ヤドリギの賢い繁殖戦略

ヤドリギ

 夏の間は、葉が生い茂っているので気づきませんが、この季節、木々の葉が落ち始めると落葉樹の枝にまん丸いマリモのような緑のカタマリがついているのを見かけます。宿生木(ヤドリギ)です。ヤドリギは常用樹なので葉を落とした落葉樹にくっついている姿はよく目立ちます。ヤドリギは大きさ5mmくらいの黄色やオレンジ色の実をつけます。これが小鳥にとってたまらなく美味なのです。この実を食べた小鳥はお腹の中に未消化の種をかかえたまま遠くまで運びます。

 ここからがヤドリギのエライところなのですが、種のまわりにはネバネバする粘着質のものがついていて鳥の消化管の中でも失われません。未消化のまま排泄された種はあまりにもネバネバしているので排泄された糞は、なかなかお尻から切れ落ちてくれません。そこで鳥は枝にお尻をこすり付けて、ねばつく糞をこすり落とすのです。そのまま枝に貼りついた種は寄生主の枝に根付いて成長します。

 子孫を残すためとはいえ、植物であるヤドリギのこのたくましさには感動を覚えます。一生懸命生きているヤドリギの姿を見ていると、自分も頑張らなくてはと思うこの季節です。

投稿の新しい順

  • 幻の薄焼き玉子の春巻き

     あれは現実だったのか、幻だったのかと疑うほど遠い昔の想い出。50年以上も前の学生の頃。東京か名古屋か京都か場所は定かでないが、一人で入った街の小さな中華料理店。入り口を入ってすぐ左手の席。道路に面し...

  • お爺さんは山へ薪を拾いに

     間伐作業の切り落としを拾いに山に入った。ホンダの運搬車で山に分け入り切り落とし材を積んでは長い坂道を降りてくる。キャタピラーが付いてるとはいえ、ヌカるんだ凸凹道に車体が傾き倒れそうになる。何よりも間伐材の根元を切り落とした部分、太くて重い。運搬車や軽トラへの積み下ろしは重労働。重量挙げの選手になったみたい...

  • 林齢60年のカラマツ間伐

     林齢60年のカラマツを間伐。日曜のせいか作業している様子はなく、重機と切り出された間伐材が積んであるだけ。作業道に沿って登っていくと、長さを切りそろえるためにカットされたのか薪にちょうどいい長さの玉がたくさん転がっている...

  • 改めて食育の大切さを知る

     ご飯にナニかを乗せて食べるのが嫌い。ご飯とオカズは別々に食べたい。ご飯はご飯、オカズはオカズ。例えば納豆。納豆は好きだが、ご飯と納豆は別に盛って食べる。ちなみに好きな納豆の薬味は、オカカと刻みネギ。...

  • アスカソ・エスプレッソ

     酸味のあるコーヒーが苦手。のはずが最近、劇的に嗜好が変化してきた。コンビニのカフェラテに慣らされた味覚は、モカエキスプレス(直火式エスプレッソ)で濃く淹れたコーヒーにミルクと砂糖という甘苦い味に満足...



 すべての記事概要

 リンク

CLUB ZENA

ラジオ録音盤
Powered by Movable Type 5.14-ja