最近、ようやくカクテルの名前と実物が一致するようになってきた。というのも推理小説を読んでいるとカクテルの登場する場面が多く、傍らにカクテル事典という本を置いて、あぁこんなお酒なんだと写真を見ながら味を想像している。
30年程前タイトルは忘れたが、あるアメリカ映画の中で、そりゃぁもうイイオンナが風呂上りにバスローブをまとい、もちろん金髪だぜ。くどいようだけど、そりゃぁもうイイオンナなんだ。そのイイオンナがトールグラスでピンク色の飲みものをクゥーッと飲むシーン。とってもオイシソウなんだな。しばらくしてそれが「カンパリソーダ」とわかり、早速、酒屋さんでカンパリとソーダを買ってきた。
まず、おいしく飲むには映画のように風呂上がりでなければならないが、バスローブなんてハイカラなもんがない。しょうがなく腰にバスタオルを巻いて、憧れのカンパリソーダをブレンド。BGMにダイナ・ワシントンの「What a difference day made」。うーんイイ雰囲気だあ。期待に胸膨らませて、ひと口。
ん?なんだ?マズイ!
カンパリとソーダの割合を変えて何回もつくりなおしてみたが、私の口には合わなかった。だまされやすいんですよ。特にイイオンナがからんでいるときには。