よき友、三つあり
一つには、物くるる人
二つには、くすし(医師)
三つには、知恵ある友
(徒然草第百十七段)
兼好法師が言うように、鎌倉の世から「物をくれる人はイイ人」なんです。
よくわかりません。定額給付金が話題になっていますが、くれるというのだから貰えばいいのにと思うのだが、世間ではこの制度に批判的な人々の声がマスメディアから流れてくる。そんなに文句を言うなら貰わなきゃいいのに、文句を言っても結局は貰うんじゃないの?と思えてしまう。経済効果があるとかないとか、わかったような口を聞く人もいるけど「貰ったらどこかでいつか必ず使うんだろ」。貯蓄にまわすという人だって、一生貯金しているわけじゃないだろうし、どうせ「消費税が上がる前にあれもこれも買ってしまおう」っていう時には使っちまおうってことになるんじゃないかしら。
まっ、世間には莫大な資産があって「はした金」なんて必要ないという人もいるだろうけど、ほとんどの人は貰えば嬉しいに決まってると思うんだけどな。でも、徒然草第百十七段の前段には、
友とするにわろき者、七つあり
一つには、高くやん事なき人
二つには、若き人
三つには、病なく身強き人
四つには、酒を好む人
五つには、たけく勇める兵(つわもの)
六つには、虚言する人
七つには、欲ふかき人
とあるから、欲ふかき私は悪い人なのかも。