメ、暗くなりかけた山道をトボトボと帰り始めたら、笹ヤブの向こうに何か異様な物体が見える。白いような黄色いようなウサギのような固まり。なんだろう?と近づいてみると「ナンダコリャア!」

 最初は、マイタケだと思った。「ヤッター!」とオモワズ踊り出しそうになったが、よくよくみるとマイタケにしては色が明るすぎる。

ハナビラタケ

 暗いのでフラッシュを焚いてみる・・・

ハナビラタケ

 30センチはあろうかという巨大なキノコを採ってきた。食べれるんかなあ、毒キノコかなあと不安と期待をかかえ家に帰りキノコ図鑑で調べてみた。

な・な・な・なんと!

 「幻のキノコ」「次世代のキノコ」「免疫キノコの王者」と言われる「ハナビラタケ」だということがわかった。図鑑によると、葉ボタン状で30cmにもなる巨大なキノコ。ヨーロッパでは「カリフラワーマッシュルーム」、特にフランスでは「モリーユ・デ・パン」と呼ばれ人気があるらしい。

 早速、インターネットで調べてみると、最近、健康食品として人気が高く、栽培モノの加工品でもエライ高価な値段で売られているらしい。健康を維持するβ-グルカンという成分が、アガリクスの3~4倍も含まれ、このキノコ特有のβ1-3Dグルカンの含有量が100g中43.6gと驚異的に多いらしい。ナンノコッチャと思ったら「末期ガンの患者10名にハナビラタケ製品を摂取させたところ、6名のガンが縮小し、そのうち2名のガンは消えた」という記事を読んで驚いた。その上、天然モノは「知る人ぞ知る幻のキノコ」と言われるくらい貴重なモノらしい。

 ウーン、スゴイモノを見つけてしまった・・・

ハナビラタケ

 まずは、喰わねば!ホントに毒じゃないんだろうなあ、似て非なるモノなんてこたぁないだろうなあ。喰っても死なねぇだろうなあ。濃い塩水に浸し、虫出しのあと水洗い。まずは試しにバターで炒めてみる。最初黄白色だったキノコが熱を加えると少し黒ずんできた。見た目は豚ホルモンの煮込みのようだ。

ハナビラタケ

 私が食べて30分後に何ともなかったら、自分も食べるというツレナイ家内の目の前で恐々ひと口。ん?旨い!味はクセが無く歯触りが良く、食感はコリコリ・シャキシャキ。キクラゲとマイタケの中間みたい。野性的なマイタケの香りがする。これは、ぜひキノコご飯にしなければ!ということで、タップリ入れてご飯を炊いた。

ハナビラタケ

 旨かったなあ!こんな幸せは久しぶりだあ。って、つい最近もラクヨウキノコの味噌汁を飲んで幸せだあと言ってたはずだが。食べ終わって3時間は経過したが、特に身体に異常は現れない。毒キノコじゃなかったみたい。正真正銘のハナビラタケ。1.2キロはあったからなあ、天然モノだから買うとしたら1万円は下らないかも。

 明日は、β1-3Dグルカンとかいうモンのおかげで元気に過ごせそうだ。偶然だとはいえ、キノコ泥棒に感謝!

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