吹雪とは違う「冬の嵐」が吹き荒れている。ここのところ、連盟役員を辞めるまで気分がすっきりしなかったが、日歯連盟理事・道歯連盟理事長の辞職が決まり、安堵の気持ちで連休を迎えた。
「こんな風の強い日に出かけたら、ナニが飛んでくるかわからないよ」という制止の言葉を背に受けて、娘二人と野花南へ出かけた。案の定、ひどい風で歩くのもままならず。なんとか着いたが、風で倒れたカラ松が道路をふさぎ通行止め状態。
とりあえず樹を切り、脇に寄せて通れるようにしたが、一人でヤルには重労働。吹き荒れる風と寒さの中で汗だくになってしまった。よほど風が強かったせいか、他にも何本か倒れているが道をふさいではいないので、雪が融けてから片付けることに。カラ松は枝が広がることはなく、枝振りと同じほどにしか根が張らず、樹高の割には根を張る範囲が狭く、どうしても風に弱い。
ぬかるむ雪に埋まりながら、春を探して歩いてみた。今年一番の春は、サラサモクレンとハクモクレンの花芽。こんな寒い中でも命をつなぐために一生懸命生きている。フワフワの毛に覆われて防寒対策はバッチリだ。ネコヤナギの花穂に似た部分が割れ、中から上品な香りのピンクの花が顔を出すのがサラサモクレン。ビックリするほど大きな白い花が咲くのがハクモクレン。あと半月もするとフキノトウが出はじめ「油味噌炒め」のほろ苦さを味わえる季節になる。厳しい冬が過ぎ、着実に春の足音が近づいている。