歳をとるのは寂しい

 今日の昼食時、なにげにテレビを見ていたら各年代によって聴こえる音の周波数が違うという内容の番組をやっていた。いわゆる歳をとると耳が悪くなってくるというやつだ。50代までの人なら聴こえるはずという音が流れたが、まったく聴こえない。40代・30代・20代とそれぞれに聴こえるべき音を流すのだが、50代の可聴域が聴こえないのだから、その他すべて聴こえるわけがない。傍にいた30代の息子には聴こえるらしい。今まで自覚したことが無かったが、これが現実と知って少しショックを覚えた。

 もともと個人差はあるが、ヒトは通常20Hz~15,000Hzないしは20,000Hz程度を音として感じる。この周波数を超えたものが超音波であり、下の限界付近が低周波音。20代前後をピークにして可聴帯域が低下し、ゆくゆくは老人性難聴になるらしい。

 一昔前、オーディオに凝っていた時期がある。20Hz~20,000Hzまで聴こえる装置だとか、実際には聴こえない高域の音を出すことで音楽の雰囲気を醸しだすとか、少しでもイイ音で聴きたいと欲望は膨らむばかり。上のまたその上を目指していた。オーディオ装置は上を見るとキリがない。ハイエンドを追求すると何千万もかかってしまう。もちろん、そんなもの買えるわけもなく自分なりに妥協した結果、現在のシステムで音楽を楽しんでいる。それでも普及品とは比べものにならない値札の物を大枚払って手に入れた。

 結局、この歳になって耳が悪くなったのだから、いくら高域が出るとはいえ無用の長物になってしまった。でもなあ、長年連れ添った愛機だからなあ、ホコリがたまってガリが出るけど死ぬまで私と一緒だ。

 

 イイぞおー!マッキントッシュのアンプにアルテックのスピーカー。中域が厚くてJAZZを聴くには最高だあ!と言ってはみても、もともと私に聴こえる可聴帯域は中域しか無いんだもんね。やはり、歳をとるって寂しいなあ・・・

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