発見する喜び、知る喜び、食べる喜び

 せっかくの連休最後の月曜日、ゆっくり朝寝をしようとタクラんだが「休日は早起き」の習慣には逆らえず。外を見ると、天高くイイ天気。こんな日に家でキノコ図鑑を眺めて過ごすのはアホらしいということで結局、本日もキノコ狩り。愛用のデイパックを背負ってブーニーハットをかぶり、長靴を履いて手にはキノコカゴ。今の季節、森の中を歩くのは気持ちイイ。ただ歩くだけでも気持ちがイイのに「発見する喜び、知る喜び、食べる喜び」というキノコ狩りの三つの楽しみまで満喫できる。とりあえず、見つけたラクヨウをカゴに入れながら探索していると珍しいキノコに出逢った。

ノボリリュウタケ 写真を撮って、家に戻り図鑑で調べると「ノボリリュウタケ」というらしい。「鞍の形をした脳のようなキノコ」と書いてある。クラのカタチの脳って、そんな脳があるのか?「優れた食菌で、味には癖がなく加熱すると歯切れが良くなる。西洋料理におすすめのキノコ」ともあり、食べられるのに採ってこなかったことを後悔。きっと、ハナビラタケのような食感だろうなと想像してヨダレを垂らしている。

 もう一つの珍しいキノコ。地面にジャガイモが埋まっているような状態で見つけた。触ってみるとプニョプニョしている。根元から掘ってみると、まるでジャガイモそっくり。そういえばジャガイモタケというのを図鑑で見たことがあるので持ち帰った。調べるとジャガイモタケなのか、ニカワショウロタケなのか、シラタマタケなのか、だんだんわからなくなる。

スッポンタケ幼菌 スッポンタケ幼菌

 インターネットで画像を検索。ジャガ・・・、ニカワ・・・、シラタマ・・・、それぞれの断面が載っているが、いずれの中身も気持ち悪そうなものがグニャグニャ詰まっている。これを見てしまうと切ってみたいとは思わないが、切り口を確認しないことには特定できないのも確かなわけで、結構、勇気がいる。だんだん想像は膨らみ、切った瞬間、中に詰まったグレバと呼ばれる胞子が飛び散り家の中が大変なことになるんじゃないだろうかなどとタメライつつ恐る恐るプニョプニョの物体を真っ二つに切ってみた。

スッポンタケ うん?ネット画像とは大違い。ナンダアこれは。恐竜のタマゴ?そこで、もう一度ネットで検索すると「スッポンタケ」の幼菌と判明。その上、スッポンタケは食べられるらしく「中華料理の材料として使われるキノコ」だそうだ。ただ、成長したスッポンタケの頭の黒い部分には、グレバという悪臭を放つ物質がついているので、これを洗い流さないと料理できないとのこと。また、幼菌は悪臭がないので茹でて皮を剥いてドレッシングで頂くと書いてある。

 なんたって「発見する喜び、知る喜び、食べる喜び」の三つがキノコ狩りの楽しみと吹聴している手前、喰わないわけにはいかない。ナマの状態では、まわりのプルプルゼリーが果肉のようで旨そう。まるでフルーツだ。かぶりついてみたいが、そこはやはりキノコなので、どんな目に遭うかわからない。早速、茹でてみた。鍋の中で引っ繰り返したら、見た目は完全に皮付きジャガイモ。

 

スッポンタケ 茹でたあと水で冷やし、適当な大きさに切り分け皿に並べニオイを嗅ぐ。悪臭ではないが、ジャガイモの皮のような、焼き茄子のような、土臭いような、今までの経験にはない。このニオイは、ポン酢かドレッシングでごまかせると思うが、見た目がどうもなあ。箸で持ち上げると、まわりのヌルヌルゼリーから黒い目玉のような部分がポニョーンと垂れ落ちてくるように思える。結局、私の好奇心は見た目の気持ち悪さに打ち勝つことができずギブアップ。いつか、本格中華料理でスッポンタケを味わってみたいなあ。どんな味がするんだろう。

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