この歳になると、昔の記憶が曖昧になってくる。小学校だったか中学校だったか、図画工作だったか美術だったか、教科書の巻末に数多くの名画が載っていた。
その中の一つに「王女」という絵があり、その子に恋をした。なんて可愛いんだろうと、いつも見入っていた。大人になり、その絵がベラスケスの王女であることを知った。ベラスケスは、マルガリータ王女を6点の作品に残している。3歳、5歳、8歳と、それぞれのマルガリータ王女を描いたとのことだが、私が恋に落ちたのは、どうも5歳のマルガリータであったらしい。私はその頃からロリコンだったのだろうか・・・
こんな可愛い愛くるしい子が、この世にいるなんてと、子供心にトキメイた気持ちが今でも心の中にあり、ひょっとすると今この歳になっても、ずうっとマルガリータに恋をし続けているのかもしれない。
ああ、やっぱり私はロリコンだあ・・・
そのせいか、今はもう勧誘されなくなったが、ロータリクラブから度々お声がかかると、「ロリータクラブなら入ってもいいんですが・・・!?」と断り続けてきた。(ホンマかいな)
でも私、児童買春なんてしませんからあ・・・
ちなみに、ラヴェルの作品に、「亡き王女のためのパヴァーヌ」という曲がある。ラヴェルは、ルーブル美術館で、ベラスケスのマルガリータ王女の肖像画を観たときにインスピレーションをうけてこの曲を着想した、という説がある。