夢の共演に感激!

 ザ・バンドの1976年解散コンサート「ラスト・ワルツ」には、数多くの豪華なゲスト・ミュージシャンが参加し共演。ゲストは全員ノーギャラでの出演だったらしい。エンディングでは、参加者全員が「I Shall Be Released」のコーラスでフィナーレを飾るが、ボブ・ディラン、ニール・ヤング、エリック・クラプトン、マディ・ウォーターズ、ヴァン・モリソン、ドクター・ジョン、ジョニ・ミッチェル、ボビー・チャールズ、ロン・ウッド、リンゴ・スター、ロニー・ホーキンズ、ニール・ダイアモンドなど世界のビッグネームが唄う姿を映画で観て「かつて洋楽少年」だった私は、興奮・感動したことを覚えている。現在、CDでも手に入るが、できれば映像で観る方が楽しい。

 普通には有り得ない、有名アーティストが一堂に集まって大勢で唄うという企画に「チャリティ・ソング」が挙げられる。1984年12月3日、イギリスで「バンド・エイド」という名のプロジェクトが結成され、エチオピア飢餓救済のため「Do They Know It's Christmas?」がリリースされた。フィル・コリンズ、ジョディ・ワトリー、スティング、デヴィッド・ボウイ、ポール・マッカートニーら多数のアーティストが参加。バンド・エイドは1989年、2004年にも開催される。これに触発される形でアメリカでは「USA for Africa」が結成され、ライブエイドなどへとつながるチャリティー・ブームを巻き起こした。

 1985年「USA for Africa」は、アフリカの飢餓救済のためチャリティー・ソング「We Are The World」をリリース。「USA」はアメリカのことではなく「United Support of Artists」の略である。アメリカでスーパースターと呼ばれる多くの人達が参加した。

 クインシー・ジョーンズが指揮を執り、ソロを唄うのは、ライオネル・リッチー、スティーヴィーワンダー、ポール・サイモン、ケニー・ロジャース、ジェームス・イングラム、ティナ・ターナー、ビリー・ジョエル、マイケル・ジャクソン、ダイアナ・ロス、ディオンヌ・ワーウィック、ウイリー・ネルソン、アル・ジャロウ、ブルース・スプリングスティーン、ケニー・ロギンス、スティーヴ・ペリー、ダリル・ホール、ヒューイ・ルイス、シンディ・ローパー、キム・カーンズ、ボブ・ディラン、レイ・チャールズ 。

 コーラスには、ダン・エイクロイド、ハリー・ベラフォンテ、リンジー・バッキンガム、マリオ・シポリナ、ジョニー・コーラ、シーラ・E、ボブ・ゲルドフ、ビル・ギブソン、クリス・ヘイズ、ショーン・ホッパー、ジャクソン・ファミリー、ウェイロン・ジェニングス、ベット・ミドラー、ジョン・オーツ、ジェフリー・オズボーン、ポインター・シスターズ、スモーキー・ロビンソンらが参加。こんな豪華なショウは前代未聞。チャリティじゃなく、マトモにギャラを払ったら、このPV制作にイッタイいくら掛かるのだろう。

 25年経過して2010年、ハイチ地震被災者支援のためのプロジェクト「We Are The World 25 Years for Haiti」をレコーディング。 1985年のオリジナル以上に多数のメンバーが参加。マイケル・ジャクソン亡きあとだが、過去の映像が使われジャネット・ジャクソンとデュエットするシーンもある。この年代になると私にわかるアーティストも限られてくる。顔と名前が一致するのは、クインシー・ジョーンズ、トニー・ベネット、マイケル・ジャクソン、ジャネット・ジャクソン、バーブラ・ストライサンド、セリーヌ・ディオン、パティ・オースティン、ナタリー・コール、ハリー・コニック・ジュニア、グラディス・ナイト、ブライアン・ウィルソン、ナンシー・ウィルソンくらいだが、これだけでもスゴイこと。

 大勢のアーティストが一堂に会するパフォーマンスに感激する私だが、AKBとSKEとSDNとNMBとHKTとSPRが束になって、48×6=総勢288人でかかってきても嬉しくもナンともないなあ。

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