とうまんロボットが大好き



 以前にも書いたが、私はシティボーイ。なんたって現在、丸井デパート新館の建つ場所で育ったのだから。北海道の大都会札幌のド真ん中で幼少のみぎりを過ごした私には、子供のころから大好きなものがある。

 オートメーションで饅頭が出来てゆく「とうまん」。一度あの機械を見るとまさに感動モンだ。タネを流し入れ餡を落とし、その上にタネをかぶせ底が焼きあがると、ひっくり返し両面が焼けると焼き印まで押す。すべての工程を自動でやってしまう。傍についている人はといえば、ただ出来上がった饅頭を箱詰めするだけ。小さいころから、あの機械を眺めているのが好きだった。あの頃は焼き印が丸井のマークだったような気が。

 丸井さんの食品売り場にあったが、最近では見かけることがなくなった。もっとも、めったにデパ地下になんか行くこともないのだが。しかし、駅の売店では今でも土産として売られているのだから、どこかであの機械が動きつづけているはずだと何年もの間、気になっていた。ところがなんとエイプリルフールの今日、やっと巡り会えた。札幌駅に予定より早めに着いた私は、時間潰しにブラブラ散策していたのだが偶然、札駅アピアの一角で今でも現役で働いている饅頭ロボットに再会した。嬉しかったなあ。久々に出逢った「とうまんロボット」の前で、足を止めしばらく眺めてきた。人通りの多い地下街の一角でイイ大人が饅頭が出来上がってゆく様子を見つめつづけ、携帯で写真まで撮っているのだから、通り過ぎゆく人には、きっと私は「変な人」に思われたに違いない。そう考えると、私はシティボーイではなく「もの珍しそうに文明の利器を眺める田舎のオジサン」になってしまったようだ。

 ところで、秋田名物に「金萬」という名で「とうまん」そっくりのお菓子がある。きっと作り方は同じなのだろう。一度食べたことがある。味は「とうまん」をはるかに越えていた。私は饅頭自体が好きなのではなく、このオートメーション化されたロボットが好きなのだ。実は、いつかあの機械を手に入れたいと思っている。でも、実際に動かすとなると出来上がる饅頭の量が多すぎて、1時間に800個だそうだが自分だけで食べきる自信がないので迷っている。(迷うか?ふつう...)

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