仕事上、パソコンでの入力が増えたが、未だに手書きすることも多く「三菱のジェットストリーム」を愛用している。「クセになる、なめらかな書き味」というキャッチフレーズの油性ボールペン、一度経験すると手放せなくなる。ボールの径は3種類だが、0.7mm の黒がマイ・フェバリット。人生60年も経験していると、様々な筆記用具に出逢ってきたが、これ程なめらかな書き味は他で味わったことがない。使い始めて5~6年になるが、胸ポケットやカバンの中、机の上と手の届く至るところに置いてある。現在、職場や自宅にあるもの全部合わせると20本にはなるかもしれない。私にとって、ボールペンは「もう、これでなきゃダメ!」という存在。
ボールペン自体、量販店で1本百数十円なので使い捨てても惜しくないが、「1本百円の替え芯」を常備している。「修理するなら、新しいのを買った方がマシ」というレベルの割高な替え芯だが、インクを最後まで使い切ったときに感じる達成感は何物にも代え難い。最後の最後にカスレながらインクの寿命が尽きると、おもわず「ヤッタぁー!」と声が出る。ただの便利な道具であって特別に愛着を持って使っていたわけではないのに、長い時間をかけて、私の手によってボールペンとしての使命が全うされたんだと思うと愛おしくなる。