4月も半ば、そろそろ連休。我が家の3人の息子は、それぞれ好きな道へ進んだようだ。彼らが小さな頃、一人に一つ端午の節句グッズが与えられた。長男には鎧兜、次男には金太郎人形、三男には鯉の掛け軸。
3人揃っている頃は、すべてを飾り子供の日を迎えたが、それぞれに独立してからは鎧兜だけが玄関に飾られる。今となっては一つのモニュメントに過ぎない。子供が成長すると、さまざまなグッズは役目を終え、想いでの品になってしまうようだ。子供の成長は親にとって一番の楽しみだが、子育てが終わると、それはそれで充実感は残るが楽しかった想いでとともに一抹の寂しさを感じるものなのだろう。
それでも毎年、鎧兜を飾り続けるのは、いつまでも繋がっていたいと願う子離れできない親心のゆえなのだろうか。