自転車通勤も三日坊主で終わってしまった。雪が融けて路面が出ていたのもつかの間。また寒い日に逆戻り、雪が降り続いている。
南の地では桜の便りが聞こえ始めているというのに、北国の春はまだ遠い。融けては降ってを繰り返し、少しづつ冬が終わってゆく。一気に季節が変ってしまうと味気ないが「春の気配が行ったり来たりする、この季節」、ただ春が待ち遠しい。
一
 春は名のみの 風の寒さや
 谷の鶯 歌は思えど
 時にあらずと 声も立てず
 時にあらずと 声も立てず
二
 氷解け去り 葦は角ぐむ
 さては時ぞと 思うあやにく
 今日もきのうも 雪の空
 今日もきのうも 雪の空
三
 春と聞かねば 知らでありしを
 聞けば急かるる 胸の思を
 いかにせよとの この頃か
 いかにせよとの この頃か



