世相からタバコを斬る

 先日上京の折、空港の喫煙室で休憩中、フリーの雑誌を見つけた。ナニゲに手に取り眺めていたら「たばこポスター&キャッチコピー集」という記事があり、面白かったので持ち帰った。まさに「時代を映す鏡」である。

 明治大正からはじまり、昭和初期~戦後・昭和30年代・昭和40年以降と分類され、時代を反映しているのがよくわかる。戦時中には「国に国防、社交にタバコ」「みんなで吸おう明るい煙草」、終戦後には「ヤミタバコ消して文化の灯をともせ」など。

 昭和30年代、生活風景の中にタバコを位置付ける感覚のものが多い。「たばこは動くアクセサリー」「生活の句読点・いこい」、そしてあの有名な「今日も元気だ。たばこがうまい!」も、この時代のもの。

 昭和40年以降は、ブランドイメージを前面に出し「白いベストセラー」「俺の赤」「よろしかったら、パートナー」「男、一本。セブンスター」。そして最近では「私は、愛煙家です。私は捨てない」「マナーがあれば愉しめる」のように愛煙家のマナー向上に働きかけるコピーが増えている。

 このように時代が流れ、社会の中でタバコに対する受けとめ方が変化してきた。特に近年、タバコ吸いにとっては住みにくい世の中。JR東日本では首都圏エリアの駅構内で全面禁煙。都市部のタクシーでも全面禁煙。公共施設もしかり。

 そんな中、「日本パイプクラブ連盟」が「たばこモクモク吸う人は健康で長生き」という超過激なコラムを連載。JR東日本が駅構内で全面禁煙を実施したことに端を発し、猛烈にかみついた。この連盟のホームページの記事によると、全面禁煙を強制するのは「明らかな行き過ぎだ」と主張している。

***********************************(以下、抜粋)

 「癌発生の促進要因で最大のものはストレスだそうです。読者諸兄!あなたの身近な人たちをよく眺めて御覧なさい。たばこをモクモク吸う人は皆、健康で長生きしています。たばこは吸わない、酒も飲まないような人に限ってストレスで早死にしたり、鬱病に罹って会社の厄介者になっているんじゃありませんか」

 「禁煙狂連中のネチネチとしたシツコサはそれこそ正真正銘のビョ―キです。インターネットのたばこ関係の膨大な書き込みの内容を眺めるだけで、連中のパラノイア症状の深刻さが覿面にわかります」

 「一部の程度の低い田舎会社や外見だけ派手なバブル系外資企業の中に、社員全員に禁煙を強制するところもあると漏れ聞くが、どうせまともな会社ではない。どこかが蝕まれているいびつな企業である。早く潰れた方が、世のため人のためになるゴミ会社ということでしょうかね?」etc.

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 これは、ちょっと過激だわな。喫煙文化の正しい社会認識を高めようとする団体が載せていい文章ではないよな。これでは、ますますタバコ吸いの私たちの肩身が狭くなってしまう。

 ま、どちらもそんなにヒステリックにならず、分煙でうまく棲み分ければいいじゃん。仲良く共存できる社会。「世界平和を願う」私たち日本人が、こんなことで争うのはスジが通らないのでは?

 ただなあ、タバコは自宅の中だけで吸うべきだと言われるのは、ちと困る。だって、家の中がタバコ臭くなるんだもん・・・

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